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マレーシア留学中にアルバイトは出来る?出来ない?現地大を卒業した筆者が解説!

はじめまして、マレーシア留学エージェントの『MY留学』を運営している山本です。

例えば、オーストラリアでは授業期間中は1週間で20時間以下、長期休暇中は時間の制限無しで現地でバイトができ、物価の高いオーストラリアに留学している生徒の方たちはバイトで生活費を賄っていたりします。

それではマレーシア留学ではどうなのでしょうか?
政府の管轄下であり、マレーシア留学の公式な情報をアナウンスしているEducation Malaysia Global Services (EMGS) のサイトをもとにこの質問に答えていきたいと思います。


この記事の最後にEMGSへのリンクが貼ってあります。

1. バイトはできると言えばできる

結論から先に書くと、『現地でのバイトはできると言えばできる』ということです。
なぜこんな微妙な書き方をしたのかと言うと、バイトは出来るが制約がかなり大きいからです。以下に書くように、バイトが出来る期間、そして職種が規則で定められています。

2. バイトが出来る条件

留学生がアルバイトできる期間や条件について様々な制約があります。

まずアルバイトが可能な期間についてEMGSはこう回答しています。

All international students studying at public or private higher education institutions are allowed to work part-time for a maximum of 20 hours per week ONLY during semester breaks or holidays of more than 7 days

訳すると『留学生はセメスターブレイク中(夏休みなどの長期休み)もしくは7日間以上の連続した祝日中に限り、1週間で20時間以下ならアルバイトが可能』ということです。

セメスターブレイク以外で7日間以上休みになることはそうそう無いので、実質春休み・夏休みなどのセメスターブレイクに限ると捉えてもいいでしょう。
1週間20時間以下なので、セメスターブレイク中に継続的なアルバイトをするなら1日3~4時間程度が目安です。

またアルバイト可能な職種についても以下の4つの職場に限定されています。
① レストラン
② ペトロールキオスク
(ガソリンスタンドに併設されているコンビニのような店舗)
③ ミニマーケット
④ ホテル

この4つのみです。ミニマーケットは日本ではあまり馴染みがありませんが、コンビニ程度の小型スーパーマーケット・食料雑貨店です。

上記の職場でアルバイトする場合に関して、さらに制約があります。
☑ キャッシャー(レジ係)として働いてはいけない
☑ ホテル内で働く場合、雇われ歌手・マッサージ師・ライブバンド・コンシェルジュ(Guest Relation Officer)として働いてはいけない

なのでレストランでアルバイトする場合はレジ業務以外の接客係や厨房係として、ミニマーケットで働く場合は棚卸し係などとして働かなければいけません。

以上がマレーシアで留学生がバイトできる期間および職場に関する条件になります。かなり限られているのがわかります。
また上の制限に加えて、アルバイトをするために申請の手続きをする必要があります。

3. バイトをするために必要な手続き

アルバイトを始めるためにはまず通っている大学にアプリケーションを発行してもらわなくてはいけません。これを発行してもらう条件は大学によってまちまちです。アルバイトをしなければいけない理由を書いたレターを提出をしなくてはならなかったり、大学の職員と面接する場合もあります。

そして大学側から発行してもらったアプリケーションをマレーシアの入国管理局(Immigration Department)に提出し、それが認可されればようやくアルバイトを始めることが出来ます。

4. マレーシアでバイトをする必要性

このように、留学生がアルバイトをする規則はかなり厳しいので、実際のところマレーシアでアルバイトをするのはあまり現実的ではありません。
しかし、マレーシアで留学しながらアルバイトをしようと検討してた人たちにひとつ考えてほしいことが『マレーシアでバイトをする必要はあるのか』ということです。

マレーシアでのアルバイトの時給はおよそ6~10リンギット(180~300円ほど)程度です。例えば生活費と同じくアルバイトの時給も高いオーストラリア・アメリカへ留学してる方ならともかく、せっかく学費・生活費・物価が格安のマレーシアを選択し「金銭的負担」という留学における悩みを一つを減らしているのに、貴重な時間を消費して少しの時給を稼ぐ必要があるか一度考えてみてください。

