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株式会社メルカリに新卒入社して1年が経ったので振り返る

こんにちは、Konosuke Nakajimaです。
株式会社メルカリでプロダクトマネージャーをしています。

新卒で入社してからこれまで、メルカリという会社を、プロダクトマネージャーという仕事を、CtoCという事業をどう成長させるかを、手探りで、もがきながら毎日考えて進めてきました。

気づけばあっという間に入社してから1年が経ったので、noteにて、ゆるりと振り返ってみました。

自分と関わってくれたすべての人がすごく素敵で、心から尊敬する方々に囲まれて本当に有難いです。この場を借りて御礼申し上げます。


新卒から見たメルカリ

メルカリに入社してからは、以下のような仕事をしていました。

・自動車領域の新規事業立ち上げ( 2018/4 ~ 2019/1
・Growthチームにてメルカリ全体のGMV ,各種KPI向上施策( 2019/1 ~ 現在

自動車領域や、Growthチームでの各種数値の向上にPdMとして携わった経験の詳細は別の機会で書こうと思います。

メルカリにはとても優秀な人が集まっているとうさわで聞いていたものの、こんなにもひとりひとり優秀な方々が多く、毎日死ぬほど学ばせていただける環境だとは思ってもみませんでした。

他にも、

・各職種のプロフェッショナルが集まっており、常に話しやすい組織環境
・ほとんどの情報をいつでも取りにいけるオープンさと自由さ
・熱量高く働くメンバーが多く、プロダクトに対する愛に溢れている
・新卒 / 中途など関係なく結果ですべてが語られる評価体系

などなど、たくさんの良いところに気づけた1年だったと思います。
毎日が本当に刺激的で、1年では到底経験できないことを体験させてもらいました。

使う人から、創る人へ

@mocchiccさんの言葉を借りています)
メルカリに入って大きな変化の一つは「使う人」から「創る人」に変わったことです。
自分はアプリやWebサービスを今まで当たり前のように使うだけでした。それが今では世の中に出すプロダクトについて毎日試行錯誤し、エンジニア,デザイナー, CS, QA,その他いろんな方々と一緒にプロダクトを「創る人」になりました。

ちっぽけなものでも、人生で初めて、世の中に自分が創ったプロダクトを出して、それが数百万人・数千万人の人に使われていく強烈な体験をしたときは、正直涙が出そうでした。笑

「使う人」から、「創る人」への転換は、今まで見えていた何気ない世界を変えてくれました。

何気ない電車の中吊り広告も、街にあるビルも、居酒屋のメニューも、「創り手は何を考えて創ったのか」「使い手にとっての価値はなんだろうか」と考えるようになりました。
この世の中にあるモノすべてに理由があり、その理由を探求する楽しさを知り、自分が創るときのヒントにする。そんな生活は1年前には想像もできませんでした。大それたことではないのですが、いつもより少しだけ生きていることが面白くなりました。


正解から、可能性へ

また、この1年でもうひとつ大きな価値観の変化を挙げるなら、「正解思考」から「可能性思考」へと変わったことです。

これまでの人生は、問いに対していかに早く正解を見つけるかが重要でした。ただ仕事においては、正解がそもそもなかったり、その都度正解は変わることがほとんどで。

物事には多様な側面があり、見る角度によって、見るタイミングによって、その側面が違って見える。一つの正解に縛られるのではなく、いろんな可能性を模索することが、着想やアイデアを生み出す大きな力となりました。

今より1%でいいから現状をより良く変えるには?という「可能性思考」で考えるようになったことがこの1年の大きな変化だったと思います。


あるのは情熱と根性。そしてそれがすべて

またメルカリに入ってより強く思うのは、自分は天才ではなく、特別な経験を積んだわけでもなく、ごくごく普通の人間だなあということです(残念ながら)。これまで自分より多くのものを持っている人にたくさん出会ってきました。こんなに才能溢れた人が東京にはいるんだなあと感じたものです(田舎者感)。

ですが、自分が唯一、他の人よりも持っているのは「情熱」と「根性」なのだと気づきました。

毎日事業に対して熱量高く働く。業務が始まる前も、業務が終わった後でも、土日でも、足りないスキルの習得や、こうすればもっとうまくやれた、という振り返り、社内外すべての人や物事から学び続けていました。

アリババ会長のジャックマーも「情熱」と「根性」こそが最も重要だと言っています。

 - 最も苦しいときに、他の人が耐えきれなくなっても、私はあと一秒、二秒耐えることができる。
 - 情熱は、人の思想と行動を決定する。成功への道は、多くの痛みと挫折に満ちている。燃え上がる情熱がなければ、理想の光は徐々に消えてしまう
  by アリババの経営哲学 

この燃えたぎる情熱こそが、自分の考えや行動を決定づけ、成功への道へと進めてくれるものだと思っています。

また情熱は伝播します。熱い想いを持って日々取り組んでいると、周りの人たちにも必ず良い影響を与えられると思っています。

自分は普通の人間だとか、人より劣っているという劣等感や、悔しさみたいなものがあるからこそ、自分を突き上げてくれるのかもしれません。

また、自分たちが創ったプロダクトを、僕らが知らない日本全国の何百万・何千万人という人に使われる経験を味わったことは(いずれ世界にも)、自分の情熱をさらに燃やす活力となっています。


手探りのなかでひとつだけ明確に分かったこと

1年がたった今でも、まだまだ見れていない景色や、体験できていない物事があり、日々手探りのなかで、もがきながら一歩ずつ進んでいます。すべての景色を見尽くせるのか、体験し尽くせるのか、分かりません。でも、一歩ずつ毎日もがきながら進んできて、この1年でひとつだけ明確に分かったことがあります。

僕は仕事が好きです。

勉強は好きではなかったし、大学の講義やバイトも20%ぐらいの力でやってきていました。ただ自分が「楽しいと思えること」には120%の全力を注げるし、自分が「やらねばならぬこと」にも120%の力を発揮できます。(良い大学に入らねばならない、などと思い込んでる時期もありました)

毎日、世の中の価値や常識を変え、新しく創り上げる体験は自分にとってとても楽しいものでした。かつ会社員である以上、絶対に達成しなければならない目標もある。
仕事は、世の中に価値を創るという「楽しいと思えること」と、目標を絶対に達成しなければならないという「やらねばならぬこと」の掛け合わせだと思います。

そんな仕事が僕は好きです。


目の前にある道をただまっすぐに

まだ1年ですが、5年分ぐらいの経験をしたなあと思うぐらい濃く楽しい1年でした。
でもまったく満足はできていません。もっと早く成果を出したい。もっと大きな結果を出したい。まだまだ自分の全力のエネルギーを投下し続ける必要がある。自分はもっともっとやれる。

メルカリは、これまでも、そしてこれからも、世の中の常識を変えて、人々の価値観を変えて、行動を変えていきます。
面白いことは無限に広がっています。当分やりたいことは尽きそうもないです。

自分の全力のエネルギーの投下先は、まだまだこの会社を通してありそうです。
自分が世の中に価値を提供できているか、人々の行動をより良く変えれているか、感動を創れているか。まだわかりませんが、いつか自信を持って言えるように、
今は目の前にある道をただまっすぐに走り続けていけたら幸せだなと思います。

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