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【マレーシア留学】ヘルプ大学のカリキュラムとレポート課題の内容と実際の回答を大公開!

はじめまして、マレーシア留学エージェントの『MY留学』を運営している山本です。

今回のnoteでは私たちの過ごした海外大学でのレポートの問題やその取り組み方を詳しく説明し、まとめました。

私たち自身も海外の大学進学を決断後、どのように課題に取り組めば良いのか分からず、情報もあまり集まらずに大学生活を始めました。

なので、私たちも入学する以前に海外大学の授業進行やカリキュラム、そしてレポートをどのように取り組めば良いのか等を知られたら良いなと感じ、今後海外大学に進学を検討されている方々や、進学予定の方々の少しでも力添えになればと思い本日のnoteにまとめました。

私たちが学生時代に取り組んだ課題の実際の問題文、そして私たちが当時書き上げたそのレポートも紹介していきます。


マレーシアの大学への入学方法や、学生生活を書いた個人ブログ・あるいはエージェントのwebサイトなどはすでに多数インターネットで見つかりますが、実際の課題というものを紹介しているところはごく少ないと思います。

また実際の課題以外にもシラバスやコースアウトラインなど授業内容や、どのように授業が進行されていくかなども取り上げていきます。

これからマレーシアへ留学される方、マレーシア留学を検討中の方など、マレーシア正規留学にかかわる全ての生徒の方に役立つと思います。

今回の記事は、大学の実際のシラバスも用いてかなり踏み込んだところまで書いたものなので、有料記事とさせてもらいました。(現在は特別無料公開中)

今回取り上げる科目はHELP UniversityのMGT101 (Principles of Management)という科目です。この科目はHELP大学では経済学部・経営学部・観光学部・ビジネス学部などほとんどの学生が1年生のうちに共通して受講しなければならない科目の一つです。このような科目はECO101(経済学基礎)やACC101(会計学基礎)などがあります。

またこのPrinciples of ManagementはHELP大学だけでなくビジネス系や経済系の専攻では、他の海外大学でも必須科目となってる場合がほとんどです。なのでHELP大学進学以外の方にも参考になるでしょう。

※ヘルプ大学の詳細はこちらの記事からどうぞ(ブックマーク推奨)


1. カリキュラムについて

まずはカリキュラムから見ていきましょう。下の画像はCourse Outline(コースアウトライン)という、日本の大学で言うところのシラバスに当たるものです。教科の目的(Objective)から、課題内容まで詳細に載っており、学期の初めに学生は大学のEラーニングポータルでそれぞれの科目のコースアウトラインをダウンロードすることが出来ます。

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それぞれ訳すると、Pre-Requisiteは前もって履修しておく科目、 Synopsisが概要、Objectiveが目的、Topicsが章タイトル、Prescribed Textは指定教科書になります。指定教科書に関しては、大学内の書店で販売されていたり、図書館で貸し出し、あるいは先輩から譲って貰ったりすることで手に入れましょう。HELP大学では近くの印刷ショップで安価なコピー本が購入できたので、そこで購入してる生徒が多かったです。基本的に授業は指定教科書に沿って進むので、必ず授業開始前に入手しておきましょう。

Pre-Requisiteとは、この科目を受講するにあたって前もって履修しておかなくてはならない科目です。今回のMGT101やその他1年目の科目はもちろん履修が必要な科目はありませんが、2年目や3年目の応用的な科目になるといくつか履修しておかなくてはならない科目が出てきます。

一番下のRecommended Referencesは推奨文献で、特に授業では扱いませんが、さらに理解を深めたいのに役立つ教科書や参考文献が載っています。

授業のそれぞれのトピックですが、マネジメント入門という授業なので、Introduction to Management、History of Managementとマネジメントの概要から始まり、Organizing、Leadership、Controlling、Motivation & Communicating など組織をマネジメントする上で核となる概念もざっと学んでいけるカリキュラムになっています。

2. 授業の進行・各課題について

下のページは同じくコースアウトラインを引用したもので、授業の進行日程について書かれています。この授業はShort Semesterという短い学期で受講したので、この日程も1コマで2チャプターを進めたりとかなり駆け足です。

