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自己啓発本ニガテだけど「論語と算盤」読んでみた

タイトルの通り、私は「自己啓発本」と呼ばれるジャンルの本が苦手でした。各所からのバッシングを恐れず意見すると、

なんとなく、押し付けられている気がする

からです。
本の中で述べられていることの中には、「なるほど確かに」と思う部分も多少あるのですが、

いまいち響かない。。。

と感じることが殆どでした。

結論から述べると、これ、全部私が悪かったです(猛省)

さて理由の前に、話は少し変わりまして、最近歴史のお勉強にどハマリしてます。
理系であることを言い訳にしますが、歴史弱者!歴史無知人間!歴史に学ばない愚かな現代人代表の私は、義務教育以降まともに日本史・世界史いずれにも触れてきませんでした。

こんな私が歴史にハマった背景には、あるポッドキャストの存在が非常に大きいのですが、それはまた別の記事で盛大に紹介させていただければと思います。

兎に角、歴史に興味・関心を持ったミーハー現代人は、もれなく大河ドラマ「青天を衝け」に手を出します。

大河ドラマ館まで行ってきました。吉沢亮、イケメンやなぁ…

さて、この大河ドラマの主人公が、吉沢亮さん演じる「渋沢栄一」であり、彼の名著が「論語と算盤」です。論語と算盤は、自己啓発本の1つとしても各所で取り上げられていたので、抵抗が無かった訳ではないのですが…

これはもう、読まざるを得ない。

超約版ということで、各パートとても判りやすく噛み砕いて解説頂いております。

ということで早速読み始めると…

「あれ、この本めっちゃ理解できる…なんでや…」

歴史弱者&自己啓発本耐性ゼロの私でしたが、
非常に納得できる・考えさせられる項目がとても多くあった
ように感じました。

過去読んで来た自己啓発本の共感度合いが、打率1割くらいのところ
この本は、打率7割くらいでした。チートですね。

ということで自分なりに、なぜこの本はこんなにも理解しやすく感じたのか考えたところ、大きく2つの結論に至りました。

1.著者のバックグラウンド(=人間性?)に共感できた
2.見栄を張らずに、読めそうな本を選んだ

1.著者のバックグラウンドに共感できた

これに関しては、完全に大河ドラマのおかげです。ありがとう、吉沢亮。

渋沢栄一という人が事を成したという事実のみでなく、そこに至るまでに経験した苦しいことや、彼が感じた思いなどを、読み手の私がある程度知っていたことが非常に大きい気がします。

例えば、「超約版 論語と算盤」の中ではこのような一節がありました。

「自ら箸を取れ」大小事にかかわらず行動力を自発せよ

渋沢栄一は幼い頃、父の代理として、代官の御用聞きに行った際、高額の御用金をなんの感謝や労いもなしに取り上げていく代官を目の当たりにしました。
これを見た若い栄一は、「こんな不条理がまかり通るのは、きっとこの世がおかしいからに違いない」と感じたんだと思います。
その不条理を自らが変えるため、原因と考えた幕府に反する「尊皇攘夷」の思想に加わったり、徳川慶喜の家臣として、幕府腐敗の立て直しを試みたりしました。

こういった著者の背景をドラマなどで抑えてから読むと、

確実に、言葉の重みが変わります。

おそらくこのようなリサーチが、過去読んできた自己啓発本に対しては不十分だったんだと思います。

勿論、大河ドラマで人物背景が丁寧に描写されている、渋沢栄一のようなケースが珍しいのは承知ですが、苦手な方は是非この流れで読んでみてください。

まだ読んでないから、ホリエモンのドラマとかやらないかなぁ…

2.見栄を張らずに、読めそうな本を選んだ

自己啓発本だぁ!読むぞぉ!!

と意気込んで、購入。

隅から隅まで、徹底的に読み潰してやるぜぇええ!!!みたいな謎のハイテンションだけを頼りに、購入当日に数十ページだけ読んで無事リタイア。

を過去何度も繰り返してきました。

勿論、どんな本でも難なく理解することができない、私の理解力不足は確実に今後の課題です。

ただし、一旦その辺の難易度高そうな本の前に、同じ分野のものをパラパラめくって、これなら読めそう!と思えるくらいの本からはじめるのも、悪くないかなと思った次第です。

以上!

読書感想文として書くつもりが、完全に脱線してしまいました。
ということで結びに、書物の中で印象的だった項目をいくつか紹介して、本投稿を終えたいと思います。

「論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの」富の追求には道徳が必要、モラルなき経営は続かない
「大丈夫の試金石」できるかできないかよりも、やりたいことを貫く
「蟹穴主義が肝要」己の分をわきまえて、決断のタイミングを図る
「精神老衰の予防法」老いてこそ、ますます希望を持って勉強する
「大立志と小立志との調和」自分の一生を超える、大きな目標を定める
「この熱誠を要す」趣味をもって事業に取り組む
「日新なるを要す」形式に捕らわれず、日々チャレンジを続ける
「成敗は身に残る糟粕」一時の成敗にこだわらず、運命をみずから開拓する
「ただ忠恕のみ」仕事に忠実で仁愛をもて、それが幸運のもとになる

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

ちなみに、文中で紹介した神ポッドキャストはこちらです。


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