見出し画像

オーストラリア国立大学でAcademic Misconductを疑われた話

どうも、オーストラリア国立大学(ANU)に留学中のみしゅめです。

この記事では、今年受講したコースでAcademic Misconductを疑われた件を振り返り、将来ANUで同じような状況に立たされてしまった時に何が起こるのか共有できればと思います。


事件のあらまし

発端

事件は、Systems, Networks and Concurrencyというコースのコーディング課題で起こりました。
全力で課題に取り組んだので、ウキウキでレビュー結果を待っていたところ、教授から下記メールが届きました。

血の気が引いたよ

周りの友達の話している内容が入ってこない程度に、動揺しました。

全力でパニくる

そばにいた友達2人に相談したら、1人はDaaaaaaaamnって反応してくれました☆ もう一人は、同じように不正を疑われたことがあり、その時のエピソードを話してくれました。彼は、面接に呼ばれて、自分の成果物について事細かに説明を求められたそうです(結果的に問題なかったらしい)。

「身に覚えないなら、きっと大丈夫だから落ち着け」と彼らに促されたものの、冤罪被せられるみたいな気持ちで気が気じゃありませんでした。

メールを読み直すと、「提出物に関して詳細を説明するか不正を白状しろ」と書いてあったので、まず何が不正で疑われているのか知ろうと思いました。

疑われた原因

Systemsのチューターを一人捕まえてコードを見てもらったところ、ある定数値が今年でなくて去年のスペックになってると指摘されました。つまり、去年の誰かの提出物を利用した疑いをかけられたみたいです。

今回の課題は、過去参加したラボ内容がベースになってるので、自分はそれを出発点として作業してたのですが、一部分を課題スペックにし忘れてました。そうしたら、ラボの定数値が、去年の課題スペックと同じだったというね。。自分のケアレスミスをこれほど恨んだ時はありませんでした。

とはいえ、上記が本当に疑われた理由とも限らないので、加えて思いつく限りのこと(授業・ラボの資料を参考文献に入れてないとか)を書き連ねて、教授に返信しました。

教授から返信が

その日の深夜に教授から返信がありました。まとめると、

  • チューターの予想通り、定数値が去年のスペックと同じだったことが不正疑いの原因だった

  • 問題なさそうだから、あんた明日スコアリリースするわ

という感じでした。

終幕

ただ、1週間待ってもスコアリリースされず、「ボクムザイデスヨネ?」というモヤモヤした状況が続きました。授業後に教授に直談判したら、自分のケースを忘れてたみたいで、その後すぐにスコアリリースしてくれました。

スコアリリース時のメール文面抜粋。次からextra carefulになります。。

教授殿、お忙しい中ご迷惑おかけしてすみませんでしたmm。

学び

よくスペックを読め

当たり前ながら、課題のスペックをよく読み、従うべきでした。この一件で、スペックへの遵守具合が不正検知の基準に使われることがあるとわかりました。

みんなやってると思うのですけど、大学の課題提出前には、スペックに従っているか再度確認しましょう。

プロアクティブに動け

もし、今回のように自らメールなり直談判なりしなかったら、面接に発展して、より精神ダメージを負ったかもしれません。

自分から主張をどんどんして、不利な状況を自ら招かないようにしましょう。

もし疑われたら?

自分や友達の経験から考えるに、身に覚えのない場合には、そこまで心配する必要はないと思われます。ただし、コース側の勘違いと無用なストレス防止のために、積極的に身の潔白をアピールして、疑いを晴らすのが良いと思います。体験してみると、メンタルダメージがすごかったです。。

今回の件では、実際に何人かANUのAcademic Serviceに通報されました。当たり前ながら、ANUの不正に対する態度は大変厳しいです。今後ANUでコースを受講できなくなる可能性があるので、不正は絶対にやめましょう。

特に、Self-plagiarismといって、自分の過去作品をコピペすることもacademic misconductと解されることに注意してください。自分のものでも、通常通り引用なりする必要があります。

参考として、以下に自分の学部の不正に関するポリシーを共有します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?