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4着目 Paraboot Reims

こんにちわ。

ぼくのワードローブ4着目はParabootのReimsです!!
4着目というより1足目ですね。
Reimsでランスと読みます。(フランス語ですね。以下、ランスとさせていただきます。Reimsでランスと呼ぶ抵抗がぬぐえません。笑)

学生の頃からずっと憧れていたんですが、なんせ高い、、、笑
社会人の初任給で買った人生で一番高い買い物がこのParabootのランスでした。

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Reims ランスはフランスの都市、ランス市が名前の由来。ノートルダム大聖堂や、サン・レミ聖堂があるのもランス市である。

Parabootについて

Parabootは1908年創業(Parabootとして創業したのは1927年)のフランスの老舗靴ブランドです。フランス東部の村で登山家達に向けた登山靴を製作する小さな靴工房からはじまりました。

1926年に創業者のレミー・リシャールポンヴェール氏がアメリカを訪れたときに、アメリカ人が船で履いていたラバーブーツからヒントを得て、Parabootの代名詞であるラバーソールが生まれました。レミー氏、このラバーソールで(いける…!)と確信し、Parabootを創業しました。
そうなんです、Parabootめちゃくちゃ歩きやすいんです。。革靴独特の硬い感触ではなく、柔らかい。
お洒落は我慢と言い聞かせ、革靴を履く時代はすでに終わっていました。Parabootを履いてわざわざ出かけたくなるような、そんな柔らかさです。

ちなみにParabootの由来は、ラバーソールの原材料である、天然ゴム、ラテックスが出荷される港がブラジルの"パラ港"のParaと、アメリカで発見した"ラバーブーツ"のbootを合わせてParabootなんです。

はじまりとなった小さな登山靴工房をルーツとした、堅牢な作りと、柔らかい履き心地のラバーソール、非の打ち所がない一足です。非の打ち所がなさすぎて悪寒を覚えるくらいですよね、、

Parabootが作るローファーがランスになりますが、まずローファーってどんな靴なの?
ここを次に掘り下げます。

ローファーのルーツ

ローファーのルーツにはいくつかの諸説がありますが、有力な説が2つありますので紹介します。

①王室や上流階級の室内靴がルーツ
 1926年にイギリス国王であるキングジョージ6世のために、オーダーメイドで室内靴が作られました。彼はこの靴を、狩猟中の休憩時に使用する室内靴として愛用したそうです。
 それがカジュアルなデザインへスタイルチェンジし、"Harrow"と呼ばれ大衆に販売されるようになりました。これがローファーのルーツと言われています。

②ノルウェーの靴職人が作ったモカシンがルーツ
 ノルウェーの靴職人、Nils Gregoriusson Tverangerが1930年台に、北アメリカの先住民、イロコイ族が履いていたモカシンシューズにヒントを得て、デザインしたものがローファーのルーツになったとも言われています。

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ローファーのルーツとなったモカシン。

①②どちらの説を見ても分かる通り、ローファーは誕生してからまだ100年も経っていないんですね。
すごく意外です。ローファーって中世の貴族がすでに履いていたイメージが勝手にありまして。
キュロットにタイツ履いてローファー。なんかこういうイメージなんですよ。中世の貴族。(教科書で見てドン引きした記憶があります。現代でこの格好は変態に当たりますもんね。)

さて、ローファーにも色々種類がありますが、ランスはコインローファーに分類されます。

多分コインローファーがローファーの中でもみなさん馴染み深いのかなと思っております。(学生靴がコインローファーになります。)

なぜコインローファーと呼ばれるかといいますと、靴の"サドル"と呼ばれる部分にアメリカのオシャレ学生さん達が1セント硬貨を差し込んで履いていたことが由来と言われています。

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上の5円の箇所がサドル。ランスのサドルではコインが挟み込めないようになっているが、サドルにコインを挟んで履いていた。あと5円ですみません。おしゃれに1セントとか使いたかったよ、、!

あと説がもう一つあるんですが、アメリカの学生が緊急用に公衆電話をかけられるようにローファーに2セント忍ばせたという話もあります。

ほんとこういう名前の由来やルーツ掘りは面白いですね!
ランスはコインを挟めなかったですが、今あえてローファーにコインを挟んで履いてみるのもげき渋ですよね!!

ローファーはその後、50年代アメリカ学生の間で履かれ、アメリカントラッド、アイビーの代表的なアイテムとなりました。
いま日本でも学校指定靴?として学生がよく履いているのを見かけますよね。

そんなローファーをParabootが作ると何故か別のものと言いますか。確かにローファーのルーツを取り込んだローファーとしての型は成立しているんですが、ローファーではなくParabootのランスとして確立された雰囲気を感じるんですよね。すみません、語彙力が乏しくて、、
その威風堂々としたランスの男気がぼくは大好きです。

ランスを履くときのぼく

男気溢れるランスは男臭いアイテムをバッチリとまとめ上げ、統率してくれる総大将的存在です。ミリタリー、ワークを彼に任せればまず間違いないです。ランスを最後に履けばしっくりきます。

ぼくがランスでこの夏楽しむ予定のコーデがこちら。

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上からフランス軍のホスピタルベストに、パンツはフランス軍m47です。

一番下にランスがどっしりと、、笑

男前ランスに頭が上がりません。

ランスに感謝感激

社会人の初給料で、人生一番高い買い物がこのランスでした。買った当初は気を遣いまくり履かずに愛でるだけという日も続きましたが、いまでは寝坊して時間ないときに会社に履いて行っちゃうくらい打ち解けてしまいました。(靴紐ないから履くのがむちゃくちゃ楽!!時間がないときは反射で気づいたら履いています)

間違いなく一生モノ。おじいちゃんになっても履きます。で、孫に譲れたら最高だなあああ

これからもよろしくお願いします。

はい!笑
ぼくのワードローブ4着目、Parabootのランスでした!

値段は高いですが、最終的コスパは安すぎます!
だってこの先50年は履くじゃないですか。
70000円÷50年で1年1400円の年会費ですよ?
実質タダやん、、最高かよ、、
頭の悪い計算をお披露目したこのへんで。

読んでいただきありがとうございました!

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