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チラーヂンとメルカゾールの併用

こんばんは^^
今日は甲状腺ホルモンについて。


種類

チラーヂン=甲状腺ホルモンを増やす
メルカゾール=甲状腺ホルモンを減らす

作用

甲状腺ホルモンが多い→代謝がよくなるイメージ
体温が高くなり汗をかく、いくら食べても体重が減る、動悸・震えが出る



甲状腺ホルモンが少ない→代謝が悪いイメージ
肌が乾燥する、食べてないのに体重が増える、疲れやすくなる


治療

甲状腺機能亢進症にはホルモンを抑制するメルカゾール

甲状腺機能低下症にはホルモンを補充するチラーヂン


ホルモンバランスの調節はとても難しいんです。

甲状腺機能亢進症の治療でメルカゾールを服用するとホルモンを抑制しすぎて、甲状腺ホルモンが逆に低くなりすぎる可能性があるんです。

微調節しやすいのは?

チラーヂンの服用は微調整をしている印象がありますよね。その証拠にチラーヂンは規格が細かくたくさんあります。

チラーヂンを半割にしたことはあると思いますが、メルカゾールを半錠にしたことはありますか?

メルカゾールは糖衣錠なのできちんと半錠に割ることが難しく苦味が出るんです。

なのでメルカゾールで甲状腺ホルモンが低くなりすぎた場合、メルカゾールを調節するのではなく、チラーヂンを追加服用して調節をしていきます。

しかし、これは一時凌ぎでしかなく、長期で併用を継続することは推奨されていませんので注意しましょう。

まとめ

  • 甲状腺機能亢進症には抑制するメルカゾール

  • 甲状腺機能低下症には補充するチラーヂン

  • 微調整できるのはチラーヂン

  • メルカゾールは糖衣錠なので半割は難しく苦味がでる

  • メルカゾール服用により甲状腺ホルモンが低値になりすぎることがある。

  • メルカゾールとチラーヂンの併用は一時凌ぎ。長期では推奨されていない

現場で適切な服薬指導ができるようにしましょうね。

では今日はこの辺で〜どろん


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