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私の尊敬できる恋人。

私の恋人は優しい。喧嘩した時は自分が悪かったことを分析して、自分がきっかけでなくとも先に謝ってくれる。友達や家族のことを大事にしていて、それはただ環境や境遇に恵まれているんじゃなくて彼自身が自分で培った性質によるものだと思う。彼の心はあたたかい。人との縁とか繋がりを大切にしているから、周りに居る人もあたたかい。努力の賜物なのだ。

そして、私も大切にしてくれる。私が嫌だと言ったことはしないようにしてくれるし、私が不安になるようなことはしないようにしてくれるし、私が喜ぶことを私の為にしてくれる。こんな、何もない私を。
何もない私に、「俺は○○ちゃんのこういうところがいいと思うよ」と伝えてくれた。私はそれを素直に認められなかった。その認められないところが、私自身の弱みだと思う。

「あなたは本当の私のことを知らないんだよ」と言いたい。
生まれた時から備わっていた能力。素直で真っ直ぐな心。あたたかい家族。あたたかい友達。真剣に努力をできる賢明さ。私にはない。私が持っていない。その全てが羨ましく思うことを知ってほしい。浅ましい自分の心を、卑屈な自分を知ってほしい。

その全てを知っても、好きだと言ってくれるのだろうか。尊敬できると言ってくれるのだろうか。あなたが言う、私の好きなところが、あなたの好きな私が、私には分からない。そこに居ない気がする。どこにも存在しない気がする。

私の尊敬できる恋人。私は卑屈でも、根暗でも、何も持っていなくても、あなたを手放せない。もしかしたら、私があなたにとってマイナスな要素になり得ようとも、私はあなたを突き放せない。大切で、貴重で、かけがえのない存在。

「幸せにしたい」と、そう言ってくれた。
私の幸せって何だろう。幸せってどこかに落ちているのかな。幸せに、なりたいな。漠然とでもいい。自分が幸せだと感じる時間が、少しでも長くあってほしい。それがあなたのお陰であってほしい。

私の尊敬できる恋人。私と付き合ってくれて、ありがとう。好きだと言ってくれて、ありがとう。たくさんの愛情表現をしてくれて、ありがとう。たくさん愛してくれて、ありがとう。

これからもよろしくね。





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