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こんな夜には、イーロン・マスクに慰められたい

唐突ですが、なんもできなかった日ってありませんか。

今日は、あれをやろうと思ってたのに。
今日までにあれとそれを終わらせるはずだったのに。

別に何をしていたというわけでもない。気付いたら一日が終わってたって日が。

寝る前に、何とも言えない罪悪感というか、悔しさというか、ああ、私、またなんもできなかった、って。しんとした部屋で、時計の針をぼーっと眺めてたらなんかまた10分くらいたっちゃって、ああ〜ってなる、不健康な夜。

そういう夜、だれにでもあるのでしょうか。
例えば、イーロン・マスクにはあるのでしょうか。
ああ、今日は生産的じゃなかったなって思い返す夜が。

スティーブ・ジョブズとか。ビル・ゲイツとか。そういうザ・ベスト・オブ・クリエイティブで刺激的な毎日を送ってそうな人たちにはそんな夜は無縁そうですよね。でも、彼らに「オレにも今日は何もできなかった…って一人深夜にルマンドを食べる夜があるよ」って言われたらきっと、救われる気がするんです。

だから私は、こういう夜にはイーロン・マスクに頭ポンポンされる妄想をします。

例えば、バーの片隅で、たまたま一人で飲んでる私に、「あちらのお客様からです」と急にワインが差し出されて、視線をふとあげるとその先には、イーロン・マスク。目があうと、少しはにかみ、静かに私の方へと近づいてきて、隣の席に座るイーロン・マスク
「どうしたんだ?今にも玉川浄水に身投げしそうな顔して」
「あの…今日、なんもできなかったんです」
「それのどこが悪いんだ?」
「だって…みんな進んでるのに、私だけ止まってるような気がして…」
「おお…そうか。つらいな。でも、俺にだってそんな日もあるよ」
「え?あるんですか?」
「あるさ。当たり前だろ。誰にだって、そういう日はある。オレだって、無力感に打ちのめされながら深夜の再放送番組をぼーっと見る夜があるさ」
ここで頭ポンポン


うん…ありがとう、イーロン。私、あなたとは比べ物にならないってわかっているけど、それでもなんか前を向けそうな気がする。

なんか、出演料タダでこんなことさせてもらってイーロン・マスクに失礼な気もするけど、あなたのおかげで今日も生きれそうです。

非生産な1日を過ごした全ての死にたい夜を過ごす人に、このライフハックを捧げます。

1日の最後にこの記事を書きあげたので、今日のところはイーロン・マスクの出番はいらなさそうです。もう寝ちゃお。






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