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「自分が伝えることで、自分も周りの人も変わっていく」/株式会社 マインドプラス 代表取締役 春明力さん

自身の起業を通して、本質的な思いを伝えることの大切さに気づき、深く繋がる関係性作りを実践。ひとりひとりの可能性を引き出すべく、あらゆる方面から活動をされている、株式会社 マインドプラス 代表取締役の春明力さんにお話しを伺いました。

■春明力(はるあけ ちから)さん プロフィール
出身地:長崎県西海市
活動地域:日本
経歴:26歳の時に、社会人経験1年で、人脈も実績もないまま貯金20万円で起業。安さを売りにして、顧客の要望に何でも応えるやり方をし続けた結果、月5万円の収入の日々が続く。 その後、本当に自分がやりたいことを探し、みつけ、仕事のスタイルを180度変える。 その結果、大好きな顧客だけを集客し、信頼を集め、起業から2年で恵比寿に事務所を構える。 顧客からの要望により講師活動を始め、受講生は経営者を中心に4000人を超えている。 2016年からは作家業もスタート。「楽しく働く人を増やす」ために、講師、作家、経営者として活動している。著書3冊。
現在の職業・活動: 株式会社マインドプラス 代表取締役/作家・講師・起業家
大事にしている言葉:「味わい続ける。考え続ける。」

◆伝えられる人を増やしたい


Q:春明さんは、どんな夢やビジョンをお持ちですか?

春明力さん(以下、春明 敬称略):「伝えられる人をふやすこと」が大きな枠でいうと「夢」です。自分が本当に伝えたいことを伝えると人生が変わります。人って本質的には、優しくしたいがあると思う。だけど、自分が傷つかない様に、本質じゃないところで理論武装してしまったりして、誤解が生じて分かり合えず、結果的に傷つけたり、傷つけられたりしてしまう。でも、自分の純粋な気持ちを相手に伝えられると、誤解のない健全な関係性が作れて、求め合えたり、愛し合えたり、心から優しくいられると思うんです。それは、仕事の上でも同じで、直に素直な気持ちを表現しても壊れない関係性を作ってしまえばいいと思っています。そんなコミュニケーションを通して、僕が僕だけではない感覚というか、学ばせてもらった人がいて、それで今の自分があって、そこから学ぶ人がいてっていう流れになっているから、孤独感を一切感じない、そんな関係性を増やしたいから伝えられる人を増やしたいんです。

◆多くの人に伝えたいから、新しいことにチャレンジ!


Q:春明さんの「伝えられる人を増やしたい」という夢を達成するためにどんな目標計画をたてていますか?

春明:今までは、僕の話しを聞きたい人だけ来てくれれば良い、っていうスタンスだったけど、これからは、より多くの人に向けてやっていこうと思ってます。だから、「本」を出すことでより多くの人に知ってもらいたい、というのがあります。既に3冊の本を出していますが、本自体が売れなくなってきている時代でもあるので、僕の知名度を上げることが大事になってくるかなと。それで、TVに出演できないかと思って、今関係者へのアプローチを日々やってます。また、僕は本で救われた経験があるので、いつか「直木賞」をとりたいです。より多くの人に知ってもらうことは、僕のことを誤解する人もたくさんいたり、批判されることもあるだろうと思います。そうなれば、僕自身の感情もガタガタ動くことも多いと思うけど、「伝えることが本当に楽しい!」とか、「自分が伝えることで、自分も周りの人も変わっていくんだ」っていう事を伝えていきたい。あとは、スクールに直接通うことができない方もいるので、動画の教材を作っていくことも考えています。

◆ジャッジしない、否定しない、どうやったらよくなるかだけを一緒に考える。


Q:春明さんは、どのような活動をされていますか?

春明:
僕がやっているのは講師と文筆業です。「楽しく結果を出し続ける起業家講座」、「ブログ×HP勉強会」、「ブランディングセミナー」という2時間の講座を3つ、さらに「エフェクターズスクール」という経営のスクールを開講しています。そして、そこを卒業した人たちの中で、講師になりたいという人たち向けに、年1回「講師スクール」を開講しています。僕は、誤解なく講座に来てもらいたい、という気持ちが強いので、SNSやYouTubeを通して日々発信したり、本の執筆活動をしています。

記者:日々の活動の中で、大事にしている事はありますか?

春明:相手を決め付けない、ということをすごく大事にしています。来てくださる方は、僕が見ていない世界を見てきている人たちなので、まずは相手の世界を知るっていうことが大事。そして、やりたいことがあるのであれば、それはできると思っているから。だた、やり方が分からないだけ。ならば、やり方を一緒に考えよう、っていうスタンスでやっているから、「ジャッジしない」、「否定しない」、「どうやったらよくなるか」っていうことだけを考えています。

◆作られた組織にいるよりも、ベストな環境は自分でつくる


Q:「伝えられる人を増やしたい」というビジョンを描くようになったきっかけはなんですか?

