【通期企画】今週のハーネマン（9/18〜22）

門前の虎

2023年9月24日 23:16

Mリーグ2023-24シーズンのレギュラーシーズンで記録された跳満以上の和了（以下ハーネマン）を振り返る「◯◯のハーネマン」の第１回投稿。

当企画の趣旨や詳細な内容につきましては以下の投稿をご参照ください。

ま、早い話が「プロ野球ニュース」などでお馴染みの「今日のホームラン」の麻雀バージョンです。

というわけで、「今日のホームラン」で流れるBGMでもあるJames Lastの「Vibrations」の音源を置いておきます。
これを流しながら見ればより楽しめるかも？

今回は開幕週となったの9/18から9/22までに行われた試合から。

9/18　１試合目　南１局１本場

記念すべき今期第１号のハーネマンを放ったのは、
Mリーグ史上９人目の「ドラ１」、
BEAST Japanext（以下BEAST）の猿川真寿選手

ドラドラ赤赤の勝負手が入っていた
EX風林火山（以下風林火山）・勝又健志選手から
三暗刻がつく高目8sが出ての和了

猿川真寿（BEAST）　１号　跳満　12000点
立直・三暗刻・裏３

9/18　１試合目　南４局

前期で悲願の初優勝、今期は史上初の連覇に挑む
渋谷ABEMAS（以下ABEMAS）・松本吉弘選手が
開幕戦のオーラスに劇的な一発を放った

逆転トップには倍満ツモが必要な中で
メンタンピンドラ赤赤確定の25p待ち立直へ
ツモ（一発なし）なら裏ドラ１枚でトップ

裏ドラは3sで見事に１枚乗せての逆転トップ
今期初の倍満は開幕戦トップを手繰り寄せる
「サヨナラホームラン」ならぬ
「サヨナラバーイマン」となった

松本吉弘（ABEMAS）　１号　倍満　16000点
立直・ツモ・断么九・平和・赤２・ドラ１・裏１

9/18　２試合目　東２局

注目の「二刀流」ルーキー、BEAST・鈴木大介選手
デビュー戦で早くも今期第１号が飛び出す

程なくして待ち牌の7mをツモりあげた
捨て牌はまだ１段目、まさに電光石火の和了となった

鈴木大介（BEAST）　１号　跳満　12000点
断么九・三色同順・赤１・ドラ３

9/18　２試合目　東３局

「二刀流」ルーキーの鮮烈な一発が、
この男のスター魂に火をつけた
今年で６年目となる元祖「二刀流」Mリーガー、
TEAM 雷電（以下雷電）・萩原聖人選手

そして7mも暗刻にしてツモり四暗刻聴牌
実に３連続で有効牌を引き寄せて
今期初の役満聴牌へと辿り着いた

この局も好形ができていたトップ目の大介選手
まさにブルドーザーの如く親立直に突進していったが
その一発目に当たり牌の北を掴まされてしまった

そう易易とMの舞台では躍動させない
「二刀流」Mリーガーの先輩としての矜持が
今期初の親跳満として炸裂した

萩原聖人（雷電）　１号　跳満　18000点
立直・一発・対々和・三暗刻

9/18　２試合目　東３局２本場

「やられたらやり返すまで」
親跳満放銃も何のその、BEAST・鈴木大介選手が
早くも今期２本目のハーネマンを決める

親の雷電・萩原聖人選手の聴牌、
風林火山・松ヶ瀬隆弥選手の立直が入る中、
絶好のカン4p引きで追っかけ立直
待ちは25836mの五面張

ここに裏３（7m）が乗って一気に跳満へと化けた
第１試合の猿川真寿選手に続き、
こちらもデビュー戦での裏３達成となった

鈴木大介（BEAST）　２号　跳満　12000点
立直・一発・ツモ・断么九・裏３

9/19　２試合目　東２局２本場

前期はレギュラーシーズン、セミファイナルともに
個人スコアがマイナスとなった
KADOKAWAサクラナイツ（以下サクラナイツ）の
堀慎吾選手、逆襲を期す今期初戦で
早くも大物手を仕留める

その高目4mを一発で掴んでしまったのが、
開幕前から注目度が高かったルーキー、
赤坂ドリブンズ（以下ドリブンズ）の渡辺太選手
自身も白ドラドラの黙聴を入れており
勝負の追っかけ立直にいくも結果は一発放銃

堀慎吾（サクラナイツ）　１号　跳満　18000点
立直・一発・三色同順・赤２・裏１

9/21　１試合目　東４局

この日が今期初戦となった
KONAMI麻雀格闘倶楽部（以下格闘倶楽部）
佐々木寿人選手のインフルエンザ感染により
３年目にして初のチーム初戦登板となった
前期MVP・伊達朱里紗選手が早くも魅せる

