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論語と算盤

・モノの豊かさとは
・趣味を持った仕事
・銀行は川で、金は水

こんにちは。Nishiです。今回は上記3本でお送りします!


■モノの豊かさとは

モノの豊かさとは、大きな欲望を抱いて経済活動を行ってやろうというくらいの気概がなければ、進展していかないものだと考えている。空虚な理論に走ったり、中身のない繁栄をよしとするような国民では、本当の成長とは無関係に終わってしまうのだ。

論語と算盤

日本の進展が乏しいのは空虚な理論、中身のない繁栄をよしとしているからなのかもしれない。大きな欲望を抱いてそれをやり遂げる。シンプルな方法で地に足のついた成長を目指したい。

■趣味を持った仕事

仕事をするさい、単に自分の役割分担を決まり切った形でこなすだけなら、それは俗にいう「お決まり通り」。ただ命令に従って処理するだけにすぎない。しかし、ここで「趣味」を持って取り組んでいったとしよう。そうすれば、自分からやる気を持って、 「この仕事は、こうしたい。ああしたい」 「こうやって見たい」 「こうなったら、これをこうすれば、こうなるだろう」 というように、理想や思いを付け加えて実行していくに違いない。それが、初めて「趣味」を持ったということなのだ。

論語と算盤

同じ仕事1つにしても人が違えば仕事の出来も違う。建築の例でとれば、大工さんには柱・壁を作ってもらい、電気屋さんには部屋内部の電気を、水道屋さんにはパイプからの繋ぎ込みを、この中でも円滑な仕事を行うには「思いやり」が仕事の良し悪しを決めるのではないかと思う。1人の仕事ではなく、全員で成せる仕事だからこそ配慮を行うことで良い建築物になり、施主には必要とされる。「趣味」「思いやり」を持って誰にでもできそうなロボットのような仕事ではなく、その人にしかできない唯一無二の仕事をしたい。

■銀行は川で、金は水

「そもそも銀行は大きな川のようなものだ。役に立つことは限りがない。しかしまだ銀行に集ってこないうちの金は、溝にたまっている水や、ぽたぽた垂れているシズクと変りがない。時には豪商豪農の倉の中にかくれていたり、日雇い人夫やお婆さんの懐にひそんでいたりする。それでは人の役に立ち、国を富ませる働きは現わさない。水に流れる力があっても、土手や岡にさまたげられていては、少しも進むことは出来ない。ところが銀行を立てて上手にその流れ道を開くと、倉や懐にあった金がよりあつまり、大変多額の資金となるから、そのおかげで貿易も繁昌するし、産物もふえるし、工業も発達するし、学問も進歩するし、道路も改良されるし、すべての国の状態が生れ変わったようになる」

論語と算盤

銀行は川で、お金は水という考えにはハッとさせられた。水を貯めようとすればするほど、貯蔵する場所が必要になるし、荷運びしようにも重たく簡単には動かせない。それと同じように豊かになるためのお金なのにそれがいつの間にか足枷になり、使うためのお金でなく、貯めるためのお金になっている時がある。
豊かな生活、より良い生活をするためには水は必須である。食事・洗濯・風呂どれにも水は使われている。澄み切った水であれば心地よい。同じようにお金も澄み切ったお金を手に入れたい。