ここまで言ってしまうと余計なお世話になってしまうかもしれませんが、元在学生の立場の意見として、マレーシア留学で貴重な時間をアルバイトに費やすのなら、その時間を勉強に充てて優秀な成績を修めたり学生アクティビティに参加したほうが将来に繋がると思います。

また『バイトして少しでもお金を稼ぎたい』という理由ではなく『お金はともかく、経験として在学中に働いておきたい』という方もいると思います。そういう理由でバイトをしたいと考えてる方たちは無理にアルバイトを探さなくても、多くのマレーシアの大学、特にビジネス学部や観光学部・マネージメント系学部は3ヶ月・もしくは6ヶ月のインターンシップを授業に組み込んでいるのでそこでキチンと就業体験を積むことが出来ます。大学もインターンシップ先としてローカルの大手企業・大手銀行や現地にある日系企業とも提携を結んでいるので、就業体験として申し分ない経験が出来ると思います。また日本ではインターン生は無給というイメージがありますが、マレーシアでのインターン生は給料がきちんと支払われます。インターンシップが必修でない学部も、大学に申請すれば単位として取得できる場合もあります。

また特殊なケースとして『自分の通ってる大学内のオフィスでアルバイトをする』という手段もあります。この場合、入国管理局がすでに大学に認可しているのでかなりスムーズに働き始めることが出来ます。大学のオフィスなどに聞きに行くと詳細を教えてくれるので、興味のある方は聞きに行くといいでしょう。主な業務はデータの整理やパンフレットの補充などの雑用が多いと思います。もちろん募集していない場合もあるかもしれません。

5. 無許可でバイトをするのは絶対に避ける

上で書いたように、マレーシアで留学生がアルバイトをする条件はかなり限られています。しかし、あまり規則が周知されていないのか、あるいは知った上でなのか、無許可でアルバイトをしている留学生も少なからず存在します。

しかしながら、無許可でアルバイトをしてしまうとアルバイト先で予期せぬトラブルや犯罪ごとに巻き込まれてしまった場合、大学側も手助けできない可能性があります。
さらに仮に雇用主と書面で契約してたとしても、学生側が無許可であれば、例えば給料が支払われなかったなど契約が破られてしまった場合もどうにもならず泣き寝入りになってしまうかもしれません。

またマレーシアは不法労働者を取り締まるために警察が飲食店などに調査しにくる場合もあります。無許可でアルバイトをしている最中にそのような取り締まりに出くわしてしまうと、調査され最悪学生ビザを取り消される可能性もあります。

インターネットでマレーシアのことを検索していると目に入るのが、マレーシアの情報交換サイトでの『現地での日本人バイト求む』という求人です。この場合も『日本人同士だから安心だろう』と軽い気持ちで働かず、きちんと大学へ申請をしてから働いてください。『学生バイトでもオーケー』と書かれていても、日本人オーナーが留学生アルバイトの制限を知らないケースもあるので十分注意してください。

長くなりましたが、無許可でアルバイトをするのは絶対にやめましょう。制限が厳しいのも、留学生が無用なトラブルに巻き込まれないようにという配慮のもと定められています。

『海外の大学に在籍している』ということは留学生はその大学に保護されているということです。『バレなければ平気だろう』『友達もやってるから大丈夫』と軽い気持ちで大学と政府が定めたルールを破ってしまうと、トラブルの際にもはや大学側も手助けできなくなってしまう、ということを覚えておいて下さい。リスクを踏んで危ない道へ進むのは絶対にやめましょう。


今回引用したEMGSのサイトのFAQページはアルバイトの条件以外にもマレーシア留学生の参考になる情報がたくさん載っているので、留学を考えている方、留学が決まり準備をしている方、そしてすでに留学中の方も、英語ですが一度目を通しておくことを強くおすすめします(日本語にも切り替えられますが、自動翻訳なので精度は低いです)。以下にEMGSのFAQへのページを貼っています。アルバイトについての条件の全文は 1. Studying in Malaysia 内の d. Can I work while study? の項目に載っています。


6.最後に

MY留学では現在、無料でマレーシア留学のエージェントサービスを行っております。
またエージェントサービス以外にも進学カウンセリングや、留学に関する様々な質問を受け付けておりますので、マレーシア留学にご興味のある方は、下記のツイッターアカウント、もしくはメールアドレスまでお気軽にご連絡下さい。



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