ドリブンズ・鈴木たろう選手の親立直が入る中
ドラ赤赤の平和聴牌69m待ちで追っかけ立直敢行

「ゼウス」の攻勢を一撃で沈めし「ヴァルキュリア」
史上初の２期連続MVPへ好発進を決めた

伊達朱里紗（格闘倶楽部）　１号　跳満　12000点
立直・一発・平和・赤２・ドラ１

9/21　１試合目　南３局１本場

このままやられっ放しでは「ゼウス」の二つ名が廃る
その打点力はMリーガーでも屈指のたろう選手が
意地の一撃をお見舞いする

ダブドラとなる赤5pを引き入れての聴牌
1pは１枚切れ、5pはドラという中で
貪欲に1pと5pのシャンポン待ちで立直に向かう

そこに追いついたのがABEMASの日向藍子選手
一盃口確定のため既に役ありで2pを切れば
断么九がつくカン4p待ち聴牌を取れたものの

自身の和了率を見て14p待ちの立直を選択
結果的にドラの5pを一発放銃となってしまった

この時の和了形を見る伊達選手の
「来たわね、ゼウス」と言わんばかりの
目を見開いた表情が実に印象的であった

鈴木たろう（ドリブンズ）　１号　跳満　12000点
立直・一発・赤１・ドラ３

9/22　１試合目　東１局１本場

チームの開幕戦を託されるもラスに終わった
風林火山・勝又健志選手の今期２戦目
「勝又怒りの◯◯」がすっかり構文化した中で
まさに自身の初戦ラスへの復讐に燃える
「怒りの」高打点が飛び出す

さらにここから「怒りの裏ドラ（8p）２枚乗せ」
やはり今期もこの男がチームを牽引していくのか

勝又健志（風林火山）　１号　倍満　16000点
立直・ツモ・平和・赤２・ドラ１・裏２

9/22　１試合目　南４局

こちらは冷静沈着の中に青い炎を秘めし女海賊
2021-22シーズンでは個人MVPを獲得している
U-NEXT Pirates（以下Pirates）・瑞原明奈選手

倍満ツモでもトップに届かないこともあり
より確実な着順アップを狙い
ドラの場風・南が暗刻で赤１を含む
36s待ちの聴牌を黙聴に構える

ラス目のBEAST・鈴木大介選手の立直が来た中
最後は3sツモで跳満での和了
チームにとっての今期初の跳満は
今期初となる黙聴での跳満ともなった

瑞原明奈（Pirates）　１号　跳満　12000点
ツモ・南・赤１・ドラ３

タイトル争い

9/22終了時点での各タイトル争いのランキングは以下の通り。（タイは五十音順で表記）

【ハーネマン数（跳満以上和了数）】
１位　２本
鈴木大介（BEAST）
２位タイ　１本
勝又健志（風林火山）
猿川真寿（BEAST）
鈴木たろう（ドリブンズ）
伊達朱里紗（格闘倶楽部）
萩原聖人（雷電）
堀慎吾（サクラナイツ）
松本吉弘（ABEMAS）
瑞原明奈（Pirates）

【打点（跳満以上和了による打点の合計）】
１位　24000点
鈴木大介（BEAST）
２位タイ　18000点
萩原聖人（雷電）
堀慎吾（サクラナイツ）
４位タイ　16000点
勝又健志（風林火山）
松本吉弘（ABEMAS）
６位タイ　12000点
猿川真寿（BEAST）
鈴木たろう（ドリブンズ）
伊達朱里紗（格闘倶楽部）
瑞原明奈（Pirates）

【ハーネマン率（跳満以上和了数 ÷ 出場試合数）】
１位タイ　1.000
猿川真寿（BEAST）
鈴木大介（BEAST）
鈴木たろう（ドリブンズ）
伊達朱里紗（格闘倶楽部）
萩原聖人（雷電）
堀慎吾（サクラナイツ）
瑞原明奈（Pirates）
８位タイ　.500
勝又健志（風林火山）
松本吉弘（ABEMAS）

試合結果こそ３着、ラスと振るわないものの、既に今期２本のハーネマンを記録している大介選手が暫定三冠王に君臨。
とはいえ、今期開幕からまだ１週間。
まだまだここからランキングは大きく変動していくことでしょう。

タイトル争いの有力候補と目される格闘倶楽部の佐々木寿人選手、高宮まり選手、風林火山の二階堂瑠美選手、
セガサミーフェニックス（以下フェニックス）の茅森早香選手、東城りお選手はまだ今期の登板がないだけに、
これらの選手が初戦から今期第１号を記録するのかが来週の大きな見どころ。

また、チームとしては早くもフェニックス以外の全チームがハーネマンを記録しており、誰がフェニックスに今期初のハーネマンをもたらすかにも注目です。

開幕週から見どころ満載だったMリーグ2023-24シーズン。
来週はどんなハーネマンが飛び出すか乞うご期待。

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【通期企画】今週のハーネマン（9/18〜22）

9/18 １試合目 南１局１本場

9/18 １試合目 南４局

9/18 ２試合目 東２局

9/18 ２試合目 東３局

9/18 ２試合目 東３局２本場

9/19 ２試合目 東２局２本場

9/21 １試合目 東４局

9/21 １試合目 南３局１本場

9/22 １試合目 東１局１本場

9/22 １試合目 南４局