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選ばないことの快適さ

先日ドラックストアに行った。
レジの店員さんが新人の方だったのか?
対応がぎこちない。

「レジ袋は入りますか?」と聞かれて、「はい」と答えた。そこでレジ袋を取り出して渡してくれた。

あとであることに気づいた。
他の店員さんだったら、レジ袋のサイズを聞いてくるよな。聞かれてないなと。ほかの店員さんが横でその接客を見ていたら、指摘していたであろう。

ただ、その対応が自分の中では非常に心地よいものだった。正直なところ、中、大、特大のレジ袋のどれが欲しいか聞かれても適切なサイズ感がわからない。

いつも聞かれていたが、正直どう答えていいかわからなかった。

このミス対応は、勝手に店員さんが適切なサイズ感の袋を選んで渡してくれたとも言える。

ちきりん著「マーケット感覚を身につけよう」に書いてあったが、最近では選んであげることがビジネス価値になっているらしい。

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法 | ちきりん |本 | 通販 | Amazon

北海道の砂川市にある「いわた書店」は1万円選書というサービスを行なっている。文字通りその人に合った1万円分の書籍をセレクトして配送するサービスである。

本屋で1万円分の本を選ぶ時間、書店に行く時間等を考えれば、かなりありがたいサービスである。この書店は「本を売っているのではなく、選書眼を売っている」のである。

ファッションアドバイザーという職業もあるらしく、人の買い物に同行し、その人に合った洋服を買い揃えてくれるらしい。

本書では、人のセンスにもマーケット価値があるという話だったが、選ぶという負担を取り除いてくれることにも、自分は価値は感じる。

そんなわけで選ぶことって権利であると同時に負担にもなっているのだなと感じた話でした。

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