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Zoomグラフィー追記

執筆者:あやか(派手髪症候群) 

 みなさん、こんにちは!全力自粛大学生の遊び方ライターのあやかです。みなさん自粛期間はいかがお過ごしでしょうか?今回は以前の記事「Zoomグラフィー V S カメラ初心者大学生」の後日談をまとめてみました!スペシャルゲストにお越しいただきましたので、とても濃い内容になっています。
今回の記事を読むだけでもZoomグラフィーを知ることはできますが、以前の記事をチェックしていただくと更に面白いかと思います!よければ前回記事からご覧ください😊

↓全力自粛大学生がZoomグラフィーに挑戦した最初のお話
「Zoomグラフィー V S カメラ初心者大学生」
https://note.com/mzemi_students5/n/nf24cf13b15d3

1.Zoomグラフィー V S カメラ初心者大学生のあらすじ

 このアカウントを運営している全力自粛大学生の正体は関西大学社会学部メディア専攻 溝口ゼミに所属する3回生です。(大学ではゼミナールという担当教員と少人数の学生で研究活動を行う授業があります。)
私たち溝口ゼミのゼミ生は写真に興味のある学生が多く、ゼミの強みとして「カメラ」もあげられます。本来ならば着物を着て京都でフォトウォークや海外へのゼミ合宿で写真を撮るはずでした。しかし、外に出て写真を撮りに行くことが難しいこんなご時世😢そんな中で溝口先生からこんな記事を教えてもらったのです。

「自粛下でも美しい撮影が可能!スマホのビデオ通話で撮る「#Zoomグラフィー」とは?」

https://note.com/curbon/n/n1f562366f72c

こちらはCURBON(https://www.curbon.jp)の代表取締役CEO武井宏員さんの記事です。カメラが大好きな私たちはこの記事を見て「こんな状況でも写真が撮れるのか!」 と大興奮。私たちのゼミ生は全員で15人なので3人ずつ5つのグループで作品作りに励みました。

↓私たちがZoomグラフィーに挑戦した際の手順

① Zoomでカメラマンとモデルで同じミーティングルームに接続する
② カメラマンが指示を出す
③ モデルが指示にあわせてポーズを決めていく
④ カメラマンがスクリーンショットで撮影

 手順だけ見るとめちゃくちゃ簡単そうに見えますよね?「Zoom 使えるなら簡単にできそう!」って完全に舐めてた…。挑戦してみるとモデルとのコミュニケーションの難しさ、室内のため光は読みにくい、画質は悪い、モデルの負担の大きさ等々数えきれないほどの問題が。
私たちでも反省点を持ち寄り再挑戦してみましたが決定的な解決策やポイントは見つからず。悔しいし悲しい。私たちが問題にぶち当たり続けていた時、遠隔でのポートレート撮影をいち早く成功させた方がスペシャルゲストとして授業に来て下さることに...。遠隔撮影の成功者としてZoomグラフィーにも取り入れられるレクチャーをしていただくことになりました!めちゃくちゃ心強い。

2.別所隆弘先生の降臨

 ここからは私たちがZoomグラフィーに挑戦した1週間後のお話になります。 なんと、授業にスペシャルゲストとして来てくださったのは別所先生です!!すごい!!!溝口先生の人脈の広さを感じさせられますね... 。

 ここで別所先生のご紹介を少し。 先生は滋賀にお住いで近畿を中心に活躍されているフォトグラファーさん。ナショナルジオグラフィック社が主催する「2017 Nature Photographer of the year」という世界最大級のフォトコンテストではAerials 2位を受賞されています。素敵な風景写真を多く撮影されているので、写真が好きな方であれば見たことがある方も多いはず!私も別所先生がびわ湖花火大会で撮影された花火写真が大好きなのでもし見たことのない方がいらっしゃれば見てみてください😊(ただの筆者のおすすめ)

そんな別所先生はこちら↓↓
Twitter (https://twitter.com/TakahiroBessho
note  (https://note.com/takahirobessho )

