淋しがりやのあなたへ



あなたは、物心ついた頃にはお母さんがいなくて
とても淋しい思いをしてきましたね。

私のお母さんはどこにいるの?
なんで死んでしまったの?
どうして私をおいて逝ってしまったの?

と、家に一人で居る時よく泣いていましたね。

お父さんは仕事が忙しくて、あなたと一緒にいる時間も少なかったよね。
一緒にいてもお父さんは無口な人で、あなたの話を聞いてくれないから
ほとんど会話はなかったね。

あなたは本当は、お父さんとたくさん話したかったんだよね。
でもお父さんは「それは違う。」の一言で、あなたの話を否定して聞いてもくれない。
苛められて助けを求めても何もしてくれない時に
もうお父さんに期待するのをやめよう。
お父さんに言いたいことを言うのをやめよう。
と諦めてしまいました。

それから、中学生で出会い系をしたり
高校生の時は常に彼氏がいないと淋しかったよね。


そんなあなたを、男好きと言う人もいたけど
あなたはただ淋しかっただけ。
きっと、お父さんの代わりに守ってくれて話を聞いてくれる人を
求めていただけだよね。
ただ淋しかったから。

誰でもいいから、怖いことから守って欲しかったんだよね。
別に好きな人じゃなくても、話を聞いてくれて
一緒にいてくれる人が欲しかっただけなんだよね。


親に話を聞いてもらった人には分からない。
誰かに話を聞いてほしい。
ネグレクトされてない人には、家に一人で居る怖さが分からない。
怖いことから守ってもらいたい。

ただそれだけだったんだよね。

子どもが大人に守ってもらう。
話を聞いてもらう。
そんな当たり前のことをしてもらえなかった。
その子どものまま、大人になってしまったあなた。

だからあなたを責めないよ。
あなたは一人だった。
淋しかっただけだから。



よろしければサポートをお願いします。クリエイター活動の費用として使わせていただきます。