お前と一緒に行きたかったぜ。この国ではないどこかへ...。

はじまり

社会に出て、もう4年ほど経ったろうか。
東京は、誰もが1人で、誰もが平等だ。
一人を謳歌していたある夜、ふと思うことがあった。
マッツンに会いたい。

即アポ

久々に会おう。私は、マッツンにそう切り出した。
ええで。と、マッツンは快諾した。
普通に再会するのはつまらない。海外で会おう。でもお金ないし、韓国で会うのはどう?
突拍子もない提案をした。しかし、マッツンは、
「おもしろいやん。ええで。そしたら10月くらいにな」
またしても快諾だった。

萌芽の時、否。

9月の末になった。渡航の為の準備を済ませ、私は、マッサンとの再会ついでに、韓国にいる友人と会う予定も立てた。ここまで順調に旅の計画を立てれたのは初めてかもしれない。
ますますマッサンに会うのが楽しみになった。
そして渡航の一か月ほど前、マッツンから連絡がきた。
「パスポート取れなかった」

忙しかったようだ。

私が弥立った後のに言われても困る。

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韓国は一人で行った。

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