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ミルフィオリ / Mille Fiori

デザイナー:Reiner Knizia
アートワーク:Stephan Lorenz
出版社:Schmidt Spiele, Möbius Games
プレイ時間:60~90分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ガラス職人として、製品を作ったり交易したりと言うテーマのゲームです。ボードに散りばめられた透明なプラスチック製のコンポーネントが目を惹きますね。ゲームはドラフトをメインとした陣取りになります。

各プレイヤーには、ラウンド開始時にカードが配られます。プレイヤーは配られたカードの中から1枚を選択し、残りのカードを隣のプレイヤーに回します。

全員がカードを選択し終わったら、スタートプレイヤーから順番にカードをプレイしていき、カードに描かれているマークのある場所にタイルを置いて勝利点を獲得します。

この時、タイルを置く代わりにカードの上に描かれた数字分だけ船を進めることもできます。船は進めることで様々なボーナスを得られます。

カードの色は置ける区画、中央のマークは置ける場所を表している。下部はカードをプレイする事で獲得できる勝利点。

ボードはいくつかの区画に分かれており、それぞれ勝利点の入り方が異なります。例えば、『繋がった自分のタイル数分だけ得点』、『ピラミッドの位置』、『スタート位置から詰めてタイルを置いていった所に書かれた得点』などがあります。

また、各区画には3~4種類のマークがあって、全種類にタイルを置けると早取りボーナスになります。

ドラフトとタイル配置を繰り返しながら、規定のラウンド数行うとゲームが終了します。

■拡張セットについて

拡張込みのボード。画面左側にボードが追加されている。

さて、ここからは拡張のお話。拡張が加わると以下の要素が増えます。

<ミルフィオリ拡張要素>
・船の航路延長&ゴール到達ボーナス
・スタートプレイヤーを獲得できる総督カード
・カードを捨ててプレイできる強力な総督婦人カード
・3×3で配置して、色と形でセットコレクションを目指す工芸品カード
・他の区画や総督カードによって変動する新たな区画

この中で、特に注目したいのは総督カードです。基本では時計回りにスタートプレイヤーが移りましたが、拡張ではそうではなくなりました。総督カードは、ドラフトで回ってくるカードの1つで、プレイする事でスタートプレイヤーが貰えます。

スタプおじ。

逆に言えば、総督カードをプレイしないといつまで経ってもスタートプレイヤーになれません

総督カード自体には勝利点や区画を進める効果もあるため、あまり損をするイメージはありませんが、タイルを配置できない事と天秤にかける必要があるのでなかなか悩ましいです。

とは言え、手番順が重要なゲームなので、多少点数効率が悪そうな時には、結構選択肢に入ってきます。

手前にあるのが、工芸品の壺(青)。

工芸品はドラフトで手に入れたり、航海や新たな区画の中で特定の場所に到達する事で手に入れられます。

工芸品のセットコレクションの得点は比較的大きく設定されているため、なかなか無視できません。

総督婦人も獲得方法は工芸品と同様航海などで獲得することができます。ドラフトで渋々選んだカードの代わりにプレイできるので、持っていると役に立つのですが、工芸品に比べると優先度は低いように感じました。

強力な効果を提供してくれるご婦人。

■遊んだ感想

魅力的なコンポーネントで惹き付けておいて、中身はバチバチの睨み合い。

やることはカードを1枚ピックして、その場所にタイルを置いて得点と言う非常にシンプルな物ですが、盤面に『美味しい場所』が見えているので、そこを取れるのか取れないのかが熱いゲームです。

スタートプレイヤーからタイルを配置していくので、手番順の妙も考えながら、どこを狙ってカードをピックしていくのかが、とても悩ましくなっています。

カードをドラフトしているので、ドラフトが進むと誰が何を持ってそうかがほんのり見えるところも面白いですね。

全体的に拡張が入ることで、ドラフトに使うカードが増え、選択肢も増えるため、ゲーム時間は長くなったように感じます。また、ゲーム自体もゲーマー向けに調整されているように感じました。

比較的ゲームに慣れていない方が遊ばれる場合は基本だけで遊ぶのが良いかなと思いますが、ゲーマー同士で遊ぶなら拡張を入れると面白いと思います。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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