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過去から自由になる。

この言葉、読んでいるだけで何か拡がりがあるというか、解放感を感じませんか?


私は長い間、過去を生きている人でした。


カウンセリングやセラピーなどで過去語りをする場所の用意があれば、やめられない!とまらない!ドラマのなかにいるらしい、と、段々に頭ではわかっていてもやめられない!という状態が学んでからもしばらくは続いていました。


要はドラマ中毒で、何か私の周囲では常に問題が巻き起こっている、みたいな感じ。


それはなぜか?


私の心のなかこそがいつも右往左往と波立っていて、私が被害者として生きていたからです。



実際に小さな頃は被害者だったので、力のない子ども時代にそうなってしまったのは仕方のないことですが、それが習慣化されていて、大人になっても無意識に自分から自分の周りに加害者を作り出していました。


だから私の自我(エゴ)の世界では本当に、日々ドラマが巻き起こっているように見えるのですが、それもそのはず、私は家族の中でいつも被害者と加害者がいて、対等に意見を言う大人の関係性を知らなかったからでした。


緊密な家庭環境から少しずつ離れ、社会人になり、はっきり誰にでも自分の意見をサッと言える、行動にうつせるイキイキしている人を見るにつけ、過緊張で常に心の内側がビクビクして、疲れやすい私と、なぜこうも違うのか?とさらに自分責めが激しくなる、という悪循環に陥っていました。


他人を攻撃すればいろいろなリスクがありますが、自分を攻撃すればいい人として存在していられ、謙虚にみえるし人に嫌われないだろう、と1番リスクが少ないように見える自分責めは、なかなかやめにくいし、自分の意識にのぼりにくい。



だから長くやめられずてこづってきました。



今も自分責めがピタっとやめられているわけではありませんが、その白黒思考がだいぶ緩やかに緩んできた、と感じています。


セラピーやカウンセリングの学びなどとともに、数年前に再婚し、いい人でいなくても、いい人をやろうと頑張らなくても、かつての私が絶対やってはいけないと思っていたようなことをやっても、ひどいことを言ってしまっても、ゆるしてもらえる、受け入れてもらえる、という体験も重ねました。



私のなかで✖️と思っていたことをしても、何も罰せられず、夫との関係性に問題は起こらない。


それどころが「あなたが強くなってきた証拠だね、自己主張ができるようになったんだね」と夫から褒められる、などの積み重ねが、私は私でOKなんだ、何も怖いことは起こらないんだ、とやっと思え、私という軸が少しずつ育っていったように思います。


で、冒頭の、過去から自由になる。


という言葉はヨガの先生が最近私にかけてくれた言葉です。


私はいつも過去に紐づいていましたが、最近少しずつ過去から離れていっている、という感覚があります。


例えば出会った人との自己紹介で、私はかつて摂食障害だったことから〜、という以前だったら私の定番自己紹介ワードをいつのまにかしなくなっていたり、過去より現在、未来の話しをしたり妄想をしている時間が多くなった、と感じたからです。


また、このブログのプロフィールを昨日新しく書いていて、あっ、かつて病んでいた、とか摂食障害だった、とかをそもそも書くことすら思いつかなかった!と書き終わってしばらくしてから気がつきました。


あっ、過去にとらわれなくなってきた、と。


それより私は、今、未来、やりたいことがある


それを形にしていくことにエネルギーを向けたい。



かつて私が苦しみ、もがき、社会のためにこそ私なんていない方がいい、と本気で思っているほど自己肯定感が低かった私だからこそできること、やれることがある。



悩みもがき苦しんでいる方の話しを聞き、寄り添い、その人が癒されるほどに、その人の本来の素晴らしさ、素敵さを一緒に再発見していく。




そんな豊かな時間に自分のエネルギーを使いたい。



私の好きな言葉に聖フランシスコの祈りがあります。


特に後半からの、

ああ、主よ、慰められるよりも慰める者としてください。
  

理解されるよりも理解する者に、愛されるよりも愛する者に。
  
それは、わたしたちが、自ら与えることによって受け、許すことによって赦され、自分のからだをささげて死ぬことによってとこしえの命を得ることができるからです。



この文章がとても好きです。


なぜなら


慰められたい!
理解されたい!
愛されたい!


と無意識に思って行動してきた私はずっと苦しかったけれど、この心境になるほどに豊かさ、喜び、ありえないほどの幸せを感じられると、今思えているからです。

このような生き方に近づけるよう、自分(自我)の力ではなく、聖霊に委ねて祈り行動したいと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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