めちゃくちゃすごい人なのに偉そうな雰囲気も全くなくて私たち学生も親しみやすい本当に素敵な人なんです。めちゃくちゃ初歩的な質問をしても笑顔でアドバイスをくれる、学生たちも別所先生が来て下さると聞いた時は大喜び!この記事の冒頭でも述べたように私たち溝口ゼミ生はカメラ好きの集まりで、関西大学の講義のひとつである「フォトグラフィー実習」を受講していた生徒も多くいます。この講義を担当されているのが我らの中ボス溝口先生と今回降臨して下さった別所先生です。生徒でも関わりがある人が多くとってもお世話になっています。 

3.別所先生からレクチャーを受ける

 そもそも今回のZoomグラフィーで別所先生からレクチャーをしていただけるなんてもちろん想定外のことでした。まだ私たちがZoomグラフィーについて情報収集をしていた4月終盤。別所先生がこんな記事をnoteに投稿されていました。

「コロナ時代のリモートフォトグラフィー、始めます!」
( https://note.com/takahirobessho/n/n41c8413db311 )

15人の全力自粛大学生がやっと動き始めたころにはもう既に記事を投稿されているというこのスピード感。早い、早すぎる。別所先生は最新機材の扱いが上手く、行動も素早いのでいち早く遠隔でのポートレート撮影に成功されています。本当に遠隔撮影の可能性を感じる作品ばかりなのでぜひ一度別所先生の記事をご覧ください!!

 今回私たちが挑戦したのは遠隔撮影(先生の記事で扱われているテザー撮影というカメラのシャッターを遠隔でPCやスマホで操作するリモートフォトグラフィー)ではなく、Zoomの画面をキャプチャーするZoomグラフィーでしたが、遠隔撮影の成功者としてZoomグラフィーについてのレクチャーをしていただくことになりました。
ゼミ生も溝口先生もレクチャー内容に大興奮。いつもよりも熱心に講義をうけていた印象です。さすがカメラ好きの集まり(笑)

 今回受けたレクチャーを撮影方法、光、画質の3つのポイントにわけて紹介していきたいと思います!

a.主導権はモデル側に  

 対面下の撮影の多くでは、カメラマンが主導権を持ちモデルに指示を出してモデルにポージングを決めてもらうという形が一般的です。しかし、モデルとカメラマンが隣にいる状態ではないZoomグラフィーではラグや指示を出しながら撮影をすることがかなり難しいです。指示を出してもその声が届くのは時間差なので、「そう!そこ!」と言った時にはもう遅いなんてことも😢
カメラマンが指示を出してモデルが動くよりも、モデルが主役となり動いていくことが成功への1歩です。モデルが自由に動き良い瞬間をカメラマンが写真に収めていく。モデルが指示を待つのではなく、自分で何かを演じるように1つ1つのシーンを作り出していくこの撮影スタイルを「演劇」と表現されていました。
「演劇」になることでカメラマンが持っていた主導権はモデルへと移ります。簡単に言うと今まで当たり前だったカメラマンとモデルの撮影時の立場は逆転するということです。みなさんも誰かの写真を撮るとき(インスタに載せる映え写真でも何でもいい)「もう少し右に寄って!」とか声をかけることがあると思いますが、それもよくよく考えると主導権がカメラマンにあるんです!そんな当たり前だったカメラマンが主導権を持つという常識はこのコロナ時代の新たな撮影方法でカメラ史にも残るような転換点になるかもしれないとか、、、遠隔で撮影が行われる状況になり、対面での当たり前がそのまま適用できなくなった事で新たな改善策を模索していく1つのきっかけがうまれています。(これはもちろん撮影に限る事ではありませんが)
先ほど紹介した別所先生の記事にもあったように、実際に最初はモデルのあやなさんに指示を出していたそうですが途中から自由に動いてもらうようにしたそうです。Zoomグラフィーでの撮影はモデルの表現力が試されます。 

