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変化することが楽しくなるアイデア?

東京都練馬区江古田。
大学を卒業して2年間住んでいたまち。
そこに向かっている山手線車内。

自分は、土地と結びついている記憶がすきだ。

生まれたのは島根県の松江市というところだったんだけど、親が県職員だったこともあって、高校卒業までの18年間で6回異なる土地に移り住んだ。(どこも県内ではあるんだけど)

上京して一人暮らしを初めてからも引越しは止まらず、この10年間で9回引越しをしてきた。

島根での生活の中で、『この土地での生活はいつかは終わりがくる』ことを意識して生活してきた。
終わりを意識すると、わりと思い切ってなんでもやれる。
ずっと続いてほしい、と願うことは無駄ではないけれどそんな永遠は訪れることはない、ということを引越しから無意識的に学んでいたんだと、今振り返ると思う。

終わりがあるからこそ、一つ一つの土地での出来事が好きだったし、そのときを必死に生きていた気がする。

土地に執着はないけれどその土地その土地、異なる愛着があることは確かだ。
どこの生活も自分にとっては大切なアイデンティティだと、思える。

江古田は、上京してからのアイデンティティ形成の大部分を担っている場所で、未だに忙しくない月は週1くらいで訪れて昔アルバイトしていた居酒屋に行く。

原点に帰る、みたいなことでは全然なく、歩きながら、このまちのあの場所であの人と過ごしていたあの時間、今の自分ならどんな選択をするんだろうか、みたいなことを考えたりしている。

正解はない変化の定期検診みたいなもんなのかもしれない。

変化することが楽しくなるアイデアだとも思っている。
土地が思い出させれくれる記憶があって、あのとき目の前にあった選択肢を今の自分ならどうするのかを考える機会、というか。

記憶と結びついている土地が多いことは、それだけ変化を確認できる場所が多いということ。

引越しの功名かもしれない。

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