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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2021年6月の記事一覧

電話ですよ〜とお隣さんに呼ばれた時代

 「僕の昭和スケッチ」83枚目 <画/もりおゆう©  原画/水彩 サイズF5> まだ、裕福な家庭にしか家電がなかった時代… 「電話ですよ〜」とお隣さんに呼ばれたものです。 遠い親戚等からの急用がもっぱらでした。 一方で、当時スーパージェッターというアニメ番組があり、そこでは流星号という空飛ぶマシンに乗った主人公の少年がAppleウオッチのようなもので通話をするというシーンがよく描かれました。 「流星号応答せよ、流星号応答せよ!」 懐かしいフレーズです。 当時電話も

みんな大好きだった昭和のチョコレート&キャラメル

 イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」82枚目 <画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5> 森永や明治、グリコ、不二家ってお菓子の一流ブランドです。 たかが子供のお菓子、という意識が社会にあるせいかこう言う言い方って余りされません。 そこから発売された昭和のチョコレートやキャラメルって、駄菓子屋さんで売っていたお菓子よりちょっと高かった訳ですが、皆ブランドの名に恥じず(子供にも違いが判る位に)目茶美味しいチョコレートやキャラメルでした。 例えば… テレビのCMで商品

何故少年ゆう君は在所のオジさんに一発思い切りどつかれたか?/昭和農村生活

 イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」80枚目 <画/もりおゆう©  原画/水彩 サイズF5> 子供の頃にお袋の在所に行った或る夏休みの事です。 或る日、在所のオジさんが、「タニシ採りに行くぞ」というので在所の子ら数人とタニシ採りに出かると、近くの田んぼやその脇に流れる小川にはタニシがいっぱいいて、あっという間にバケツ一杯のタニシが採れました。 で、上機嫌で僕らは帰ったのですが、その途中で僕は思わぬ大叱責をオジさんから受けることになります。原因は僕にありました。僕は、

続僕らはみんな漫画が好きだった/貸本漫画は現代漫画の黎明期

 イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」79枚目 <画/もりおゆう©  原画/水彩/ガッシュ サイズF5> 1950年頃から始まり1960年頃に最盛期を迎えた貸本漫画。 僕らを楽しませてくれた昭和文化でした。 町内の仲間数人と小遣いを出し合って借りて来ると回し読みが出来、半日遊べたものです。まだTVは一般に普及しておらず、中卒で働く若者達にとっても廉価な娯楽ということで貸本漫画は一大ブームとなりました。 <昨日の「僕らはみんな漫画が好きだった/貸本漫画」参照> さて、今日