【先輩インタビュー/医療機器×フィールドエンジニア】新婚生活を支えて、自分の趣味も充実させたい。マイスターで理想を叶えたエンジニアの話。
マイスターエンジニアリングは、これまで様々な背景を持ち転職活動をされている方を採用してきました。今回は、「新婚生活を機に転職し、家庭と趣味の両立を実現した」Kさんにお話を聞きました。
Kさん / 医療機器×フィールドエンジニア
家族を支えるために、転職先へ直談判。
ーーそれでは、簡単にこれまでの経歴について教えてください。
当社を含めて、これまで3つの会社で働いてきました。
1社目は愛知県にある製鉄業の工場です。約6年間勤務し、主に自動車のボディや建築用の部材、飲み物のスチール缶などに使われる鉄製品を作っていました。
その後地元の岩手に戻り、全く違う職種に挑戦したいと思い、2社目で営業職に就きました。ここでは主に民間企業向けに、半導体や自動車関係の製品の検査を行っていました。例えば、車の耐衝撃試験や薬品に浸けた時の劣化試験装置の販売などを担当していました。
現在はマイスターエンジニアリングに転職し、医療装置のメーカーでレントゲン機器やCT、MRI装置を扱うフィールドエンジニアとして働いています。
ーー学生時代は何を学ばれていたのでしょうか。
工業高校の建築デザイン科で学びました。住宅の図面を手書きやCADを使って描くことを学びました。建築デザインを学んだ背景には、家や建物を建てることに興味があり、DIYが好きだったことが影響しています。より大きなスケールで夢を実現したいと思い、建築業界を志望しました。
社会人になってからは中々手を出せていませんでしたが、現在は当社に転職してプライベートの時間ができたことで、ようやくDIYを再開できています。
ーー素敵なお話ですね。どのようなものを作られているのでしょうか。
結婚して生活スタイルも変わったので、新生活に合う家具をメインで作っています。また、アウトドアが好きなので、車内に置けるような棚やベッドも製作しています。
ーーありがとうございます。ではまず、1社目の入社の経緯についてお聞かせください。
高校時代は3年間部活でラグビーをしており、1社目は当時の監督から紹介を受けた製鉄業の会社に入社しました。
新卒で地元の建築業界で働く選択肢も考えてはいたのですが、どうせなら新しいチャレンジをしてみたいと考え、県外で独り立ちをしたいと考えていたのです。当時は岩手県に住んでおり、監督から紹介いただいた企業が愛知県の会社で東京や大阪にも出やすく、条件的に合っていたので就職を決めました。
ーー 1社目ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。
溶鉱炉で鉄鉱石を溶かし、純粋な鉄を取り出す工程を担当していました。高さ100mの巨大な容器に材料を入れ、下から熱風を送り込んで鉄を溶かし、取り出した鉄を専用の移動用荷車に入れて鋼鉄工場に送る作業です。
溶けた鉄が水しぶきのように飛び出して目の前で弾けることもあり、臨場感を楽しんでいました。取り出した鉄が億単位で取引されるような規模感の大きさも仕事の面白みでした。
ーー仕事における苦労は何がありましたか?
作業の危険性・厳しさには苦労しました。特に夜勤や、暑さに体調を合わせるのが難しかったです。
ーー 1社目を転職しようと考えた理由は何がありましたか?
先ほどお話しした現場での働き方の過酷さが、体力的にも厳しいと感じたためです。また、学生時代は県外で独り立ちをしたいと考えていましたが、様々な経験を経て、やはり地元の岩手の方が自分に合っていると感じ始めていました。一番の趣味がスノーボードで、雪山の多い岩手に帰りたいといった理由もあります。
そのため、転職先を探す際も「岩手の実家から通える」「転勤がない」という、この2つの条件が主なポイントでした。その当時、転職サイトに登録して、最初にオファーがかかった会社が2社目の営業職の会社で、条件に合っており内定をいただけたので転職を決めました。
ーー2社目の営業職ではどのような業務をされていましたか?
各企業の担当者に製品や試験を提案し、新規顧客の開拓もしていました。
ーー前職と大きく異なる仕事内容ですね。
外部とのメールや電話の対応は初めてで、初めは慣れるのが大変でした。また、工場での仕事とは異なり、顧客ごとに事業内容を覚える必要があったため、前職では経験していない苦労をしました。約3年間勤務しました。
ーー2社目から転職を考えられた理由はなぜでしょうか?
結婚が大きな理由です。2社目の前職は福利厚生や手当が少なく、年数に応じて営業のノルマも増えていったため、徐々に安定した収入を得る難易度が高くなっていきました。
そこで、理想の年収や待遇面、勤務地を叶えるため、転職活動を始めました。
ーーマイスターエンジニアリングを選んだ理由をお聞かせください。
マイスターエンジニアリングの他にも3社ほど面接を受けていましたが、収入面や待遇面が他社よりも良かったこと、また、私自身手を動かす作業が好きなのでエンジニアの仕事がしたかったこと、そして最も大きな理由が、自宅の盛岡から通いやすかったことが決め手になりました。
当時、家庭の事情で家族を支えたかった想いもあり、働く場所は検討材料として大きく占めていたのです。
実は、当社を受けた時に「秋田県の採用」とのお話があり、一度はお断りを入れています。ですが、当時の採用担当者が私の事情を汲み取っていただき、就業先に交渉までしてくださって、盛岡での採用を実現してくれたことも大きかったです。
ーー収入面や待遇面での決め手はありましたか?
