お父さんへ8

お父さんもトラウマを抱えていたんだと
やっと気付きました。

お父さんのお母さんは、女の子が欲しかったんだよね。
男の子が何人も続き、10年ぶりに妊娠したおばあちゃんが
ずっと娘が欲しくて、期待していたのに
自分が女の子に生まれなかったことが、
お父さんの中ですごく大きいことだったと思います。

養女をもらうくらい娘が欲しかったおばあちゃんが、
10年ぶりの妊娠で期待がとても大きかったんだと思います。


養女は実の親が引き取りたいと家に来て、
養女も実の親の所へ行きたいと言って
おばあちゃんも、本当の親の所のほうがいいって結論になって
家から女の子がいなくなってしまったんだよね。


その何年後か分からないけど、妊娠した時に
おばあちゃんは、女の子だったらと期待が大きかったことでしょう。
でも女の子じゃなかった。


お父さんが女性をバカにする原因は
女性に対する劣等感があったからだったんですね。


昔から
(お父さんはなぜ女性に対してこんなにバカにするんだろう?)
とずっと疑問に思っていました。



病院に入院している時も、女性にセクハラのようなことをして
やめてもらわないと退院してもらいます。
と病院の先生に言われて、やっぱり女性軽視してるんだ
とよく分かりました。



お父さんの生まれた時代背景もあったんだろうけど
一番の理由は
『お母さんの望む娘に生まれなかった劣等感』
だったんだと、やっと分かりました。

ずっとずっと
(なぜお父さんはあんなにひねくれて女性軽視するようになったんだろう?)
と思っていました。


そして、私はお父さんに嫉妬されていたことも。
女性に生まれたかったお父さんが、
無意識に女性に生まれた私に嫉妬していたんですね。
そういえば、お父さんがポツンと
「俺の母親が生きていればな…」
といったことを思い出します。

娘が欲しかったおばあちゃんが生きていて、
お母さんを失った私を、母親代わりに育てることができたら良かったと
お父さんは思っていたんでしょうね。


お父さんの自尊心を育てられなかった、おじいちゃんおばあちゃんにも
責任はあると思います。
おばあちゃんはなぜそこまで娘が欲しかったのか?
お父さんのいない今となっては何も理由は分からないけど、
跡を継いでくれる、元気で健康な男の子なら何人いても幸せなはずなのに…



娘が欲しくて養女をもらったけど
結局手放すことになってしまったおばあちゃんは
10年ぶりに生まれた、4番目の子どもが男の子だったことで
ガッカリしただろうことは、想像できます。

でも、女の子でも男の子でも元気に生まれてきてくれただけで
感謝することだと思います。


おばあちゃんは末っ子のお父さんに、
言葉に表したのかは分からないけど
女の子に生まれてほしかったということを悟られましたよね。


毒親の親も毒親とよく言うけど、
そのままのお父さんを愛してあげなかったおばあちゃんも
毒親だったのかなって思います。


批判や不平不満ばかり言っていたお父さんだけど、
劣等感がすごくて自分に自信が持てなかったんだよね。

女性に対する劣等感からあんなことを言っていたんだと思ったら
可哀想なお父さんだと思います。













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