HELP大学はLong Semester→Short Semester→Long Semesterという3学期のサイクルで一年間過ごすことになります。Long Semesterは14週間、Shortはその半分の7週間で授業が修了し、その後Final Exam(期末試験)があります。

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授業日程の中に太字でMID-SEMESTER TEST、GROUP ASSIGNMENT、FINAL EXAMINATIONと書かれていますが、これがそれぞれ評定に関わってくる課題です。

MID-SEMESTER TESTは中間試験、GROUP ASSIGNMENTはグループ課題、FINAL EXAMINATIONが期末試験になります。この科目では3つだけですが、他の科目ではさらに個人課題が増えたり、プレゼンテーションも評定に関わったり様々ですが、
中間試験+個人レポート+グループレポート+期末試験
で評価されるのが1年生の科目で最も一般的だと思います。

中間試験はほとんど全ての科目が共通して、授業日程の折返し地点の週に開催されます。画像のようにShort Semesterなら4週目、Long Semesterなら7週目に受けることになります。

期末試験はもちろん全ての授業が終わったあとに開催されますが、授業終了後すぐとは限りません。というのは、期末試験はFinal Exam Scheduleという期末試験日程が別で発表され、それによって科目の期末試験日が決まります。なので科目によっては授業が終了した翌週であったり、あるいは2週間後だったりする場合もあります。
また運が悪いと同じ日の違う時間に、受講科目の期末試験が重なってしまい、朝8時から科目Aの期末試験で、その昼の13時から科目Bの期末試験に出席しないといけない・・・ということにもなります。
そう言った日程になった場合でも、一夜漬けなどにならないよう前もって期末試験の準備はしておきましょう。

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こちらはAssessments(課題)について書かれたページになります。上で書いたようにこの科目は
1. MID-SEMESTER TEST (中間試験)
2. GROUP ASSIGNMENT(グループ課題)
3. FINAL EXAMINATION(期末試験)

の3つのAssessmentsで評価しますよ、ということが書かれています。

またさらに、それぞれの課題が何%ずつの比重かも書いており、
MID-SEMESTER TEST - 30%
GROUP ASSIGNMENT - 20%
FINAL EXAMINATION - 50%

と記載されています。

この科目のようにFINAL EXAMが比重高めな科目が多いと思います。

またHELP大学の評定に関してですが、科目をPASS(合格)するためには最低限、
①トータルの評定が50%以上
②FINAL EXAMで半分以上の点数を取る
この2つを満たすことが条件になります。

なので例えば、この教科で
MID TEST → 25%
ASSIGNMENT → 15%
FINAL EXAM → 10%
を取ったとしたら、トータルで50%になるので、
トータルの評定が50%以上
は満たしていますが、
>②FINAL EXAMで半分以上の点数を取る
を満たしていないので、合格にはなりません。
この場合はAdditional Examと言って次の学期に期末試験だけ受ける措置になり、それに受かったら合格となります。いわゆる再試験です。

上の2つの条件が少しややこしいかもしれませんが、要は全ての課題で半分以上のスコアを取っていれば問題なく合格ということです。

他の大学での合格ラインなどはまた微妙に異なってくるので、注意してください。

またこのページには課題の提出日・試験日も記載されています。MID-SEMESTER TESTがWeek 4、Group Assignmentの課題提出がWeek 5とかなり立て込んだ日程なので、出来ればGroup Assignmentは早めに終わらせて、MID SEMESTER TESTの試験勉強が出来るように進めていきたいですね。

またClosed Bookとは教科書持ち込み不可という意味です。あまり多くはありませんが、極稀に教科書持ち込み可の試験もあり、その場合はOpen Bookと記載されています。

TBCというのはTo Be Confirmedの略で、詳細日程はまだ未決定という意味の略語です。

3. 実際の課題

それでは実際の課題を見ていきましょう。MGT101のGroup AssignmentはCase Studyと呼ばれるものです。まずAssignmentの概要は以下になります。