前職の年収や賞与を伝えた際、マイスターエンジニアリングで働く場合の具体的な年収を数字で提示してもらえたことは安心感に繋がりました。また入社後に、私の家庭環境で適用可能な諸手当や補助金制度について、積極的に調べて対応をしてくださったり、生活面でも大きく支えていただいています。
派遣先が別の会社になりますが、雇用元であるマイスターエンジニアリングの支援を手厚くいただいており、相談もしやすい関係はとても魅力的です。メールや電話で迅速に対応してくれるので安心して働けています。
▼詳しい社員ケア体制についてはこちらの記事をご参照ください!
これまでの経験を活かし、命に貢献する仕事へ
ーーそれでは、現在のお仕事内容についてお聞かせください。
マイスターエンジニアリングの派遣先である大手医療機器メーカーで、医療装置のフィールドエンジニアとして働いています。医療装置と一言にしても様々で、例えば骨折時や健康診断で使われるレントゲン機器やCT装置、MRI装置、乳がん検診用のマンモグラフィーや骨粗鬆症を検査するための骨密度装置などを扱っています。
ーーメンテナンス業務に加え、提案業務も行っていると伺いました。
装置が故障した際の交換部品の提案や点検作業の提案をしています。医療機器は年に1回、または半年に1回点検が必要です。患者様への安定したサービス提供のためにも、装置の保守契約を提案し、年間契約内の費用で点検や部品交換を含むサービスを提供しています。
ーー大きな装置や最新技術が詰め込まれた医療機器のメンテナンスは面白みがありそうですが、その辺りはいかがですか?
1社目の工場で使っていた装置は構造が単純でメンテナンスにそこまで苦労は無かったのですが、医療機器は最先端技術が使われており、検出器やセンサー、AIなどが搭載されています。調査や修理は難しいですが、現在の方が機械を扱う面白みを強く感じています。
ーー2社目の営業と比べて、業務の違いはありますか?
前職の営業はあくまで営業活動のみで、装置に触ることはありませんでした。今の仕事では自分が実際に業務を通じて触っている装置についてになるので、より具体的にお客様にメンテナンスサービスなどを提案できます。お客様も装置の使い方を理解しているため、前職より一歩踏み込んだ営業ができると感じています。
ーー 1社目と2社目、それぞれの経験が活きていますね。
たまたまではありますが、1社目では機械を自ら検査・メンテナンスするスキルを身につけ、2社目では見積もり作成を含めた営業活動を学んだので、機械いじりのスキルも営業スキルも、現在の仕事では両方の経験が活きていると感じています。
ーー働き方についてもお伺いしたいです。お休みや1週間の過ごし方は変わりましたか?
基本的に土日休みでカレンダー通りに休んでいます。当社も派遣先企業もフレックス勤務が採用されており、月の残業時間が多いと感じた時は昼から出社したり、午前中に用事を済ませてから仕事に行くこともできます。これは私にとって新しい働き方で、とても驚きました。
平日は基本的に事務所に来るか、直接取引先の病院に点検に行きます。点検が終わって時間が遅ければ直帰し、時間が早ければ事務所に戻って見積書を作成するなどの業務を行います。
ーー残業についてはいかがでしょうか。
残業は自分の意志で調整できます。稼ぎたければ休日出勤を申し出て仕事を増やせますし、休みたければ休むこともできます。フレックスな働き方ができるので、自分の条件や時間を自由に調整できるのが嬉しいですね。
前職ではみなし残業があり、月30時間の残業代が給与に含まれていました。30時間を超えることもありましたが、それ以上の残業代がつかない制度となっていたため、マイスターエンジニアリングでの今の働き方の方が好ましいと感じています。
より「医療機器×フィールドエンジニア」の業務内容や働き方を詳しく紹介している記事もご確認ください!
研鑽を重ね、医療装置のスペシャリストを目指す
ーーでは、現在の目標についてお教えください。
入社当時から「総合力の高いサービスエンジニア」になりたいと思っていました。装置のどこが悪いかを自ら調査し、お客様に提案するまでの全てを自分で行えるようになりたいですね。
現在も修理は自分で行いますが、どこが壊れているかの調査は先輩と一緒に行うことが多いです。お客様への見積もり提案も、まだ先輩に確認する必要があります。将来的には、これらを全て自分でできるようになりたいです。
そして、「この装置はこの人に聞けば間違いない」と思われるような、専門性が高いエンジニアへと成長したいですね。
その一歩目として、今はX線を扱うための資格取得のために勉強中です。
ーー資格を取るにあたっての研修やプログラムなど、マイスターエンジニアリングや派遣先企業からのサポートはありますか?
資格取得に向けた教科書はマイスターエンジニアリングから支給いただきます。また、講師を招いた勉強会や研修は派遣先企業が実施してくれるので、一人で勉強して受験するわけではなく、勉強しやすい環境を整えていただいています。
教科書は市販のものですが、個人で購入すると高価なものなので、支給してもらえるのは非常にありがたいです。資格試験を受験し合格すれば報奨金という形で、合格の難易度に応じた金額をもらうことができるので、やる気が出ますね。
その他、レントゲン装置などX線を扱うにあたって、通常の健康診断とは別に電離放射線の健康診断も、派遣先企業から提供されています。
ーーどのような方が、職場環境や仕事に合いそうでしょうか。
転勤がなく地元で安定して働ける職場をお求めの方には非常に向いていると思います。一方で、現在のお住まいに関わらず、様々な場所で働きたいという場合も希望を出せるので、勤務地に関する自由度が高い点がメリットと言えるでしょう。腰を据えて働くこともできますし、県外に行くこともできるので、そういう意味でも自由度が高い職場だと思います。
あえて大変なところもお伝えすると、各製品によって装置の構造や考え方が違うので、頭を柔軟にして覚える必要があります。「入社後もずっと勉強が必要な仕事」という覚悟は必要ですが、教育体制は整っているので安心して飛び込んできてください。私も、これからも勉強を続けていき、医療業界で働き続けたいと考えています。
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