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マレーシア留学で最初につまずく『アカデミック・ライティング』の基礎的な書き方を解説

はじめまして、マレーシア留学エージェントの『MY留学』を運営している山本です。

今回のnoteではアカデミック・ライティングの基礎的な書き方についてまとめました。

ライティングと言っても、文法の正誤や語彙力ではなく、アカデミック・エッセイ(リサーチ)としての文章の組み立て方です。これは自由な英作文とは違いしっかりとした「採点されるポイント」がある上に日本の英語授業でも深くは取り上げられないので、留学生が最初につまずくところではないかと思いまとめました。


簡単な例と共にエッセイの書き方についてみてきましょう。
例えば「Answer your favorite sports and justify the reason (好きなスポーツを理由と共に答えよ)」という問題が出たとすると、アカデミック・ライティングの書き方を知らない人は十中八九単純に自分の好きなスポーツを上げて、理由をつらつらと書いて終わるだけになってしまうと思います。自分自身の経験になりますが、実際にこの問がTOEFLで出題された時「こんな問題に答えなんてないのに・・・」と困惑したのを覚えています。

1. 段落分け

順を追って見ていきましょう。
まず第一に評価されるポイントは①段落分けがきちんと行われているか、という点です。

アカデミック・ライティングでは英作文と違い
Introduction(導入)
Body(内容部分)
Conclusion(結論)
としっかり段落構成されていることがまず評価の対象となります。

Introductionとはエッセイの導入部分、例えばこの問でサッカーが好きと答えたい場合には、サッカーにまつわる自分のエピソード等、目を引く話題からスタートさせて、Bodyで書こうとしている内容・理由部分を簡潔に盛り込みながらサッカーが好きだと言うことを書きましょう。IntroductionではThesis Statement(主題文)という「これから自分が何を書くか」ということをはっきりさせた一文が大事になります。

次のBodyがエッセイの中で最も大事な部分で、しっかりと「なぜサッカーが好きなのか」という理由を書かなくてはなりません。これについては後にもっと詳しく説明します。

最後のConclusionですが、ここではもう一度Bodyで書いたことを出来る限り短くまとめて、サッカーが好きだと言うことを書いて強調して終わらせましょう。

2. Bodyパート

評価されるポイントの中で最も大事な部分が、上にも書いたように②Body部分の構成です。あまり良くない例を上げると、「サッカーが好きなのは、身体能力の向上になる、サッカーを通じて仲間との絆も深め合うことができる、ボールと広い場所さえあればどこでもプレイ出来るから」とそれぞれに関連性のない理由をただ書き連ねてしまうことです。

アカデミック・エッセイのBodyパートで大事なことは「内容に芯が通っているか」ということです。これを書くために次の4つを常に意識してエッセイに盛り込みましょう。
Main Idea(メインアイディア)
Explanation(説明)
Evidence/Example(証拠/例)
Comment/Opinion(自分の意見)

Main IdeaとはつまりこのBodyで何が言いたいか、ということです。身体能力の向上にフォーカスしたいのなら、まずそれを簡潔に書きましょう。

次のExplanationとは、Main ideaで書いたことをさらに膨らませて具体的に書く部分です。例えば、「サッカーは90分という長い時間で、広いフィールドを常にボールを追いながら走り続けなくてはならないので、基礎体力が向上する。敵チームのブロックや急な方向転換に対処するために筋力も身につく」などです。

Evidence/Exampleパートとはその名の通り上で書いたことを補強するための例・証拠を書く部分になります。
今回のようなエッセイが即席で書かされる場合は例えば「サッカーを初めてから日常生活で疲れを感じることが少なくなった。」「風邪を引きにくい体になった」など、自分の体験・あるいは友達の経験などを書いても構いません。
この例は即席で書かされるエッセイを想定しているので、Exampleのみになりますが、リサーチなどの下準備が必要なエッセイではもちろん文献などからEvidenceを引用する必要があります。

最後のOpinion/Comment部分は自分の意見を書くパートになります。割と自由に書いても問題ない部分ですが、もちろん最初のMain Ideaから外れないように注意しましょう。

また求められる文字数に応じてBodyを増やし、説得力を高めましょう。例の場合は、2つ目のBodyに身体能力から離れて別のreasonを書き始めても良いでしょう。その場合も、Main Idea・Explanation・Example・Opinionというフォーマットから外れないように注意してください。

3. 表現力

「表現力に欠けているな」と読み手に思われてしまうエッセイは、同じ単語・表現を繰り返し使ってしまうエッセイです。これを避けるために、オンラインの類語辞典(thesaurus)などに目を通しておくのも良いでしょう。例えばimproveという動詞一つとってもenhance, increase, boost,など様々な動詞で言い換えることが出来ます。

エッセイをより洗練させるには「つなぎの表現」も巧みに使いこなすことが重要です。「つなぎの表現」とは話題の転換・言い換え・結果などを書くときのフレーズになります。

例えば「従って~」という文を挿入するだけでも
therefore~, thus~, hence~, consequently~, accordingly~, と様々な表現があるので、thereforeばかりの文章にならないよう、これらを使い分けてみましょう。


駆け足になりましたが、アカデミック・ライティングの基礎として上に述べたことを常に意識していれば、今後留学をされる方たちもしっかりとしたエッセイが書けるようになると思います。また今回は身近なテーマで、学術的な知識が必要とされない例を上げましたが、専門性の高いライティングを求められる場合でも、①段落分け ②Body部分の構成 ③表現力という採点されるポイントも(Bodyの比重がとても高くなりますが)基本的に変わりません。

これから留学される方、今留学している方のご参考になれば幸いです。

4.最後に

MY留学では現在、無料でマレーシア留学のエージェントサービスを行っております。
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