GROUP ASSIGNMENT
Value:  20% of Total Assessment
Word Limit:  3000 - 3500 words (exclude references or appendices)
CASE STUDY: "MR. EDENS PROFITS FROM WATCHING HIS WORKERS EVERY MOVE"

まずWord Limitに関してですが、このAssignmentは4人1グループの課題だったので、おおよそ1人750~800文字を担当する計算になります。
この”4人グループで3000~3500・1人あたり800文字程度”というのはかなり少ない文字数です。1年生が受講する科目なので当然といえば当然ですが、2年生・3年生になってくると個人のAssignmentで2000や3000書くのもザラになってくるので、覚悟しておくましょう。

核心のCase Studyですが、タイトルは直訳すると、少し硬いですが「エデンズ氏は従業員の動きを観察して利益を得た」というものになります。

Case Studyの全文を見る前に、まず付随するQuestionに目を通しておきましょう。

Case Studyオリジナルの全文はQuestionのあとに貼っています。

Questions
1. Which of the approach under Classical Management did Edens make use of?
2. What are your view of Eden's ways of managing his employees?
3. What is your advice to Edens to ensure high employee productivity?

日本語に訳するとこうなります。
1. エデンズはClassical Managementのうちどの手法を用いたか?
2. エデンズが従業員をマネジメントする方法について意見を述べよ。
3. 従業員の生産性を上げるためにエデンズにどのようにアドバイスしたら良いか。
それぞれ見ていきましょう。

まず、1. の質問ですが、マネジメントにはClassical Management Theoryと呼ばれる手法がいくつか存在し、Case Studyを読解してエデンズ氏のマネジメント方法はその中のどれに当てはまっているか、ということを答える問題です。

続いて2.の問題ですが、その前にまず英文の問題で注意してほしいのが、your viewやyour adviceという表現です。日本語に直訳すると「あなたの視点」「あなたのアドバイス」になりますが、決して自分が思うままに好き勝手書いて良いわけではありません。「自分がマネージャーだったらこうする」という主観的な書き方はもってのほかです。

こういった質問の書き方で求められていることは、例えば今回のCASE STUDYでは、エデンズ氏のマネジメント方法について、セオリーに沿っていない点や、改善の余地がある点などを文中からピックアップし、それについて指摘します。指摘する点も、主観的に良くないと思った部分ではなく、きちんと『こういうマネジメント方法は良くない』という教科書やセオリーの裏付けがある箇所を指摘しましょう。

最後のQuestion 3ですが、これも上に述べたように、your adviceと書かれているからと言って自分の主観に基づいたアドバイスをする問題ではありません。しっかりと教科書や別のケーススタディで証明されている生産性向上のマネジメント方法を探し、それと比較してエデンズ氏の方法にはこういう部分が足りてないから、ここを改善すればもっと生産性が向上する、という風に記述を進めましょう。

それでは実際に課題で用いられたCASE STUDY全文を以下に貼ります。

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1ページと少しなので、かなり短い部類のCASE STUDYです。難しい単語や文法はほとんど使われていないので、留学前でもある程度英語が出来る方なら読みやすい文章だと思います。

4. Assignmentの解答

上で上げたCASE STUDYについて、私たちMY留学が実際に学生だったときに作り提出したエッセイがあるので、それを見ながらAssignmentの書き方・解き方についてレクチャーしていきます。

またアカデミック・ライティングの基礎的な書き方として以前記事をアップしているので、そちらも参考にして下さい。

基本的にアカデミック・ライティングは
Introduction
Body
Conclusion
という構成なのはCASE STUDYの解答でも変わりません。
今回は質問が複数個あるので、Body部分もそれに対応して伸ばしていきます。一つの設問に対し、2~4つほどのBodyを書いています。つまり

Introduction
Q1のBody①
Q1のBody②
Q1のBody③
Q1のBody④
Q2のBody①
Q2のBody②


Conclusion

という形式になっています。

4.1 Assignmentの解答 ~Introduction~

それではまずIntroductionから見ていきましょう。

Introduction
  Today the word management is used popularly without profound thought. Peter F. Drucker, who is the pioneer of the concept known as the Management By Objective and is well known as the founder of modern management, said “Management is a multipurpose organ that manages a business and manages managers and manages workers and work” (1954, quoted in Borges, 2015). Is the management should be classified as a science or art? This question is still controversial among the scholars in the field of management.  ....

