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転職はしたいけど、転職活動はしたくない

大学卒業後新卒で社会人になってから24年。実に4回の転職を経験してきました。

1社目:地元本社のIT企業(システム開発)
2社目:東京本社の代理店(地方勤務の企画営業)
3社目:地元本社のイベント制作会社
4社目:ライフスタイルホテルのフロント
5社目:東京本社の代理店(フルリモート)

転職回数、多いなぁという自覚はあります。あれ、わたしの趣味って転職なのかな?と思うと不思議としっくりと来たりします。が、違います。

まず、大前提として転職はできればしたくない。です。
転職という選択には前向きです。経験できるなら何でもしたい、常に今が最高と思いたくない、文句を言うよりまず行動、が性格のわたしなので、何かしらの理由があるなら積極的に転職はすべき、と考えています。

ただ、転職活動ってとても面倒くさいです。仕方がないからやるんです。それは、30代を過ぎてから特に感じるようになりました。

20代の頃の転職

1度目の転職は新卒入社3年目の頃でした。学生時代から志していたメディア関係の仕事がしたいという思いが捨てきれず、思い切って業種も職種も転身。ただし、形態は契約社員。でもあまり気にしていなかった。若かったし、それよりも憧れの業界で働ける!という気持ちが強かったのです。在職中には、有り難くも正社員に昇格することができました。
2社目の会社では、業界の基礎知識から社会のアレコレ、知りたくない大人の事情まで色々と学ぶことができました。実はこの会社に在社中にブランディングの仕事に惹かれて1社転職活動を試みたのですが、最終面接で結果はお祈り。
何というか、仕事に対する上昇志向と勢いがあって我ながらパワフルでした。また、この頃のわたしは、20代は好きなことをやれるだけやって失敗してもいいから挑戦して、30代以降は将来のことも考えようという漠然とした気持ちがありました。

30代になってからの転職

30歳になる歳の頃、代理店という会社の在り方に疑問を抱き、もっと自分自身が末端で動いて仕事を回したいという思いが強くなり制作会社に転向。地元の会社、かつ創業年数も低い小さい会社を選んだのは、長く続けることを考えたときに自分の地位を確立しやすいというねらいもありました。仕事自体は面白く楽しく、やりがいがありました。またこの会社で初めて役職を与えてもらい、評価を受けることも多くありました。
一方で会社の方針や体制についていけず気持ちが落ち込むことが多くなり、このままこの会社に居続けていいのか?という不安を抱き3度目の転職を決意。
仕事と真っ向に向き合うのを少し休もうと、これまでとはまったく違う働き方の仕事へ。業務はルーティンワーク、シフト制で残業一切なし。時間は自由になったものの金銭面の不安から半年で次の転職へ。今に至ります。

振り返りと反省

これまでの転職に後悔はしていません。全部良い経験だと思っています。ただ、いささかその場、直近の視野しか持てていない行動だったな、という反省はあります。わたし、計画性がないんです。

1社目の会社での新卒時代、研修の一環で自分のキャリアプランを描いたことがありました。このとき何を書いたのか、わたしは一切覚えていません。かすかな記憶はストイックタイプの同期が「自分は一生結婚しません」と言い切っていたのを横目に見てすごいなーと思ったくらい。

自分の10年後、20年後、老後。まったく想像できない。移り気なんです。何十年もひとつのことに没頭、やり続ける自分がイメージできない。大学も、可能性を狭めたくないと総合系の学部を選んだくらいです。やりたいことを見つけたら、やらない後悔よりやって後悔。それに、文句を言いながら身体を壊しながら、同じ職場に居続ける必要なんてないと思う。辞められない理由があるならまだしも、辞めてはいけない理由はない。

この意志は変わらないので、やりたいことが見つかれば今後も挑戦したい。けど、転職活動ってめんどくさい
書類を用意して、写真を撮って、エージェントと身にならない面談して、エントリーして、日程調整して。お祈りがきたらへこんで。面接で合わないなぁと思ってへこんで。志望度の高い企業との面接で採用担当にあくびされて失望して(内定出たけどお断りしました)。
20代の頃の転職は前向きで活気あるものだったけど、30代になってからの転職は何となくぼんやり、あの頃の若さと勢いはない。
それにまあ、何より、わたしのように実績も価値もない30代、社会から求められていない!!

これからの転職

今の仕事と職場は好きです。ただ、激務で、働き方改革とは無縁の会社です。気持ちは良くても、身体と心と頭がいつかついていかなくなるのでは、という不安は何となく浮かんでいます。転職はいいけど、転職活動はしたくない、老いとともにそんなわがままを抱きつつ、40歳付近でもう一度向き合うことになるのだと思います。
もっと気軽に仕事や働き方を選べたらいいのに、

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