熱とお笑いの消失

「R-1グランプリに向けて考えたこと」というマガジンに収録されている記事です。記事単体で買うと300円ですが、記事を3つ以上購入する場合はマガジンの方がお得です。

noteにもタイムラインみたいなやつがあって、フォローしている人の記事とかが置かれているんですけど(タイムラインが流れる、というよりは置かれている。という感覚。おそらくインスタとかツイッターとかタイムラインを流す目的のものはそういう設計になっていて、何も考えていないと延々と流され続けてしまう。ただ、noteは記事を書かせやすいような設計になっていると思うのであまり流される事はない)、なんか全然知らない人の記事が急に現れたりもします。「あなたの閲覧履歴からのおすすめです」みたいな。スマホによって行動を監視されている、というドキュメンタリーを観てからこういうの怖いんですけど、まあ、こんな事も無ければ目の前に現れないだろうなみたいなnoteとか出てくるので、興味ある時は読んだりします。もともと日記を読むの好きで、全然知らない人も色々考えて生きているんだよな、という事を確認できるので結構良いです。

さっき、全く知らない学生芸人のnoteが出てきたので読みました。この人は絶対俺の事なんて知らないんだろうなとか思いながら、何というかお笑いとか大会とかそういうものに対する熱を感じ、「いいじゃんいいじゃん!若いんだから熱くなろうよ!」と読み進め完全にジジイでした。下手したら10個下とかの可能性あるぞ。

熱量。熱。結局人間を動かす源は熱なんだよな、と思います。

最近観た中で一番面白かった映画、『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』も完全に熱量にやられました。話している内容が完全に理解できなくても、話している人の熱だけで2時間保っていて最高でした。


今までそんな事考えたことも無かったけど「このまま行ったらお笑いって将来完全に無くなってしまうんじゃないか?」と思う事が、この2年ぐらいで増えてきました。コロナが現れてそれが加速して今本当に怖いです。

多様性とか、各々の価値観を大切にしようとか、自分は全く知らないけど大人気のYouTuberがいる、とか、そういう事が社会の大部分を占めてきて、様々な角度からお笑いが少しずつ消えていくような気がします。

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