好きな和歌と『らんまん』
好きな和歌は
『ふしぎ遊戯』の柳宿の「生きてりゃあねえ!!つらいことでもいつか笑って懐かしく話せる時が来るのよ!」って台詞が子供のころからすごく好きで、たぶんずっと心の支えにしてて。それと同じ想いをうたった歌だなと感じてます。
これは、勝手に『コードギアス』のスザクからユーフェミアへの想いを歌った歌だなって思ってます(笑)オタクはすぐに自分の好きなキャラとかカップリングのイメソンを設定します(笑)義孝の息子の行成と清少納言のエピソードが収録された『うた恋い。』3巻ほんとうに好き。
あと、林原めぐみさんの『KOIBUMI』という歌(2002年発売)がとても好き。ラップと和歌が融合されたすばらしい曲。そのなかに「雷神の少し響みてさし曇り雨もふらぬか君を留めむ」とその返歌が織り込まれてるんですよ。そしたら数年後、新海誠監督の『言の葉の庭』(2013年公開)で、その和歌が出てくるじゃないですか!!もう映画館でひっくり返りましたね。
ラップって、今の時代の和歌じゃない? って思うことがあります。ラップバトルって歌合じゃない? とか。韻をふむのとか、いろんな過去のラップの意味合いを込めるとか、互いにやりあうのとか。
でね!!!
和歌好きな方にすごく伝えたいことがあって!!!!
『らんまん』見て!!!
『らんまん』を見て!!!!!
やばいから!! 号泣するから!!!!!
実際に見てほしいからあんまり深い内容をここでしたくないんですけど
あの……和歌好きにとって「自分の好きな和歌の上の句を言ったら、相手が下の句を返してくれる」って最高に胸キュンするやつじゃないですか。やばいじゃないですか。それだけで一瞬で落ちるじゃないですか。(何に? 恋とかに。)そのやばさが、演出が、むちゃくちゃ最高のストーリーラインで描かれるんですわ。神木君にそれやられるんですわ。もうだめ最高。
あとね、最終回目前のエピソードで。
どうしようもない、別離があったんです。お互いの立場があって。そのせいで、「ほんとうは相手にかけたい言葉」を口にすることさえできない。そのときに、和歌が登場するんです。
このシーンを見た時に、本当に私は「ああ、人は、口にできない・伝えられない言葉や想いを、和歌に託すんだ……」って思って、大号泣でした。今もまた涙があふれだしてしまってる。鼻噛もう。ふう。
ちゃんとわかってるよって。下の句を返すことで。
ありがとう。お世話になりました。本当に楽しかった。これから共にいられないことがほんとうに悲しいし悔しい。なんでこんな時代なんだろうね。応援してるよ。ありがとう。本当に感謝してます。本当にかけがえのない時間をすごしましたね。これからもずっと一緒に笑い合いたかった。でも私は行きます。ああ、わかってるよ。心からずっと応援しているよ。君ならできるよ。夢を実現する日を、ほんとうに楽しみにしているよ。
そんなふたりの、声にならない、できない、やりとりが、すべてそのみそひともじのなかにこめられていた。もうだめでしょ、こんなの。永遠に泣くんですけど。
この歌を思い出しました。もがな。もがなだよ。願望の終助詞!
言うことさえできない! だから、あくまでも景色を詠んだ歌として。でも、その裏に、伝えたい思いを込める。忍ばせる。ああ……。歌って、そういうものの受け皿だな、ほんとうに……。
「いざ行かな」で思い出したのがこの歌。まあ、私はこれを『遙かなる時空の中で3』で知ったんですけど……なんだかものすごく、このあたたかみのある鼓舞のイメージを重ねてしまって、余計に胸にくるものがある。
ということで。和歌にかこつけて、『らんまん』についてやっと少し語ることができたので、満足。でもまだこんなの語りたいことの3%くらい。『らんまん』ほんとうにすごいんですよ。ほんとうに。絶対もういちど1話からしっかり見直しつつ感想を書きたいんだ…!! 舞台巡りをして歌ってみたをしたいんだ……!!
年末に総集編があるですって!?見なきゃ…!!
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