(今日、マネジメントという言葉は深い考え無しに広く使われている。「目標による管理(MBO)」の提唱者として、そして現代マネジメントの創設者として知られているピーター・ドラッカー氏は『マネジメントとはビジネス、マネージャー、労働者そして仕事を管理する多目的な器官である』と述べた。マネジメントは学術か芸術、どちらに分類されるのだろうか?この質問は、未だマネジメント分野の学者たちの間で議論がなされている。)


イントロダクションの冒頭部分では『マネジメントとは』について、ドラッカーなどを引き合いに出しながら書いています。イントロダクションの一番冒頭部分は『読み手の注意を引く』のが最大の目的なので注意を引きつける内容や文章を書きましょう。もちろん長くなりすぎたら冗長なのでほどほどに書きましょう。

またIntroductionはこの様に締めくくっています。

....
This essay will identify three management theory under classical management; scientific management, administrative management and
bureaucratic management and explain the principles of bureaucratic management that the manager makes use of in the given case study followed by the behavior of manager towards his employees and what he can do for improve their productivity.

(このエッセイはclassical managementに分類される3つのマネジメント手法;科学的管理、行政的管理、官僚的管理を明らかにし、このケーススタディ中でマネージャーが採用している官僚的管理方法について説明したのち、雇用者に対するマネージャーの行動と生産性を向上するために何が出来るかを述べる。)

これはIntroductionの締めで『このエッセイ(レポート)は何についてこれから書くのか』をハッキリと明らかにする文章です。卒論などの重要な論文でも必ず入れなくてはならない文章です。出来れば一文で書きましょう。

また読めば分かりますが、すでにこの文中でQ1の「エデンズはClassical Managementのうちどの手法を用いたか?」という問いにすでに答えています(Bureaucratic management・官僚的管理)。

実はQ1で大事なのは、「どのマネジメント手法を用いたか」ということより、すべてのマネジメント方法 (Classical Management Theory) を理解しているかどうか、ということを示すのが重要です。

それに続いて
~followed by the behavior of manager towards his employees and what he can do for improve their productivity.
とQ2、Q3の解答もあるという事を示唆するセンテンスを入れています。

4.2 Assignmentの解答 ~Question 1~

次にQuestion 1について見ていきます。Question 1の設問は以下の通りです。

1. Which of the approach under Classical Management did Edens make use of?
(エデンズはClassical Managementのうちどの手法を用いたか?)

Classical Managementとはいわゆる『定番のマネジメント方法』でScientific Management・Administrative Management・Bureaucratic Managementの3つで、エデンズ氏のマネジメント方法はそのどれにあたるのか、ということを答える設問です。私たちの解答を見ていきましょう。

Body 1
Under Classical management, there are three types of management. Firstly, scientific management, which was established by Frederick W. Taylor mainly, is a management theory to improve efficiency by using analysis and synthesis of workflow in the organization.  .....   Secondary, administrative management is the theory which focuses on the management of the whole organization more while scientific management focused on the individual worker’s task. .....  Lastly bureaucratic management, sometimes called the Max Weber theory of management, is formed and built by German sociologist Max Weber.

(Classical Managementには3つのタイプのマネジメントがある。1つ目はフレデリック・テイラーによって確立された科学的管理で、組織内におけるワークフローの分析や統合を行い効率性を上げるマネジメント・セオリーである。(中略)2つ目の、行政的管理とは科学的管理が個人のタスクに注目しているのに対し、組織全体のマネジメントにより注目するセオリーである。(中略)最後に、行政的管理、マックス・ウェーバーセオリーとも呼ばれる手法は、ドイツの社会学者・マックス・ウェーバーにより確立されたセオリーである。)

まずは3つのClassical Managementについて、それぞれの大まかな概要を述べています。Question 1のIntroductionと言った段落ですが、これははっきり言って無くても構わないと思います。また分かりやすくするために頭にBody 1 と書いてますが、実際のレポートには不要です。

