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陰キャがオーストラリアに留学した理由を書いてみるって話

どうも、オーストラリアで大学院留学中のみしゅめです。

自分は、オーストラリア国立大学(ANU)CS修士(Master of Computing)に留学中です。ANUは、首都キャンベラに位置する、研究に力を入れた国立大学です。
幸いなことに、自分と妻は大学内の学生寮に入ることができまして、今日は生活用品の買い出しに行きました。明日からO-Weekという新入生向けのイベント週間が始まるため、コミュ力底辺の自分は若干おどおどしています。

Big Wという店で、お得なキッチン用品セットを買った

この記事では、なぜ自分がオーストラリア留学を決意したのか書いてみようと思います。

きっかけと理由

オーストラリア留学に関しては、以下のきっかけと理由がありました。

きっかけ

  • 親友が亡くなった

理由

  1. コンピュータの仕組みを存分に勉強したかった

  2. 国際的なコミュニティが好き

  3. 英語が好き

きっかけ - 親友が亡くなった

数年前にオーストラリアにいた親友が亡くなりました(故人とその家族のプライバシーに配慮するため詳細を省かさせてください)。
ある日の朝、親友の妻から危篤の旨の電話がありました。すぐに飛行機でオーストラリアへ行ったのですが、新型コロナウイルスによる制限で病院に入れず、彼の祖父からの電話で亡くなったことを聞き、後日遺体安置所で棺桶に入った状態の彼と面会しました。数日後には、彼のメモリアルが開催され、それに出席したあとで帰国しました。
今ですら上記事実を書き並べるだけで心がいっぱいになるほど、自分にとって受け入れ難いつらい出来事でした。棺桶の中の彼に面会した際に、彼が何か言ってるように思えたので、自分はyup yupとしばらく言葉を発していたと思います。でも、冷たい体に触れてしまったら、彼の死を完全に受け入れることになるのがこわくて、肩に手を置いてやることが出来ませんでした。それは今でもちょっと心残りだったりします。その時は、棺桶に手を置いて言葉を交わすのが精一杯でした。
数週間前に、電話でお互いの近況を共有したばかりだったので、本当に現実感がなかったのをよく覚えています。
彼には夢があって、それを叶える道半ばでした。賢く才能溢れる彼なら絶対に達成できると思っていただけに、こんなにも早く亡くなってしまうのは、本当に残念な思いです。一方で自分はと言えば、フリーランスの仕事をしつつ、いつか自分のゲームが当たれば良いなとゲーム製作をひたすらやっていました。それはそれで充実してたのですけれど、彼の死の後、本当にこれで良いのか、もっと今しかやれないものは無いのかという葛藤がありました。
そんなこんなで、彼が死んで、自分がもやもやと日常を過ごしてたら、彼に申し訳ないと思ったのと、彼の夢を何らかの形で実現させてやりたいと思い、自分の人生を精一杯生きると心に誓ったのでした。今回の留学は、自分にとってその精一杯生きることの一つと位置付けてます。

理由1 - コンピュータの仕組みを存分に勉強したかった

数年前に、人生でやりたい事リストを作ったのですけれど、そこには自作OSを作るとか、自作プログラミング言語を作るとか、自作データベースを作るとか、コンピュータ(というかソフトウェアか)の仕組みを知りたい欲がありありと出てました。
精一杯生きると決意した2022年時には20代後半に差し掛かっていて、今がそういう勉強に没頭するラストチャンスなのではと思ったわけです。
オーストラリアを選んだ理由は後述するとして、オーストラリア国立大学(ANU)のCS修士(Master of Computing)を選んだ理由は、CS学士でない自分が出願可能だったこと(下記参照)と、理論的な授業が多い事です。
加えて、Master of Computingでは、より詳しく学びたい分野をSpecialisationとして選ぶことができます。その中にComputer Systemsがあり、Operating Systemsに関する授業が提供されているので、このSpecialisationが自分にピッタリだと思いました。

The Master of Computing is a 2-year full-time (or equivalent part-time) degree with two target audiences: graduates without a computing background who wish to acquire a solid knowledge of computing, and graduates with a computing or information technology background who wish to broaden and deepen or refresh their knowledge.
https://programsandcourses.anu.edu.au/program/7706XMCOMP

オーストラリアの大学は結構実学的なコースが多いようで、調べると、良く言えば社会で即戦力になりそうで、悪く言えば表層的という印象でした。他方でANUは、研究の性質が強い大学なので、コンピュータは具体的にどうソフトウェアを動かしてるのかとか、コンピュータはそもそもどういう数学に基づいているのかについて深入りする授業が多い印象でした。
よって、ANUのMaster of Computingを見つけた時には、「これこれえ!」と声を出しながら、ノリノリで出願作業を進めたことをよく覚えています。

理由2 - 国際的なコミュニティが好き

両親が新しいものとか、多様性とかを受け入れない閉鎖的な価値観を持っていて、自分はそれに反抗していました。おそらく、その反動でもっと自由で多様性を重んじる(であろう)国際的なコミュニティに属したいと思うようになりました。
加えて、デンマークへ交換留学していた時が、フランクに言って人生で一番幸せだったので、ヨーロッパ含む西洋世界に良い印象があるんだと思います。
よって、大学院進学するにあたっては、国際的であって、西洋世界が良いなと思っていました。身近な人たちがオーストラリアに居たことが多少なり影響してるとは思いますが、オーストラリアの大学には色んな国から来た留学生がいるので、自分の価値観にぴったりなコミュニティがあると思ったわけです。

理由3 - 英語が好き

小学生後半あたりから謎に英語が好きで、当時通ってた学研教室にホームステイしてたオーストラリア人に一生懸命話しかけてたりしました。
高校生の時にはイギリスに語学研修へ赴き、大学生の時には、デンマークに交換留学しました。新卒入社した会社では、外国人が多数を占めた部署だったので、しょっちゅう英語で仕事してました。
このように好きな英語に囲まれてるように生活していたので、修士課程も英語でやりたいと考えてました。

歯を食いしばって前を向け

そういうわけで、もう陰キャとか何とか言って燻ってる場合でもないなと思い、やれること全部やってやろうという気概で、今回の留学を決意した訳です。
最後に、鬼滅の刃で自分の好きなセリフを引用しようと思います。

胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。君が足を止めて蹲(うずくま)っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。
煉獄杏寿郎, 鬼滅の刃 8巻

明日は頑張って色んな人に話かけるぞおおおおおおおお。

読んでくれてあざます。また明日。ノシ

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