見出し画像

#5 フィリピン大学 留学日記 vol.5 (2019/11-12)

フィリピン生活16週間目

フィリピンに来てから、既に17週間が経ちました。1セメスター留学の皆とそろそろお別れが近づいていることを実感し始め、一日一日を大切に過ごしたいなと改めて思っています。

今回、書きたいのは「なぜフィリピンに来たのか」についてです。友人には何度もこの話はしたのですが、改めて文章でアウトプットしようと思います。私がフィリピンを選んだ理由は、大きく分けて3つあります。

一つ目は、大学の先輩。
話は高校時代にまで遡るのですが、私は工業高校に通い、高校3年生の時に進路に迷っていました。専門学校か理工系大学への進学を決めかねていたのですが、そんな時に小さい頃からお世話になった近所の小父さんの勧めで、現在在学中の大学を目指すことになりました。彼は私の大学の大大大先輩であり、また現在留学中のフィリピン大学に来る留学生のサポートもされている方です。彼の助言がなければ、いまの自分はないですし、そもそもフィリピンへの興味はなかったでしょう。

二つ目は、経済発展のポテンシャル。
フィリピンは近年の経済発展が著しいASEAN諸国の中でも注目すべき一国だと思います。なぜなら、人口が1億人超えと多く、英語力を活かした第三次産業が都市部では発展しているからです。人口成長率に比例して経済成長率も高く、ASEAN諸国でも人口ボーナス期が最も長く続くと言われています。しかしフィリピンは経済面で言えばまだ発展途上国です。インフラ整備も不十分で、1人あたりGDPも$3,000/年と課題が山積みだと思います。ソローが提唱した経済成長モデルにおいても、フィリピンは資本蓄積と技術革新の面で問題があるのかもしれません。まあ依然として問題はあるものの、非常に経済発展の可能性を秘めた国であることは確信をしています。日本にいては気づかない事がたくさんあると思いました。21年間自宅で過ごした自分には、嘸かし刺激的な毎日を送れるだろうと踏んだ訳です。

三つ目は、英語話者の割合
フィリピンではタガログ語と英語を日常的に使います。50年間の米領であった歴史的背景と二言語併用政策という教育的背景により、英語話者人口が世界第三位(アメリカ、イギリスに次いで)と言われる程です。私は英語を自分の言語にすることで、手に入る情報の量も質が大きく広がると考えました。フィリピンに来て3カ月以上滞在していますが、英語が喋れない人に会ったことはほとんどありません(もちろん教育環境によっては喋れない人もたくさんいます)。そのぐらい英語を使う環境としては恵まれていると言えます。

という理由で、フィリピンに来ました。フィリピン大学ディリマン校を選んだ理由も別にあるのですが、それは次回にしようと思います。

フィリピン生活17週間目

フィリピン生活18週間目が終わったということは、もう既にフィリピンに来てから4カ月が経ち、来週で前半のセメスターも終了となります。いやーこの4か月の間にたくさんのことがあったなー。今回は、そんな1セメを振り返っていこうと思います。

まず「よくやったぞ」と思ったことは4つあります。

一つ目は、健康かつ無事故で過ごせたことです。
何よりも大事なことです。4か月過ごしてきて、フィリピンでの生活は慣れるまで体調を崩しやすいと思いました、なぜなら現地の食事は明らかに野菜不足で、日本と環境が違いすぎるからです。日本から持ってきた青汁と緑茶を毎日飲み、味噌汁やヤクルトも現地調達して、なるべく栄養を摂り、腸内環境を整える努力をしてきました。また、フィリピンは交通量が多く、運転も雑な人が多いので、事故に遭う確率も高いのではないのかと思います。何度か危うく事故という場面には居合わせましたが、何とか今のところは怪我などもなく生活しています。

二つ目は、友達がたくさんできたことです。
留学が充実している一番の理由です。一緒に勉強してくれる友達、毎週食事に誘ってくれる友達、一緒にしょーもないことやって笑ってくれる友達、フィリピン大学でたくさんの人と出会いましたが、みーんな良い人で面白い人で賢い人で、尊敬する人しかいないです。授業が大変で上手くいかなくても、みんなと夜ご飯いけるからここまで頑張れた気がします。高校や大学の友達とは、また違ったタイプの人々とたくさん出会えたのは間違いなく人生の糧になる。

三つ目は、学ぶことへのモチベーションは保てたことです。
この4カ月間、とにかく色んなことを学んできました。その中でも大きかったのは、授業を通して開発学や日本の文化を学んだこと、日々の生活を通して様々な価値観や日本との違いを学んだこと、独学と実践を通して歴史やWEBマーケティングを学んだことです。このセメスターでは学問の探求というよりも、価値観や教養などもっと根幹をなすようなことを多く学んだような気がします。

四つ目は、暇な時間を有意義に使えたことです。
私は5つの授業に加え、家庭教師をやっているのですが、それでも日本にいた時よりも暇な時間は死ぬほどありました。そういう状況になることは予め想定していたため、元々興味のあったBlogやYouTubeといった成長ビジネスを覗いてみようと思いました。実際にやってみると分かりますが、これらコンテンツ産業で稼ぐには継続しつつPDCAを回し続けるに尽きると思います。私は従来の働き方はもう崩壊していると思っているので、未来の働き方にシフトする準備をしているつもりです。ただ、YouTuberになるつもりはありません。

そして、「おい、もっと頑張れ」と思うことも3つあります。

一つ目は、英語の語彙力が少なすぎて表現が乏しいことです。
フィリピンに来て、ずっと英語を使う環境にいるため、英語は当初よりだいぶ出てくるようになったと思います。でもそれは元のレベルが低かっただけで、これからもっと語彙やフレーズをインプットして、より自分の言いたいことを正確に伝えられるようにします。そのためには、パラフレ英語勉強法を取り入れていきたいと思います。まだ、授業やネイティブの英語に十分についていけるレベルには程遠いことはしっかり自負しているので、モチベーションを保ちつつ習得していきます。

二つ目は、授業へのコミットメントがすごく低かったことです。
このセメスターは、マクロ経済学(中級~上級)、統計学(基礎~中級)、地域開発(基礎)、日本学、バトミントンを履修したのですが、正直言って経済学・統計学の授業は面白くなく、あまりコミットすることができませんでした。なぜかというのは歴然で、完全レクチャー形式の授業だったのと、友達が一人も出来なかったからです。せっかくフィリピン大学に交換留学生として大学の代表で来ているわけで、もっとやる気を出して頑張るべきだったなとは思います。

三つ目は、大学内に籠る時間が多かったことです。
私の大学はディズニーランド10個分以上の敷地面積があり、生活は大学内で十分に完結します。そんな中で、知り合いが盗難被害に遭ったり、最寄りの駅が火災で来年帰国するときまで閉鎖されたりして外に出る誘因が低くなりました。そういった環境が相まって、特に後半はあまり外出をしなかったように思います。もちろん安全第一なので、むやみやたらと冒険するつもりはありませんし、大学内の生活が充実していたので後悔があるわけではありません。でも次のセメスターは毎週行ったことないところに行ってみるぐらいの気持ちでいたいなと思っています。

まあ反省するべき点はたくさんあるのですが、充実した留学生活ではあると思っています。しかし、もっと目的観を明確にして、夢に向かって具体的なアプローチが出来ると思うので、そこは改善していきます。

いいなと思ったら応援しよう!