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本を出したい女の話22

自らクラウドファンディングをしたことで、私も誰かが挑戦している時は応援できる人でありたいと思った。支援が集まるかという不安もプレッシャーも、どこまでも己との戦いで苛まれる孤独感も経験したからわかる。やっすい居酒屋で名前も覚えられない飲み会をしてお金を使うくらいなら、人の夢を応援した方が遥かに心が豊かになる。お金はあくまで引換券でしかない。お金そのものに価値があるのではなく、その引換券を使って自分がどんな経験をしたかに価値があるのだ。

とはいえ私は億万長者でも令和の虎でもないので、プロジェクトすべてを支援できるわけではない。正確に言うと支援できるできないかではなく、支援したいしたくないかに分けられる。私の場合、絶対に達成するぞという覚悟が見えるかどうかで支援するかを決める。

・クラファンページから熱意が伝わる
・読みやすい文章構成
・リターンが支援者を想って作られている
・この人のゴールを見たいと思わせてくれる

この辺ももちろん、大事。

でも大抵、クラファンが達成できるかどうかは事前準備をどれだけしてきたかに懸かっている気がする。クラファンの会社のホームページを開いて、全く知らない人のプロジェクトに支援する人は少ないはず。支援するのは自分となんらかの関わりがある人の企画だし、それは自分がクラファンをするときも同様。支援してくれるのは友人知人親族がほとんどだ。

そうなるとクラウドファンディングを行う上で最も重要なのは、人との信頼関係となってくる。

"時間をかけて相手の人となりを見て、寄り添うことで相手の心を開いていく"

これを常に目の前の人に出来ているかどうか。
とはいえ、人間誰しも1日24時間しかないので、1:1で話せる機会がない人もいる。その為にSNSがある。会わなくても、話さなくても、今その人がどうしているかがわかるようになった現代、夢を発信していけばいい。夢を口にするのは緊張するし、気恥ずかしい。いろいろと挑戦してきた私でも今だにその気持ちはゼロじゃない。
だけど、良くも悪くも人はそんなに他人に興味がない。だからアクションしたもん勝ちなのだ。
最初はなんか言ってんな〜くらいにしか思われないだろう。でも夢がどんどん現実になっていく過程を発信し続けていたら周りの目も変わっていく。本当に叶えるつもりなんだなと。そしたら協力してくれる人が現れる、応援してくれる人が現れる。そういった人たちとの時間をこれでもかというくらい大事に過ごす。それを繰り返した先に会う回数は少なくても信頼関係が生まれる。

私が支援したプロジェクトの企画者はこれらを事前にしていたし、目標金額も達成していた。正直そこを徹底的にこなしていたら、プロジェクトの内容もリターンの内容もさほど重要ではないのだ。私の場合、もはやプロジェクトの内容を見ずにリターン選択に飛んでることもざらにある。でもそれはプロジェクト内容をその人の口から事前に聞いてるから。熱量が伝わってきてるから。忙しない日常で長文のテキストを読むのは容易ではない。長文で離脱者がでないよう自らの言葉で事前に伝えておくことがクラファンを成功させる肝になってくるだろう。

人との繋がりは本当に自分の可能性を広げてくれる。だからこそ、目の前の縁を大切にする、約束は破らない、時間は守る、声をかけてもらったらなるべく足を運ぶ、挑戦してる人の応援をする。もちろん自分ができる範囲でいい。この世界は自分がしてきた小さな小さな積み重ねが、いつの日か自分を助けてくれるように出来ているみたいだ。

私自身もこの本を制作した事が人生最大の挑戦であり、まさに日々積み重ねてきた愛・運・縁・恩が生み出した奇跡。全力で生きる人を天は見放さない。ぜひこの本を読んでくれたあなたにも、人生に大切なあいうえおを巡らせて、心ゆくまできらきらした毎日を過ごしてもらえたら嬉しいなと思う。

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