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出会いとつながりのまち、南相馬で。  #よりみち奮闘記

皆さん、こんにちは。
MYSH合同会社マネージャー、
みなみそうま移住相談窓口よりみち 移住コンシェルジュの足立です!

今回はわたしが南相馬での暮らしを始めることになったきっかけや、
南相馬での暮らしや子育ての様子についてお話したいと思います。
 


予想もしなかった南相馬への引っ越し


最初に南相馬へ引っ越すことが決まったのは、第一子の妊娠中でした。
それまでは、東京で新卒から勤めていた人材コンサル会社で営業や法務の仕事をしており、育休後も復帰するんだろうなと考えていました。
しかし、夫に予想もしていなかった南相馬転勤の辞令が出たため、急遽引っ越しをすることになりました。

私も夫も関西出身ということもあり、東北地方には全く縁もゆかりもありませんでした。土地勘も全くなかったので、引っ越しの直前に有楽町のふるさと回帰支援センターの相談員の方へ「南相馬はどんなところですか?」とお話を伺ったりしていました。
そこで初めて、福島が3つのエリアで構成されていること(浜通り・中通り・会津)や、浜通りの気候や文化について知りました。
南相馬には、野馬追をはじめとする伝統的な文化と、起業などチャレンジを応援する風土があると知り、どんなまちなのかワクワクしていました。

こんなに子どもにやさしい地域、他にあるの?


南相馬に引っ越しをしてわたしが何より驚いたのは、地域の方の子どもへの接し方でした。
(日常的に馬を見かけることや、まちの至る所にロボットがいることも驚きました。)

出産直後から数ヶ月は東京で過ごしていたのですが、「子どもは歓迎されていないのかな」と感じる瞬間が何度もありました。
何か具体的なエピソードがあるわけではないのですが、電車やバス、レストランなどで子どもが泣き出してしまった時は周囲の視線が突き刺さるように感じ、いたたまれない思いをしたこともあります。
まちの構造としても高低差が激しく、ベビーカーで移動することがここまで困難だとは...と実感することも多々あり、外出するのが億劫になったりしました。

その後、南相馬に引っ越しをしてからはそんな杞憂は無くなり、生活が一変しました。
渋滞に巻き込まれることもなく、トイレや授乳室で行列に並ぶこともありません。
町の中心地や主要施設に行けば、ほぼ必ずと言っていいほど乳幼児向けの設備が完備されており、安心して遊ばせることのできる遊び場が市内にいくつもあることにとても助けられました。

また、子どもを連れてスーパーや公園に出かけると、必ずと言っていいほど誰かから「かわいい赤ちゃんだね」「元気に育っているね」など声をかけてもらっていました。
皆さん顔見知りというわけではなかったのですが、初対面の方であっても優しく声をかけて下さり、すれ違いざまに笑顔を向けてくださる方も多かったです。

私に対しても、「今の時期が一番大変だけど、お母さんも無理せずがんばってね」と伝えてくださった方もいらっしゃいました。
知らない土地で初めての子育てをしていけるのだろうかと不安になっていた私にとって、涙が出るほど嬉しかったです。

子どもの夜泣きに疲れて公園でぼーっとしていると、初対面のご婦人が話しかけてくださり、何でもない世間話をして互いの名前もわからないまま解散したこともあるのですが笑、そういった出会いやコミュニケーションが自然に生まれる素敵なまちだなと感じていました。

子育てのしやすさにおいては、充実した支援制度や公的施設の存在なども勿論大事ですが、私個人としては、地域の方の子どもに対してのかかわりや許容度も大きく関わるのではないかと強く感じています。
その点に関して、南相馬の子育てのしやすさは自信をもっておすすめできます!

子どもと遊べる広い公園が市内にたくさんあります

まちづくり事業との出会い


子どもが一歳になる頃、フリーランスとして前職の仕事を請け負うスタイルで仕事を再開しました。
前職の仕事や人間関係にはとても恵まれていたのですが、「せっかく南相馬で暮らしているのだから、地域に貢献できる仕事はないだろうか」と考え始めるようになりました。
ここまで子どもに良くしてくれる地域に対して、自分の今までの経験やスキルを使って何か役に立てることはないかと一人ぐるぐると考える日々が続きました。

そんな折、MYSHのメンバーと出会うきっかけがあり、初めて「まちづくり事業」という仕事を知りました。
自分と自分の家族が暮らすまちをさらに良いまちにできたらいいなと思っていたのですが、すでに事業としてまちづくりに取り組んでいるMYSHに興味を持ち、2023年9月にジョインすることを決めました。

 現在、私はMYSHの一員として、
・みなみそうま移住相談窓口よりみちの運営
・仕事体験プログラム、地域交流イベントの企画
・メンバーの採用、育成
を主に担当しています。
 
南相馬・県外出身に関わらず、想いを持って働いているメンバーと新しいことに挑戦する日々を過ごしています。

メンバーとのランチ会。月に1回、おすすめのごはんやスイーツを紹介し合っています!

セレンディピティにあふれたまち、南相馬


突然ですが、「セレンディピティ(Serendipity)」という言葉を聞いたことがありますか?
ビジネスにおける著名人やノーベル賞の受賞者へのインタビューなどでも、たびたび使われています。
直訳としては、「偶然の産物」「思いがけない出会い」といった意味で使われますが、「幸福な偶然を引き寄せる力」と解釈されることもあります。

南相馬に来てから、今までにはなかった出会いやつながりがたくさん増えて人生が豊かになった感覚があるのですが、「南相馬にはこれ(セレンディピティ)がある!」とピンと来ました。
あちこちで人と人との出会いが生まれ、そこからさらに新しいつながりが出来ていく。それを南相馬では肌で感じることができると思います。

人のあたたかさを感じ、新しいチャレンジを応援してくれるこのまちで、これからも思いがけない出会いを楽しんでいきたいです!

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よりみちでは、まちに入り込んでさまざまなプロジェクトに
取り組んでいます。
私たちと一緒に南相馬を元気なまちにしてくれる仲間を募集していますので、みなさまからのご応募お待ちしております!



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