b.光について  

 私達もZoomグラフィーでぶち当たった敵「光」。室内だとどんなにお昼でもまあ暗いんですよね、光を求めて窓際に寄ってもベランダや部屋の場所によっては全然光が当たらない。前回Zoomグラフィーに挑戦した時にも多くのグループが窓の近くで撮影を行っていました。しかし!光を上手く使うには反射光を使う事が大切だと教えて頂きました!窓から入る光を受け止めるレフ板を用意すると◎レフ板なんて持ってねえ!という人は白い傘で代用できます!傘をモデルの反対側に置くだけで簡易レフ板が作れちゃうんです😊
 普通の撮影だと写真のRAWデータ(光の情報が全て保存されたデータ)を使って暗い写真を明るく仕上げたり、編集で何とかできる!ということがありますがZoomグラフィーだとスクリーンショットを使って撮影するので大幅な編集が出来ません😢技術が進歩しているのにダイナミックレンジ(センサーが感じ取れる明るさの範囲)が狭い時代みたいな難しさ、、、ダイナミックレンジが狭いカメラしか使えないZoomグラフィーでは白とびや黒つぶれが起きやすくなるので反射光の優しい光を使うと◎ 
 自然光だけで全てを解決するのは難しいのでLEDのライトを買うのも一つの手だそう。今回、お勧めしていただいたLEDライトのURLを貼っておきます!

Aputure Amaran AL-F7 3200-9500K CRI/TLCI 95+ 15W 256ビーズ LEDパネル オン-カメラ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07C5K86W8/ref=as_li_ss_tl?ref_=navm_ftr_fullsite&linkCode=sl1&tag=aaaaaa0643-22&linkId=416872f5817bd8bd7f9661c3a24cd626&language=ja_JP

LEDビデオライト MOMAN 96LED
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07R33T954/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&psc=1

コロナでバイトもできない学生にとっては決して安いものでは無いので簡単に用意することは出来ませんが、この機会にライトを買ってライティングのお勉強もしてみたくなりました! 

c.画質の悪さ 
 
 Zoomグラフィーのこれまた難点の画質の悪さ。スマホで気軽に綺麗な写真が撮れる時代に生きる私たちには画質の悪さはかなりストレスです。根本的に画質を改善したいのなら、一眼レフを繋いで撮影をすることが1番簡単だと思いますが、そんなお金が無い!!!もっと今持っているもので何とかしたい!!というのが学生の本音(笑) そこで別所先生から提案して頂いたのが被写体を引き気味で撮ることです。やはり寄りで写真を撮ってしまうと顔の細かい部分の画質の悪さは気になってしまいます。それなら引き気味に撮ってごまかしてしまおう!という事です。根本的な画質が上がるわけではありませんが、確かに画質の悪さは気にならない気が◎
 被写体を画面の4分の1くらいにサイズにするとバランスが良く見えます☺

 ここまでまとめて気がついたこと。やっぱり私たちが挑戦してきたZoomグラフィーは難しい。でも嬉しいことに(全然嬉しくないけど)私たちの自粛生活は早くとも今学期中は続きます。家にいる時間だけは沢山あるので今回受けたレクチャーを参考にもっと挑戦してみたいと思います! 

4.感想


 今回は後日談として別所先生からのレクチャーをまとめてみました!私たちが普通にLEDライトを購入しようと思ってもAmazonのレビューを見るくらいしかできませんがプロカメラマンのおすすめが聞けたり、主導権をモデルに渡した撮影方法を教えていただいたりと、、、本当にたくさんの知識を吸収させていただきました。中でもカメラマン主導の撮影からモデル主導への撮影へと関係が逆転する様な撮影スタイルの発見がこれからのカメラ史にも残る転換点になるかもしれないというのはとても面白く感じました。コロナウイルスの影響で様々なストレスや問題が起こっていますが、この状況にならなければ気付かなかった事に気付けるチャンスになり得る事をこれからも忘れないようにしていきたいと思います。
こんなすごい人が私たちの作品やnoteに目を通してアドバイスをくださるなんて、どこまで恵まれた環境なんでしょうか、、、心の底から感謝。
 今回教えていただいたことを活かし、別所先生を驚かせるような作品を撮りたいです😊
これからもZoomグラフィーにチャレンジしていきたいと思います!別所先生本当にありがとうございました!

 かなり大変なZoomグラフィーでしたが、別所先生からのレクチャーを参考にして皆さんも挑戦してみてください!


全力自粛大学生とZoomグラフィーの闘いはまだまだ続く、、、


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