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同じ目でした

青少年はしばしば、道徳や良心というものに反抗します
大人はむしろ、道徳や良心が守られていないことを危惧します

実際のところ、青少年のいる世界の大半というものは
道徳や良心によってよくよく管理されていますので
彼らが過剰な押し付けに反抗するのは、ごく自然なことなのです

その一方
大人の世界では、道徳や良心があまりにも軽視されていますので
その状況を危惧するのはやはりごく自然なことでして
それをつい、大人の世界に入る一歩手前の青少年達に向けても
口うるさく言いがちになるのです

実際のところ、道徳や良心が本当に必要とされているのは
口うるさく言われて育ったはずの大人の世界の側なのです

青少年はしばしば
大人の世界 大人たちが言うこと 決めたことの全てを
軽視し 軽蔑し 全て見透かしているような
深く乾いた目をもって見つめていることがありますが
それも当然、自然なことなのです
道徳や良心に欠けた人間が、それを必死で説いて回るわけですから

今朝起きて そんな目を思い出しました
わたし自身がそんな目をした青年女性で
そんな目をした青年男性を見ていました
私たちは 同じ目でした

彼は深層心理を解けばおそらく悪魔なのでしょうが
むしろ公正すぎる程の天使であったと断言します

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