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英語力をつけたい?英語テストの攻略法を知ろう!

先週は大雪の影響でバンクーバー郊外は写真のような状態になっていました。もう今年はここまで雪が降ることはないと思うので貴重な写真です。

新年から3週間が経ちますが、今年の目標として英語テストで目標点を取ると掲げた人も多いと思います。私も日本で英語テストを何度も受け、留学して1年後にTOEIC900点以上を獲得し、TESOL (Teaching English to Speakers of Other Language) という英語教師の資格を取得しました。今回は、自分自身の経験から英語テストの攻略法を書いていきます。

日本で受験できる英語テストは色々あると思いますが、殆どのテストはReading, Writing, Listening, Speakingの4つの要素で構成されています。以下、各項目別のテスト対策を解説します。

<Reading>
実はネイティブでも満点を取るのが難しいのがReadingです。この分野は所謂「国語」に値するので、国語力が無いと点数を取れません。厳しい言い方ですが、もしも高校生まで国語が苦手だったのであれば、英語力の前に読解力の問題を先に克服する必要があるかも知れません。

Readingでは、限られた時間内に文章を読んで理解して設問に答えなければいけないので、ある程度の読むスピードが必要です。読むスピードは、話すスピードや書くスピードと比例すると言う説もありますが、人によってかなり差があります。例えば、私の彼は英語ネイティブのカナダ人ですが、彼は私より読むスピードが遅いです。

読むのが遅いと自覚している人は、英語じゃなくても良いので、とにかく読むスピードを早める努力をして下さい。テストで一番最悪なのは、時間が足りなくなる事。せっかく分かっている問題があるのに、読むスピードが遅い為に最後の問題まで至らないと言う無駄だけは避けるべきです。

早く読むには、ScanningとSkimmingというスキルを身につける必要があります。所謂、日本語の「ナナメ読み」です。限られた時間内で一語一句を読むのは至難の業なので、このスキルは必須です。ScanningとSkimmingについて書かれている英語のリンク見つけたので、ご参照下さい→http://42explore.com/skim.htm

このスキルを身につけたら、ナナメ読みをした上で即設問へいって回答していけば良いと思います。もし読む早さに自信がなければ、最初の3問ほどの設問を先に読んだ上で、設問にあるフレーズや単語に該当する箇所を本文に見つけアンダーラインをして、その周辺のみを読んで設問に答えて下さい。
実際、文章の中からキーとなるトピックと情報を探して答えるというスタイルの問題ばかりなので、設問に当てはまる所のみを読んでも解けてしまうことが殆どです。

ちなみに、私はこの「ナナメ読み」が非常に得意です。と言うのも、今まで人事・社長秘書業務・パラリーガルとして、大量の資料や法律書を読むのを仕事としていたので、このスキルがないと仕事が時間内にこなせなかったのです。そんな風にして、必然的に仕事を通じてスキルを身につける事ができたので、テストで時間が無くなる事はありませんでした。そして、ネイティブの彼より早く読める理由もこのスキルのおかげです。

<Writing>
読む早さが人それぞれ違うように、文章を書くのが得意な人と苦手な人がいると思います。不得意な人が急に得意になることは無いと思いますが、テスト対策として最低限できることはしておくべきです。例えば、短くても良いから日頃から英語で日記を書くなどして毎日英語で文章を書くこと自体に慣れる努力は必須です。

文章を書くのが苦手なのであれば、せめてテストに出題されそうなトピックに精通している必要があります。Writingの課題には社会問題や時事問題が多く出題されるので、メディアでよく取り上げられている時事問題等に常にアンテナを張って置く事が必要です。例えば自分の意見を書くのが苦手でも、情報が頭にあればその情報や統計を引用して書くことも可能です。

また、多くのテストには文字制限がありますが、長く文章を書くのが苦手な人は、トピックに関連した自分の知っている知識を多少強引でも書くことで字数が稼げるので、知識を広める努力もすると良いでしょう。但し、飽くまでも英語のテストの中のWritingなので、内容よりも文法的に正しい英文を纏まった形で書けているかを査定されることを忘れないで下さい。