春明:最初に就職したホテルが新しいイメージを中々受け入れない職場でした。その職場に、昼の12時に出社して夕方5時に帰る家具職人のおじさんがいて、僕に起業をやたら勧めたんです。彼は、僕が大卒で初任給18万ということを知っていて、
「18万で終わっていいのか、お前!」みたいな(笑)。僕は、その人が月に200万貰っていることを知り、馬鹿らしく思えたのと、職場の状況も嫌だったので起業を志せる場所に行こうと退職しました。

僕は待ちきれないタイプで、ホテルを退職してからすぐに活動してみたけど、月に500円しか稼げなくて。それで、当時ITブームだったこともあり、”起業することが前提”でIT系の企業に再就職しました。でもそこで、社長に言われたんです「まず髭を剃れ。一人前になったら生やしていいよ。3年は下積みしないとね」って。ならば、その3年を3ヶ月で越えようと思って、1日2〜3時間睡眠で勉強して、3〜4ヶ月くらいには僕が1番お客さんを取ってくる様になってて。髭もその頃には生やしてましたけどね(笑)。それで、その会社も8ヶ月で辞めて、今の、株式会社マインドプラスを設立しました。でも、本当に伝えたいことは伝えられずに、安さを売りにしていたので嫌な人ばかり来るんです。さらに値切られたりして。そしたら人と会うことや働くことがどんどん怖くなっていった・・。

自分が本質的に求めているのは、お金より良い関係性だったことに気づいて、それを素直にブログを通して伝えたんです。そうしたら、「私もそうなんです」っていう人が現れて。伝えたいことがまっすぐ伝えられたら誤解なく求められるんだ、何でも言い合える仲間ができるんだ、と自信がつきました。良い人にたくさん出会い仲間と呼べる人たちができて、多少傷ついても帰ってくる場所がある。どんな状態でも変わらずにいてくれる、そんな安心できる場は、何より僕自身が楽だし、相手にとってもそういう存在でいられるための努力は惜しまないです。

記者:ものすごい行動力と思いがあるのですね。

春明:育った環境が違っていたら、諦めてこうはなっていなかったと思います。
子供の頃は、自分が育った町が世の中だと思っていました。でも「ここが嫌、遠くに行きたい」と思って高校を卒業して渡米しました。アメリカはものすごい天才もいたけど、変な人もたくさんいました(笑)。僕は大学に通いながら、それとは別に、ブレークダンスをやってたんですけど、そこは不良とかホームレスもいっぱいいて、もう全く別の社会。常識が全く違うんです。帰国してからも、勤めたホテルや会社はそれぞれ常識が違うし、コミュニティによって常識が変わるなら、作られた組織にいるよりも、ベストな環境は自分で作った方が早いと思ったんです。かと言って、自分が作った社会に誰かを入れたい訳ではなくて、それぞれみんなが作っている社会が交わればいいだけなんですよね。人間には上下関係がないと基本的に思ってます。

◆自分で考える


Q. そのような発見や出会いの背景にはどのようなものがありましたか?

春明:僕が生まれ育った町が炭鉱の町で、僕が小学校3年生のとき炭鉱が閉山し、それまで賑わっていた町は失業者で溢れました。僕の両親は炭鉱の仕事をしていなかったので、直接的には影響なかったのですが、仲の良かった友達のお父さんは失業者になって、それまでは可愛がってもらっていたけど、急に無視されるようになったんです。街で殴り合いも増えて、それと連動するように学校も荒んで行きました。子供達は夢を語らなくなり、楽しいことも語れない雰囲気でした。大人たちは、「これはだめ、これはしちゃいけない」っていう決めつけが多くて、話すと不快な気持ちになることが多かった。その辺りから働くことが怖くなりました。ただ、僕の父親は、「自分は働くのが楽しくなかったから、お前に言えることが何もない」って僕に言ってた人なんです。だから「自分で考えろ。でも行きたいところには全部行かせてやるから」っていう親だったので、小さい頃から考えて行動する習慣がついたんだと思います。父は、本当は仕事ってこんなもんじゃない、って思っているから僕に言ってくれたんだと思います。それが大きかったです。

◆表現しきることでなにかが生まれる


Q:読者の方に一番伝えたいことはなんですか?

春明:今の時代って、表現しきることで何かが生まれる時代だと思うんです。そして、100万人に1人好かれればいいじゃないですか。100万人に1人好かれたら、日本だけでも100人いるということ。誰にも嫌われずに生きて行こうという感覚の人が多いけど、逆にそれがもったいないと思うんです。100人めちゃくちゃ自分のことを好きな人がいたらすごいことじゃないですか!。しかも自分のことを嫌いな人って攻撃してくるわけじゃないんですよ。いなかったものとして通り過ぎていくだけなので。

記者:そう言われるとそうですね。

春明:だから、その発見があってから、すごく変わった感覚があって。好きな人って死ぬほど好きでいてくれている感じがするんですよね。会ってなくても。トークショーとかいくと、本を抱きかかえて来てくれた方が、泣きながら「どれだけ救われたか」とか言われたこともあって。そんな時に、本当にやってよかったなって思うんです。それは印税とかよりはるかに嬉しい!。これは一回味わってもらえたら、もう止まらないくらいやりたくなると思います。それが、みんなができるよっていうことを伝えたいです。

記者:幸せなお仕事ですね。
   春明さん、今日は素敵なお話をありがとうございました。

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【編集後記】
今回、インタビューを担当した菱谷、口野、瀬戸です。
春明さんは、時代や社会の激しい流れに無意識に合わせて、考えることをしなくなる傾向が強い時代背景の中にあって、一旦、立ち止まり、「どう生きたらいいのか」を自らの感性と思考で突破する、そんな勇気を持ち合わせている方だと感じました。「伝えたいことは伝わる」そんなシンプルなメッセージに私もハッとさせられました。今後、益々活躍の場が広がりそうで楽しみです。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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