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ponkotsu
2024年6月7日 21:35
本文 そこにいるはずだ。俺の声が聞こえるはずだ。それなのにどうしてだ。どうして。 痛い。痛い。いたい。 俺が他の”普通”の奴らとどうやら少し違うらしいと気が付いたのは、4つか5つの時だったと思う。蔵の隅でうずくまっている小さな女の子を見つけた。歳の頃は俺と同じだったと思う。声をかけると驚いた顔をした。どうして私が見えるのかと、そう問われた。その問いかけの意味も分からずに、一緒に遊ぼうと手
2024年6月6日 16:46
※センシティブな表現を含みます。ご注意ください。本文「一緒に飛んであげようか。」 後ろから響いた場違いに晴れやかな声にびくりと肩が跳ねる。濡れたコンクリは滑りやすく、思わず後ろの柵にしがみついた。 ―滑稽だ。 そう思った。バクバクと跳ねる心臓が、本心に気づいてしまった自分にさらに言い聞かせてくる。うるさい。わかっている。俺は、「佑太。」 今度は真後ろで声がした。もう、背中に体温を