13. 80代とのえっち - できるのか、できないのか

相手探し編・30人と出会うチャレンジ - 5人目・その②

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ホテルに入っても寒かったわたしは、「ちょっとお茶を入れますね。」と言って、ケトルでお湯を沸かし始めた。いきなりエロい気分になれなかった、というのもあった。

が、おじいちゃんの気分はじゅうぶん盛り上がっていたようで、わたしがケトルに水を入れてスイッチを入れる間に近づいてきて、わたしの体に腕を回し、キスをし、わたしの体を触り始めた。ベッドに連れて行かれ、彼の手がわたしのスカートの中に入り、あれよあれよという間に彼のお口がわたしのアソコで活動をはじめていた。シャワー浴びてないんだけどな、とちょっと思ったが、彼はそんなことも気にしていないようだった。

おじいちゃんはおじいちゃんの匂いがするんじゃないだろうか、とか、さすがに年季が入っているであろう口は多少はニオうんじゃないだろうか、とか思っていたが、「おじいちゃんの匂い」はすこーしあったものの、お口が臭いなんてことはなく、彼自身の匂いは、かすかに甘い感じがした。彼自身って、あそこじゃなくて、彼全体ね。少しあった「おじいちゃんの匂い」を取り除くことができたなら、けっこう好きな匂いだったかもしれない。もしかすると、彼があと20歳若かったら、わたしのほうもけっこう本当に本気でしたくなっていたかもしれない。わたしはたぶん、匂いでスイッチが入ることが多い。

だからか、彼に触られるのは意外と悪くなくて、わたしは彼にひとしきり体を任せていた。しばらくして二人で体を触り合いながらシャワーを浴び、お湯につかり、部屋に戻り...

詳しい流れは覚えていないけど、わたしはいつの間にか、喉の奥から出るような、かなり感じている時の声をあげていて、わたしの腰は、勝手に動いていた。気持ちよくなった体が、さらに上の気持ちよさを自動的に取りに行く機能を得て、それを実行しているような、あの感じだ。(って、伝わる?)

ここまで来たら、欲しくなるよね。普通にね。

けど、彼のモノは、しっかりとは勃たなかった。わたしの口も手も、ちょっと太刀打ちできなかった。そして、正直に言うと、彼のモノが自分の中に入ってくるのを許すのは、なんだか抵抗があった。だから、わたしが手で尽力しているうちに彼が「そんなにしたら出てしまう」と言ったとき、「それならそれでもいいですよ♡」と言って、そのまま出してもらった。彼は、ふがいない、と言っていたが、「さっき会ったところなのに、こんなに親しくなるなんてね」とも言っていて、まあ満足そうだったと思う。

そしてわたしの体は、とてもとても消化不良だった。途中までが良かっただけに、余計に。

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少し前のnoteで書いたとおり、このことがあって気づいたこと、と言うか、あれれ???と思ったことがあった。

このときまでは、わたしは、自分が感じるえっちに至る前には、ドキドキする時間、期待が高まる時間が必要なのだと思っていた。だけど、この日は、わたしは始まるまでドキドキすることもなく、期待が高まることもなく、ほぼ平静だった。だけど、始まったら意外とかなり感じたし、もし彼がちゃんとできる状態になり、そしてそれなりの大きさだったら、きっととても良かっただろうと思う。

先日の1人目の彼のときにイマイチだったメインの理由は、会ってホテルに直行するという、「ドキドキ」や「期待が高まる」がないシチュエーションにしてしまったからだと思っていた。でも、今回もそのどちらもほとんどなかった。

ってことは、必ずしも「ドキドキ」や「期待が高まる」がなくても、まあまあ良い感じになりうる、ということになる。でもやっぱり、過去の例を振り返ると、「ドキドキ」や「期待が高まる」がしっかりあったときのほうが良かった気がする。

なので、「あれれ???」なのでした。(突然のですます調。)

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余談だけれども。バスルームに向かうとき、彼の後をついて行きながら、わたしは、「セックス・アンド・ザ・シティ」のワンシーンを思い出していた。サマンサがかなり年上の男性と関係を持ったときに、サマンサが彼の後ろ姿のお尻を初めて目にするシーンだ。そのシーンの後、サマンサは友人たちに「He has an old man's ass!」とこぼしていた。サマンサの彼のお尻と、このときの彼のお尻はそっくりだった。えっちしてる間はお尻の形はあんまり見えないから、あんまり関係ないけどね。

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