見出し画像

神秘探究-私たちが意識してこなかった「無意識」思い込みに気づくとは?考察

近代では無意識とは心理学者である「ジグムント・フロイト」が作った概念として知られ、そこから発展した深層心理学において「無意識」はさまざまな角度から研究が行われてきました。

画像1


私たちが日常見たり、聞いたり、触れたりしている現実を物的次元、「三次元」と呼び、目に見えない世界を「非物質的世界」と呼ぶとするならば、大多数の人がその非物質的世界についてほとんど知らないというのが実情です。

それは私たちの意識の90%が無意識であるのと同じように宇宙の90%以上が目には見えません。それは決して特別なものではなく、誰もが無意識を使って生活していますが、そのことを理解できていません。

画像2

人間は今までに知っていること、当然と認識していることだけをもとに何でも自分が頭で考えてきちんと判断し、行動していると思い込んでいますし、

画像3

「エゴ意識(自我)は成功、楽なこと、
  楽しいことのみを望みます。」

広大な意識(無意識)の世界に引き換え、「意識できている」「知覚できている」
ものがほんのわずかなのは、人間が自らの脳の10%以下しか作動させていないからだと言われています。

画像4


私たちの「脳」は脳自体が知覚できるであろうと思い込んだものしか知覚できず、
自分で作り出した「思い込み」や「先入観」により、物的世界以外の世界を意識に上げることなく、本来は知覚できているはずのものの大半を排除してしまっているという現実です。


多くの先人たちの知恵や精神的遺産は目に見えないからといった理由づけのもとに葬り忘れられてきている今、そのことがもたらす弊害は深刻です。

画像5

占星術でいう貴重な配置と言えば、4/12に魚座で木星と海王星が166年ぶりに第3ハウスでコンジャンクションしますが、166年前のコンジャンクションは1856年3月18日に起こりました。安政3年は江戸を中心とする関東地方で発生した大規模な風水害だったそうです。ものすごい勢力の台風が江戸を襲い、暴風雨や高潮などの被害をかなり受けたそうで多くの死者が出たのではないかと言われています。

画像6

原因は台風ですが、これは海王星の表す「水」の被害ということが言えますし、やはり水に関する災害も起こりやすいのかもしれないということがわかります。そういった意味では災害には常日頃から対策(知恵)を万全に取っておく必要があるかもしれません。

画像7

たとえば「人災」です。人災とは人間の不注意が原因となって生じた災害のこと。大きな自然の力に対する私たち人間の備え不足が主な原因になります。洪水が起こるとあらかじめ想定できていたにもかかわらず、十分な治水対策が行われていなかったなどがその例です。


英国の心理学者「ジェームズ・リーズン」は、「ヒューマン・エラー」を人間の失敗を意味する用語として人間と機械やシステムとの関係の中で、機械側ではな「人間側のエラー」をクローズアップしたものであることを提唱しています。

画像8


この「ヒューマンエラー」とは人間が原因となって起こる失敗や過誤のことですが、「ヒューマン・エラー」は大きく二つのタイプに分けられます。

一つはミステイク(mistake:思い込みエラー)勘違い、誤解などのように誤った
状況認識によるエラー。もう一つはスリップ(slip:うっかりミス)やるべきことをしなかったり、余計なことをしてしまったり、やる順序を間違えたりといったエラーです。

ヒューマンエラーの原因となる「思い込み」「勘違い」「理解不足」は、

「そう思い込んでいた」
「確認しなかった」
「いつも通りと思った」
「目先のことばかりにとらわれて、
 他の事に気が回らなかった」
「無意識に習慣的にやった」
「気軽、安易に手を出した」
「読み違い、聞き違い、早合点、勘違い」
「技量未熟・知識不足のため
 情報の意味がわからなかった」

画像9

「なぜ思い込んでいたのか」と問いただしてみても、「全く気が付かなかった」という回答がほとんどで、「思い込んでいた」ことが悪いのではなく、間違いになぜ気が付かなかったのか、本人だけでなく周りの環境についても考える必要があり、

人間は知識のインプットや認識において、思い違いをしやすい生き物です。どのような職場や環境でもヒューマンエラーは起こる可能性があるため、対策を講じる必要があるということのようです。

アブラハム・マズロー博士といえば、「マズローの五段階欲求」ですが、晩年になってさらに六段目の段階を付け加え、その最後の段階こそが「自己超越欲求」であり、人間が持つ最も「高次の欲求」としてこれを位置付けました。

画像10

6段目の欲求(自己超越欲求)を晩年になって発表した理由として「自己実現欲求」という五段目の欲求を多くの人が誤って理解していることにマズロー博士自身が気づき、それを明確に正すためであったと言われています。

画像11

「自分の可能性を追求する」「創造行為に没頭する」自己実現といえば、そのようなイメージを私たちは持ちますが、アブラハム・マズロー博士の本来の意図はそうではありませんでした。


X理論とY理論で知られる「マグレガー」は自己実現のことを

「自分の潜在能力を具現化したいという欲求」
「自己成長を続けたいという欲求」
「創造的でありたいという欲求」


自らの理論の根拠として「アブラハム・マズロー」の自己実現を引用しましたが、アブラハム・マズローは本来の意図から外れて誤用がされている自己実現の特徴を下記ようにまとめ、

画像12

「愛他的というよりは
 利己的な意味が強いこと」
「人生の課題に対する義務や献身の面が
 希薄であること」
「他人や社会との結びつきを
 かえりみないばかりか、
 個人の充実が「よい社会」に基づいている
 点を看過していること」
「非人間的な現実を持つ強要的性質や
 本質的魅力、興味を無視していること」
「無我と自己超越の面が
 なおざりにされていること」
「それとなく能動性を強調し、
 受動性、受容性について
 おろそかにされていること」


至高体験・利他性に関連する意味合いは全て省かれてしまっているということのようです。「自己実現」にはこういった誤解があることを踏まえ「自己超越欲求」についてアブラハム・マズロー博士は、

”自己の超越、真、善、美の融合、他人への献身、叡智、正直、自然、利己的個人的動機の超克、『高次』の願望のため、『低次』の願望を断念する、増大する友情と親切、目標(安静、静謐、平和)と手段(金銭、権力、地位)とのやすやすたる区別、敵意、残忍、破壊性の減少”と

誤解が多かった自己実現から「自己超越欲求」を列挙しています。

画像13

精神科医ビクトール・フランクルは自己超越について「人間存在の本質は自己実現ではなく、自己超越性にあります。自己実現はもしそれが目的そのものになると達成されえず、ただ自己超越の副次的結果としてのみ達成されるものなのです。」

「人に対して愛のある行動をとるということは死ぬ直前まで実行することができ、かつ、その自由は誰も奪いえない」と精神科医ビクトール・フランクルは言っています。

「ロマンチックな愛」「友愛的な愛」「共感的な愛」「愛着的な愛」 「愛」は大きく4種類に分けられますが…

画像14


「愛」という言葉の意味も人によって違い、一人の人間の中でもその言葉が使われる関係に応じてまったく異なる意味をもつものなのかもしれません…

あなたをいつでも応援しています!
ありがとうございます。


よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!