<Listening>
外国に住んだからといって、その国の言葉を習得できるようになる訳ではないのは以前の記事で触れました。ただ、外国に住むだけで急激に伸びるスキルはListeningです。何故か?答えは簡単で、毎日の暮らしの中で自然にその国の言語が聞こえる環境にいるからです。私はこれを「英語のシャワーを浴びる」と言っていました。

逆に日本に住んでる人が一番苦手なのがListeningでしょう。それでも、以前の「英語力をつけたい?」シリーズで書いたように、環境というものは努力次第で自分で作り出せるもの。このスキルを伸ばして高得点を取るには、とにかく聞くしかないので、前回ご紹介したTEDを聞いたり、洋楽を聞いたりして、英語に耳が慣れるように毎日触れるようにして下さい。最初は理解しようとして聞かなくても、毎日の通勤時間で英語を聞いているだけで、自然と分かる単語が頭に入ってきて、徐々に文章として聞こえて来るようになるはずです。毎日「英語のシャワーを浴びる」努力をしてみて下さい。

テストのスキルとしては、最初の疑問詞を確実に聞き取る事。後が聞こえなくても、それがWhere, What, When, Which, Who, Why, Howのどの疑問詞で始まっている質問かを聞くだけで答えの選択肢を絞れます。後は、登場人物が複数いる場合は、各々の名前を覚えておく事。以前、受けた英語テストで登場人物が4人も出てきて会話が繰り広げられた後に「Tomはどこに行きましたか?」と言う設問がありました。話している内容を聞き取ろうとし過ぎて、名前を忘れてしまっていたので「TOMって誰だっけ?」状態でもちろん正解は選べませんでした。こんな失敗をしないために、登場人物の名前を覚えておくのも基本です。

<Speaking>
このスキルもListeningと同じように、とにかく話すことでしか向上できません。留学をしていても、話す機会というのは与えられなければ実際には余りないので、自分で話す機会を作る努力が必要になります。
以前の「英語力をつけたい?」シリーズで、私がどんな風に会話する機会を作っていたかは書いたので、そちらを読んで頂ければと思います。

Speakingは自分の意見や考えを求められる事が多いので、先ずは自分の意見を明確に持ち、何故そう思うのかと言う事を説明できるように癖づけておくと良いと思います。SpeakingもWritingと同様に、昨今社会問題となっていることや、自分の国の文化と風習などについての課題が多いので、それらを常に考えておいて、ある程度設問を予想しておくことも必須です。

Speakingのテストは、だいたい面接官と1対1での会話形式でなされます。レコーダーが置いてあり、後で面接官が繰り返して聞き直して、文法・発音・イントネーション・語彙・文法などを細かくチェックしてレベルを判断されます。そんな緊張感のある中で、初対面の面接官に話をするという行為はネイティブの人であっても緊張し上手く話せない人もいます。こればっかりは性格の問題もありますが、とにかく落ち着いて明確に話すように心がけて下さい。

Writingと同様に、面接官がチェックしているのは内容の正確性ではなくて、英語の文法の正確性や発音です。よく緊張をしていたり、沢山のことを一気に話そうとすると早口になる人がいます。中には英語が流暢であると言うのを早くスラスラ話せると勘違いしている人もいます。芸能人で言うと、石原さとみさんはその典型です。正直、私からすると彼女の英語は早口過ぎて非常に聞き取りづらいです。早口になると抑揚がつきにくいので、逆に単調に聞こえてしまいます。日本語だったら母音も多く口を大きく開けなくても発音できる言語なので、早口でも問題ないかもしれません。ただ、英語は抑揚と発音が非常に大切な言語なので、そこを意識して気持ち普段よりもゆっくり、口を大きく開けてはっきり話す事がポイントです。

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上記のように、各分野によって努力すべき事や留意点はありますが、テストで高得点を取ると言う意味では、受験するテストの過去問を網羅する事が大切です。多くのテストと同じで、英語テストの種類によって問題の傾向と対策は違うので参考にしてみて下さい。テスト対策に限らず、私は「得意な事よりも、苦手な事を認識する事が、成長の第一歩」だと信じています。この記事を読んでくれた皆さんが、目標を少しでも達成できますように。と言うわけで、今日の一言はこちら↓

"Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time."  by Thomas A. Edison

 *今日の1曲:MOOD by Lucky Tapes 歌詞も声もリズムも全部好きな曲。


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