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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2021年2月の記事一覧

ガリ版印刷と卒業文集

 「僕の昭和スケッチ」63枚目 ガリ版印刷って覚えていますか? 覚えているあなたは、きっと昭和生まれですね。 小学校の時に文集の担当を仰せつかると、必ずこれを使ったものです。 僕は卒業文集の担当でした。 正式名は謄写版。和紙にパラフィンを塗ったロウ原紙という原紙をヤスリ板の上に乗せ鉄筆で文字や簡単な絵をガリガリと書くのですが、線がかすれてしまったりして中々上手くいきませんでしたよね。それでも、グループでワイワイ言いながらやるのも楽しかったものです。コツを覚えると上手くい

一枚5円で買えたスルメ/昭和庶民フード

 「僕の昭和スケッチ」64枚目 <画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5> 昭和から平成、令和までの間で最も価格が上昇したものの一つといえば、やはりスルメではないでしょうか? 恐らくもうダントツです。 僕の子供の頃は一枚5円で買えました。 5円ですよ! 駄菓子屋の柱に束になってぶら下がっていたものです。 それが、今はいったい幾らになったでしょうか? 中には神棚に飾っておかねば…と思う程の高級品もあります。 5円で買えた頃のスルメは、庶民の味方でした。 火鉢であぶって

初恋、放課後、ポプラ散る

  「僕の昭和スケッチ」62枚目 <画/もりおゆう© 「初恋」 原画/水彩 サイズF5> 誰にも経験がある「初恋」 やはり思い出すのは中学時代ではないでしょうか? 放課後のグランドやポプラの樹…夕陽に焼けた体育館の赤い屋根… あなたにも覚えがありませんか… 忘れられない日、忘れられない時間… 映画のワンシーンのように脳裏にある日々… あなたにもありませんか……? <全ての著作物は著作権によって守られています> (All works are protected

少年時代/僕が歩けばラブホに当たる

「僕の昭和スケッチ」61枚目 <画/もりおゆう© 「ラブホ街を帰る」 原画/水彩 サイズF5> 子供の頃に一番不思議だった建物…、それはラブホテル! 僕の生まれた岐阜の柳ケ瀬界隈には、犬も歩けばラブホに当たると言うくらいラブホテルが多いのです。まぁ、柳ケ瀬は美川憲一さんの柳ケ瀬ブルースで有名になったように夜の街なのですから当たり前と言えば当たり前です。そこが、生活圏なのですから、その前を通るのは日常茶飯事のことでした。(中にはこの絵のように随分建物も古く、子供心に何や