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女性としてのロールモデル

今のご時世、女性も働くのが当たり前。

正直、私もそう思う。

某洗濯洗剤のCMで「女性はいつも忙しい」というようなフレーズを聞いたことがある。そのCMの中では、何人かの女優さんが働く様子だったり、子育てをする様子だったりが描かれていた。

あぁ私はこの中の誰にも当てはまらないんだな、と感じた。

前置きするならば、決して悲観的になっている訳ではない。
新卒から7年ほどバリバリ仕事をしていた身として、現在の生活はとても時間的にも体力的にも余裕があって、とても楽をさせてもらっていると思う。

でも世間一般からみれば、結婚しても子どもがいないのならフルタイムで普通に仕事を持っているのが当たり前なのではないだろうか。

新しい時代、平成生まれ

母は、専業主婦だった。
私が中学生に入るくらいにはパートに出ていたが、基本的には家のことをして、父はほとんど家にいない人だった。
同級生の母親たちも半分以上は専業主婦だった(もしくは家業を手伝っていた)ように思う。
無意識に「女性は家にいる」ことが、私の基本的考えだった。

大人になるにつれ、ドラマや映画で働く女性を見ることになり、実際に自分が社会人になった。
ちなみに私は平成元年生まれ、すなわち入社すると「いよいよ平成生まれと仕事をする時代になったか!」としきりに言われる年代である。

某有名私大を卒業した私は、周囲の友人も揃って就職した。もはや若い間の腰掛けなんて考えは全くなく、就活の時も長く働ける会社を探そうとする雰囲気だった。

”今”を生活していると働くのが当たり前、という考えは私の意識の中にも随分と浸透した。

ここで小さい頃から思い描いてきたイメージと矛盾が発生するのである。

退社するときには、同僚にも友人にも「もったいない」と言われた。あのまま仕事を続けていたら、どんな成果が残せただろう。
けれど仕事を辞めたからこそ、朝ゆっくりとコーヒーを飲むことができるようになったし、自分の美容にも改めて時間をかけることができた。

仕事を辞めなければ良かった。という考えはいつまでも付きまとう。

けれど決めたからには、今の自分をいかに楽しく過ごすかしかない。

きっと母の時代のロールモデルとは、今は全く異なっている。
一番身近な見本の影を気にしつつ、自分の人生を歩まなければ。

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