次のBodyからはbureaucratic managementについて取り上げ、ケーススタディ中のエデンズ氏のマネジメント方法と比較して類似していることを述べています。

Body 2
According to Max Weber, there are several elements which comprised the ideal bureaucracy. Division of labors, which is one of the main elements of bureaucratic management by Weber, is to divide the workers into each specific field based on their tasks and roles. ... In this case study, it is obvious that the manager makes use of the principle of division of labor from the sentences in second paragraph; ~~

(マックス・ウェーバーによると、理想的な官僚制度はいくつかの要素が必要だと言う。労働者にそれぞれ明確なタスクや役割を振り分ける分業制度はその中でも主要な要素である。(中略)このケーススタディでは、マネージャーが分業制度を採用していることは以下の段落から明らかである。(以下引用))

このBody中ではDivision of Labor、分業制度に注目し、ケーススタディのエデンズ氏もそれを採用しているということを指摘しています。文中で分業制度の表現があった箇所は

“You see long line of people sitting at Spartan desks, slitting open envelopes, sorting contents, and filling out”,
”Nearby, other workers tap keyboards”,
“Jobs are highly specialized and involve extensive repetition. Letter openers only open envelopes and sort contents. Workers in the audit department just compute figures”

という箇所です。

この様にケーススタディ中の文章を指摘する場合、クォーテーションマーク(””)をつけてそのまま引用しても構いません。

続くBody3、Body4ではBureaucratic Managementの別の特徴である、Clear command of chain(明確な指揮系統)とHierarchy(組織内ヒエラルキー)について述べています。

Question 1 は以上の様に『Bureaucratic Management』の特徴を上げ、それと類似したケーススタディ中の箇所を指摘していき、こういう事からエデンズ氏はBureaucratic Managementを採用していると言える、と結論づけて締めます。

4.3 Assignmentの解答 ~Question 2~

Question 2を見ていきましょう。

2. What are your view of Eden's ways of managing his employees?
(エデンズが従業員をマネジメントする方法について意見を述べよ。)

この問いに対する回答方法ですが、上に述べたように主観的な意見では無く、セオリーなど裏付けのある意見を書きましょう。

Q2. Body 1 
The strictly disciplined organization has two facets of negative and positive, we will explain our views on the behavior of the way of management through the given case study.  ... 
it is said Edens is following Theory X by Douglas McGregor. Theory X is one of the Theory X and Theory Y. This theory assumes employees have low motivation and displeasure working naturally, and this encourages an authoritarian style of management.

(厳しく管理された組織はポジティブとネガティブ両方の側面を持っている、我々はこのケーススタディにおけるマネジメントの方法について説明する。
(中略)
エデンズはダグラス・マグレガーが説いたX理論に沿っていると言える。X理論とはXY理論のうちの一方である。この理論は雇用者のモチベーションを低下させ、仕事に不満をもたせると推測されており、さらに権威主義的なマネジメントを増長させるとも言われている。)

XY理論とは、マネジメントの勉強をする上で避けては通れない理論です。簡単に説明すると、X理論とは命令や強制で労働者を管理する手法で、Y理論とは労働者の自主性を尊重する手法です。

Body 1 では経営者のエデンズ氏がX理論を用いたマネジメントを行っていると指摘しています。

続くBody 2・Body 3でも同様にエデンズ氏がX理論を用いているとの証明になる箇所の引用を行い、ズバリQ2の解答である『エデンズはX理論を用いているので、労働者の不満が溜まっている』という意見(our view)を補強していきます。

4.4 Assignmentの解答 ~Question 3~

最後のQuestion 3を見ていきましょう。

3. What is your advice to Edens to ensure high employee productivity?
(従業員の生産性を上げるためにエデンズ氏にどのようにアドバイスしたら良いか。)

この質問ですが、おそらくQuestion 2 までしっかり意見を書き通したら、深く考えなくても答えは見えてくると思います。

すなわち、エデンズ氏はX理論で管理しているのでY理論を使えば良い、という結論です。
単純ですが、CASE STUDYとは往々にしてこのように順番にきちんと考えていけば、筋道が見えてくる形式になっていることがほとんどです。
逆に行ってしまえば、途中で自分の立てた筋道を見失ってしまえば、なし崩し的に解答もあらぬ方へ行ってしまいます。

それでは私たちの解答を引用していきます。

Q3. Body 1
We will discuss how he can improve himself as a better manager from our opinion based on the theory of management. As shown by third paragraph, Edens is following Theory X. Therefore, Eden should turn from Theory X manager to Theory Y manager. Theory Y prescribes positive natural behaviors of employees.

