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「金利が上がる」と「不動産価格は○○る」

「金利が上がる」と「不動産の値段は○○る」

答えは、下がる。

不動産価格=収益÷利回り
の計算式に当てはめます。
不動産で金利が上がりそうと値段下がりそうは同義。

金利が上がれば、利回りが上がり、収益が上がらなければ、不動産価格は下がります。超低金利幕引きも間近のようで金利は上がりそうだからマンションを買おうの声がちらほら。

それは値下がりしそうだから買おうと同義。

おおまかな例えで考えると、年収500万のサラリーマンが買える物件が3,000万円だったのが、利回りが上がると買える物件が2,500万円まで下落するということ。

全サラリーマンの年収が約3割アップすれば購買能力も3割増になり、金利上昇でマンション価格下落を吸収します。もし、給料アップがなければ値下がりです。

賃貸物件にあてはまる収益還元価格ならどうなるか。家賃500万円のビルで期待利回り5%なら価格1億円。金利5%上昇して期待利回りも5%上昇で価格は5000万円に。利回り上昇でも物件価格を1億円に保つには家賃収入を倍の1000万円に引き上げること。

現実の不動産価格は思い通りにはいきません。

インフレが来たら、利上げが来たら資産インフレは起きないはず。物価は上がるが、家賃は上がるのか??

2023/1/2 バードレポートから引用

金利ってそもそもなんだっけ

金利を簡単に説明すると、貸したり、預けたりしたお金に対するお礼。100万円を貸したら1万円のお礼をつけて101万円で返済する。この元本100万円に対する1万円の割合が金利と呼ばれる。
銀行預金も同じ考え方でお礼がつく。金利は国が政策金利として設定。国はこの金利を上げ下げすることで、世に回るお金の調整。景気をコントロールしている。

[アニメで解説]経済の超基礎「金利」の仕組みをイチから説明!

では、低金利が始まったのはいつからか。
日本銀行は1995年4月に公定歩合をそれまでの年利1.75%から年利1.0%に、同年9月に年利0.5%に引き下げ、さらに低金利の政策効果を高めるために、1999年3月にいわゆる「ゼロ金利政策」の名のもとにゼロ%に近い水準に引き下げた。これが20年以上続いている。

コトバンク 超低金利政策

もし、金利が上がるとどうなるか。
長期金利が1%上がった場合、借入負担の増加により企業収益が5%減る。プラスで令和5年度の税制大綱で決まった通り、法人税が上がる。賃上げは無理ではないか。利上げで円高ドル安が進めば、自動車などの製造業の利益も減る可能性がある。金貸しの銀行はプラスになる。

賃上げはムリ?金利が上がると今後どうなるか!

低金利政策の目的はなにか。
2%の物価安定目標。2022年9月は3.0%と一時的に上回ったが、2023年度予想は2%を下回る。賃上げによって安定的に目標達成したいが、簡単にできない現状。

金利と住宅ローン

金利と密接な住宅ローンについて学ぶ。
住宅ローンの仕組みは金融市場から銀行がお金を調達して、利益を乗せてユーザーにお金を貸付。今までは低金利で抑えられていたが、金利が上がると住宅ローン金利も上昇する。

2種類の金利
変動金利 短期金利(1年以下)マイナス金利政策で抑える。
固定金利 長期金利(10年)イールドカーブコントロールで抑える。

銀行タイプ
ネット銀行/メガバンク/地方銀行/モーゲージバンク

元本3,500万円で金利差0.1%上がると、
35年間返済額で約70万円の差が出る。

[住宅ローン]日銀が利上げ?変動きんりの影響を元モルガンが徹底解説!

金利について学ぶほどにユーザーは住宅を早く買いたいという心理になると思う。
0.1%金利が上がれば、35年返済で70万円違うのだから早いもの勝ちな気がする。
ただ、不動産で金利が上がりそうと値段下がりそうは同義。金利上昇によって購入できるユーザーが減ることになり、住宅価格は下がるかも。
金利上昇前に今がチャンスと頑張る業者が増えそう。