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札幌銭湯スタンプラリー2024のこと(その3・あけぼの湯)

2024年7月7日、あけぼの湯さんへ。
札幌銭湯スタンプラリー2024の3軒目。

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あけぼの湯は我が家からあまりに遠い。もはや小旅行である。

…小旅行?

自分で吐いた言葉に疑問を感じた。小旅行とは一体何か。

宿泊しなければ小旅行か?では、日帰り韓国は小旅行か?
距離の問題か?じゃあ何キロ以下が小旅行なのだ?

私は、小旅行がわからない。「小」とは。

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「小学生」
わかる。わかりすぎる。定義がはっきりしている。中学生もいるし、大学生もいる。わかりやすい。

「小四喜」
わかる。麻雀の役だ。これもはっきりしている。大四喜もちゃんとある。小三元、大三元も然り。

「小京都」
ギリわかる。小江戸とかも。英語でもリトル・トーキョーっていう言い方があるの、大変興味深い。あとリトル清原。

「小料理屋」
わからん。言葉としては知っているが「昨日、小料理屋で飲んだ」とか聞いたことがない。定義がわからないどころか、実在しない可能性すらある。

「小ホール」
わからん。大きい部屋をホールと呼ぶので「小」な時点でホールじゃないだろう。ミニ布袋寅泰が成立し得ないのと同じだ。

「小グループ」
わからん。「小グループで話し合ってくださ~い」って、何だそれ。何人以下なのか。ただ、そもそもグループって言葉がちょっと面白いので許す。グループ面接にグループ交際。全部面白い。

「小籠包」
わかるけどわからん。中籠包とか大籠包とか聞いたことがないので、わざわざ「小」を名乗る必要はないのではないか。籠包でよかろう。石田純一ありきの小石田純一である。そういうことだ。

「小金沢昇司」
わかる。いや、わからん。小石田純一システムで、金沢昇司の物まねタレントである可能性を否定できない。できるけど。

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くだらないことを考えているうちに、JR北海道バスの樽川通停留場に着いた。

歩いて、あけぼの湯へ。

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前回のスタンプラリー以来となる、あけぼの湯。つまり、昨夏以来だ。

昨年も今年も夏の、あけぼの湯。
「海水浴帰りの方、お断り」の貼り紙が、より夏を感じさせる。

夏はあけぼの。

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あけぼの湯のよいところは108つあるが、そのひとつが水風呂である。
サウナーの皆さんからは
「ぬるま湯じゃねーかwww」
と嘲笑されそうな温度なのだが、それがとてもよい。

浸かっていると、水と一体になったような、宇宙空間を漂っているような、そんな幸せが訪れる。

穏やかで優しい。丸くて柔らかい。
「大人の羊水」「レイ・ハラカミ風呂」という異名も納得だ。いま俺がつけたんだけど。

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日曜の昼下がり、手稲の片隅で英気を養うことができた。

3つめ。

明日からはまた労働である。よい小休止となった。
…小休止?「小」って?

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