(マネジメントセオリーに基づき、どのようにエデンズがより良いマネージャーになれるかを述べる。第3段落で示したように、エデンズはX理論に沿っている。すなわり、エデンズはX理論からY理論を用いるマネージャーに転向すべきである。Y理論は雇用者が前向きで、自然に働けるように働きかける。)

英文の方もかなり硬く、あまり褒められるセンテンスではありませんが、とにかくQ3の核心は『Y理論に転向すべきである』ということであり、Q3の最初のBodyからそれについて触れています。

このBodyでは、その後Y理論とはどういうものかについて説明をしています。

さらに続くBody 2 では、具体的にどの様に職場を改善すればいいかを書き表しています。

Q3. Body 2
...
Manager need to check progress of work, but don’t need keep tabs on it all of the time. On the other hand, desks position is also a problem. In this case, employees are sitting between manager and other supervisors. Thus manager and other supervisors is far away from each, when employees surround a central zone of them, everyone can communicate each other easily manager with other supervisors, them with employees.

(マネージャーは仕事の進行をチェックする必要があるが、すべての伝票をいついかなる時でも確認する必要はない。一方で、デスクポジションも問題となってくる。この場合、労働者がマネージャーと他の上司との間に座っているので、マネージャーや上司が距離をとり、労働者が中央部を取り囲むようにすれば、全員がマネージャー及び上司とコミュニケーションを取れるようになる。)

デスクポジション、つまり作業場の席順についてもっと生産性が上がるような提案をしています。

この箇所に関しては、そこそこ自由に書いても良いと思いますが、あまり突拍子もない事を書くのはもちろん避けましょう。

4.5 Assignmentの解答 ~Conclusion~

最後にConclusionを見ていきましょう。

Conclusion
Through the given case study, we conclude that the manager who concerns only about productivity and the amount of output cannot be the best manager in the organization. While the manager has to make increase the productivity for their company, he needs to improve his subordinates’ workplace and circumstance at the same time. 
....
The good manager has to know that the employees are workers but in the same time they are humans as well as he is. If he can make use of workers’ individually well and incorporate their opinion into the process of output, he will be more superior manager than now he is.


(このケーススタディを通じて、我々は生産性や生産高のみを考えているマネージャーは最良のマネージャーではないと結論づける。マネージャーは生産性を上げなければならない一方で、同時に、部下の職場や環境についても改善していかなければならない。
(中略)
良いマネージャーは雇用者は労働者であると同時にマネージャーと同じく一人の人間であると知ってなかなければならない。もし彼が労働者を個人個人活用し、彼らの意見を生産の過程に取り入れれば、今よりもっと良いマネージャーになれるだろう。)

Conclusionは簡潔に今までの解答とそれに基づく結論を書きましょう。長々と書かず、一段落で済ませるのがベターです。

5. まとめ

今回の記事では、MGT101という科目を例にとって、

授業のカリキュラム
授業の進行日程
実際の課題(ケーススタディ)
実際に生徒が書いた解答例

を紹介しました。

今からマレーシア留学をする人、マレーシア留学を考えている人など、すべての留学生の方の参考になると思うので、これからエッセイ・レポートを書く際に参考にしてください。

また今回はケーススタディという形の課題を取り上げましたが、
全ての課題で教科書/授業中に述べられたことを自分の中で理解し、アウトプットする、という過程は変わりません。

最後に実際に生徒が作成したレポートの例として、私達が在学中に作成したレポートを以下に紹介しておきます。

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6.最後に

MY留学では現在、無料でマレーシア留学のエージェントサービスを行っております。
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