中1息子、真夏の小冒険
「オレ、これ行ってみたい」
そうつぶやいた長男の視線の先には、
ボストン美術館展を紹介しているテレビ番組が映っていた。
初めての場所や出来事が苦手で、やりたい・欲しい・行きたいを滅多に言わない長男。
普段はYoutubeでゲーム解説動画ばかりみているのに、美術に興味を持つなんて…私にはかなり想定外!けど、長男にぜひ本物を見てほしい。ということで、長男の気持ちが冷めないうちに!とすぐに来場予約。私が一緒に行ってもよかったのですが、土日は混雑しそうだし、平日に仕事の休みもとれないから、今回は長男ひとりで行ってもらうことにしました。
さて、インドア家族のインドアな長男坊。
ひとりで電車に乗って、ひとりで行動するという経験がほとんどない。
でも、1人で出かけるなら、誰かが決めたスケジュールではなく、自分で考えて行動してほしい。
ってことで、長男には、どうやってスケジュールを立てるのか教えてみました。(そして、実際に紙面に書かせてみました)
①入場可能時間を確認
今回の展示も含め、今どきは日時指定で入場予約することがほとんど。
10:00~10:30で入場予約してる場合は、10:00を会場への到着目標時刻としました。
②場所(展示会場)
今回行く上野駅周辺はいろんな美術館・博物館があるので、建物の正式名称で確認すること。
③会場~最寄り駅の地図と所要時間、最寄り駅の改札口
展示会か建物の公式サイトにある「アクセス」の項目から調べる
地図みても行ける自信がなければ、URLを保存(メールやLINEに送っておく)のもいい。
改札口を間違えると迷う可能性が高くなるので、要注意。
④自宅の最寄り駅~会場の最寄り駅までの経路と所要時間と金額
路線検索のサイト(今回はYahoo路線検索を指定しました)で調べる。検索の仕方も教えました。
⑤自宅~自宅の最寄り駅までの、移動手段と所要時間
我が家の場合は、雨以外なら自転車、雨ならバスと移動手段が変わるため、それぞれの所要時間も確認しました。
⑥自宅を出発する時間を確認
①~⑤を算出していくと、何時までには自宅を出なくてはいけないか分かるはず。
ということを、私が行く予定にしてた矢沢あい展を例にして1つずつ説明してみました。今回の長男は、私が質問するままに答えるだけでしたが、何度か経験して自分でできるようになってほしい。
あと伝えたのは、美術館の周り方ですかね。
校外学習で博物館には行っているのと、本人の性格上周りの様子や流れをみて行動できるので、「走らない・割り込まない・大声でしゃべらない」などは敢えて伝えませんでした。
あと、美術館巡りが好きな先輩としてのアドバイスとして、
①音声ガイドは作品の背景がわかるのでオススメ(音声ガイド用のお金渡しました)
②会場での指定がない限り、順番通りに観なくても大丈夫。
③企画展だけじゃなく、常設展(美術館に常時展示されている作品)もあるから観てみるといいよ。
ということも伝えて、物販でちょっとしたものを買えるお小遣いを渡しておきました。
そして、当日。私は矢沢あい展に行く日だったので、途中までは一緒に行って、私は先に電車を降りて別行動。私も長男もそれぞれの場所で展示を観た後に、私が長男のいる駅に向かって一緒にランチ、一緒に帰りました。
結局、長男がひとりで行動したのは、途中の駅~展示会の2時間ほど。
どうだった?と聞いてみると「ひとりで観に行くのイイね!」とキラキラした表情。どんな作品があって、どの作品が印象に残ったかも話してくれました。
実はちょっと心配だったけど、送り出せてよかったなぁとホクホクしてました。
長男の世界を広げる第一歩になったかな。
少しずつでも広げられることを祈る母親です。
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