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大河ドラマ「篤姫」のすすめ

オリンピックにパラリンピックと、大河ドラマ「青天を衝け」のお休みが続いたので、NHKオンデマンドで「篤姫」を視聴。全50話を丁度1ヶ月くらいで見終えました。

1. 一方聞いて沙汰するな

そもそも過去の大河ドラマから「篤姫」を選んだきっかけですが、「青天を衝け」にて13代征夷大将軍の徳川家定が出てきた時の、我が家の奥さんの一言がきっかけでした。

"家定はうつけのフリをしてたんだよ。堺雅人がやってた。"

ということでNHKオンデマンドに即加入、「篤姫」視聴。
確かに篤姫で描かれる徳川家定(役:堺雅人)は、うつけのフリをしながらも幕末の動乱を冷静に見極め、篤姫(役:宮崎あおい)の才能を誰よりも理解し大切にする、とても素晴らしい公方様でした。

青天を衝けにて、悪い顔しながら井伊直弼の口に和菓子を突っ込んでたシーンが印象的でしたが、イメージがガラッと代わりました。

これに関して、篤姫の母であるお幸(役:樋口可南子)が素晴らしいセリフを残されていました。

"一方聞いて沙汰するな"

この言葉を自らの軸として忠実に守り続けた篤姫は、有事の際には必ず両者に会い、自ら話を聞くことを徹底していました。

最近のSNSを見ていると…みないな感想はここでは控えますが、「青天を衝け」にて幕府側の視点で描かれる幕末だけではなく、「篤姫」で新政府側(薩摩)の視点も抑えておく、ファクトベースで史実を認識することの重要性が、この言葉にとても綺麗に収まっています。

2.「篤姫」勝手に通信簿

Lesson Learned は前項に書き切ったので、残りはドラマで印象的だった登場人物について何人か触れようと思います。目指すは、塩野七生先生「痛快!ローマ学」ということで。

・篤姫(天璋院):95点
◎良い点:何事にも臆することなく、自身の信念に従って真っ直ぐ一本道を進んでいく姿が素晴らしかったです。The・主役。
×悪い点:息子の家茂の事が好きすぎて、家茂の正室「和宮」が妬くレベル。もう少し妻を立てましょう。

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・島津忠剛(篤姫の父):95点
◎良い点:篤姫が今泉家を出る時の「わしもそなたの父でなんというか…愉快であった」で大号泣。病をおして見送る姿にまた大号泣。良いお父ちゃん…
×悪い点:男と男の約束は守りましょう。流石に仕方が無いと思うけど。

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・お幸(篤姫の母):100点
◎良い点:セリフ=名言。前項の言葉「一方聞いて沙汰するな」の後に、篤姫に「それでも悩む時は、考えるのを止めて感じるがままに」との言葉を残す。この後半部分に娘への強い信頼が滲み出ています、優勝。

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・小松帯刀:80点
◎良い点:「薩摩の小松か、小松の薩摩か」と呼ばれる幻の名宰相。薩長同盟や大政奉還、版籍奉還などの一連の大イベントは彼抜きには成し得なかった。まさに影の立役者。
×悪い点:浮気はダメ。時代が違うとはいえダメ、何故なら私は妻と大河を観ているのです。

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・幾島:95点
◎良い点:前半は鬼教官、後半は頼れる相棒。大奥の引退、雷鳴と共に大奥に戻ってくるシーンで大号泣。癖の強い役所を演じきった松坂慶子さんが素晴らしすぎる。「きえ〜っ!」が我が家で大流行。
×悪い点:篤姫と家定が仲睦まじくしているので、立場はわかるけどもう少し…静かに…笑

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・本寿院:120点
◎良い点:時に重苦しい雰囲気の大奥にて、いかなる状況であろうと全ての話をただの小言に纏め上げる。場が暗いときには即気絶、自ら率先して泥酔して楽しそうに大暴れ。後半はこの人が出てくるだけで笑えるようになった。ちなみに享年79の大往生、正に人生楽しんだ者勝ち。

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・井伊直弼:50点
◎良い点:評価の難しい施策だったが、彼なりの信念の元で動いていたことは良く伝わった。「畏れ入り奉ります」、「初耳でございます」が我が家の流行語大賞。
×悪い点:言わずもがな。

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・重野:100点
◎良い点:天璋院付きの女中。作中でお幸と並ぶ非の打ち所の無さ。失敗0回、気配り100点のミス・パーフェクト。中嶋朋子さんどハマリ役でした。

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以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
しかしイラストやさん何でも画像あるな。笑

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