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旅するとき

例えば私は一人旅が好きで、独身の頃はいわゆるバックパッカーだった。
今はまだ小さい家族がいるのでなかなか一人で海外にはいけないが、
そのうちまた旅に出たいと思う。

誰も知っている人のいない世界で感じる自由は格別で、ああ生きていると感じる時である。
知らない自然に触れると自分はまだ何も知らないのだな、どんな自然があるのか知りたいと思う。
とにかく旅というものはありきたりだが本当に新しい自分を感じられる工程なのだ。

さて、歳を重ねても旅には出られるのだろうか。
人は知らないものに出会うとワクワクしたり、自由を感じたり、静や動を感じたり日常とは違う感覚に身を預けることになる。
その感覚は歳を取ったら味わえなくなるのか。
鍵は自分で選び取るかどうかだろうかでもあるだろう。
自分で選んでその世界に行ってみる。

例えば季節の行事、介護タクシーを使ってのお出かけ、住む場所、老人ホーム、ワクワクして選べたらどんなに良いだろう。
残念ながら今、この今のお年寄りの大半は自分で生きる場所を選べない。
家族や家族にアドバイスをするケアマネージャーや、役場の職員、医師などに最後となる場所を託す人が大半であるんじゃないかな。

今まで生きてきた最後の場所を自分で選んでおく。
まだ死とは遠い時から、それは心の片隅に置いて選んでおくほうが良いと
私は思っている。
だっていつ何があるかわからない。
突然脳血管が詰まって話すことも動くことも出来なくなり。話すことも出来なくなって、そのような施設に入らなければいけないことにもなり得る。

だからこそ自由を選べる場所を探したい。
自分の気持ちをちゃんとわかろうとしてくれる人がいて、
それに協力しようと少しでも歩み寄ってくれる人がいて、
辛さを分かち合える人がいる場所。

そんな場所を探しておかなくちゃならない。
そんな場所は実は本当に少ないのよ。

旅することが好き。
海や山、自然に入っていくことが好き。
そんな場所が好きなことをわかってくれる人がいる場所、そんなところさえも探すことは今のところ困難なんだ。

私はその人の好きを尊重できる場所を作りたい。
好きに触れると元気が出る。
最後に近い時までその人を理解できなくとも理解しようと歩みよる
そんな場所を作りたい。

今、長崎に向かう高速バスに乗りながらこれを書いている。
大好きな五島に行く!

旅は自分を開いてくれる

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