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舞台『8分前の太陽、1秒前の月』2024に行きました

2024年5月17日(金)、東日本橋のA-Garageにて公演された舞台『8分前の太陽、1秒前の月』を観劇に行きました。

C班キャストの皆様(千穐楽のお写真)

私が観たのはC班の初日と千穐楽です。
このnoteでは当該舞台に関する重大なネタバレを交えて感想や思いの丈を綴ります。ご了承の上、この先を読み進めてくださると幸いです。また、あくまで個人の解釈なので、主観的な妄想も含まれている可能性がありますのでその点はご留意ください。note初投稿なので拙い文章かもしれませんが、よろしくお願いします。

録画配信チケット
●スイッチング映像カメラ4台ver https://airstudio.zaiko.io/item/363912
(販売2024/5/25 12:00まで)
●引きのカメラver https://airstudio.zaiko.io/item/363917
(販売2024/5/27 12:00まで)

今(2024年5月23日現在)ならまだ間に合うので、ぜひ振り返り配信で舞台をご観劇いただいた後に本記事をお読みください。

「ここのセリフ回しって…!」
冒頭、酔った佐藤とカウンターに座る松本。佐藤を宥めるマスターと、お店を掃除するソラの場面。この時点から台詞回しがうますぎる!
実はここ、佐藤と松本にはソラは見えてません。ソラの存在は記憶を操作されたマスターが作り上げた認知の存在。だからソラ→佐藤松本へのセリフはあっても、逆はありません。
1回目に観た時はあまりにも自然だったかつ物語の鍵となる記憶操作のこと知らなかったので普通に受け入れていました。しかし2回目の観劇で認知存在のソラという事実に気づき、ゾワゾワしました。よくよく観たら、ソラのセリフにマスターしか反応してないやんけ!と。

あらためて本作の時系列をまとめます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【25年前】
少年時代のマスターが犬のサチと共にUFOを目撃。サチがキャトられる。
【3年前】
再びUFO飛来。その際にマスターの妻であるソラが事故る。そしてソラがフェダダ星人に乗っ取られる。マスターは記憶を改竄され、ギャンブルの借金で妻に逃げられたことにされる。乗っ取られたソラは事故の怪我を修復するためフェダダ星に戻る。
【現在】
三度UFO飛来。ただ今回は墜落してフェダダ星人にもダメージがあったため、再びマスターの記憶を改竄しアルバイトのソラを装い紛れ体に馴染む時間稼ぎをする。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
冒頭の場面は【現在】の少し前の出来事であり、マスター佐藤松本の3人しかいなかったところに後から「アルバイトのソラ」の情報が組み込まれているのだと思います。
そしてその違和感を霞めるのが佐藤の存在。物語は酔って誰もいないところに向かって喋っている佐藤から始まります。その演出がソラの発言へのリアクションの信憑性を高めています。
飲み過ぎですよと注意するソラに大丈夫と返す佐藤。ただ実際は佐藤はマスターの呼びかけに対して大丈夫と言ったのであって、ソラに返事をしたわけではない。誰もいない場所に話しかけていた佐藤だからこそ、そこにいないはずのソラにリアクションしていてもその場の人は特に違和感を持たないという状態になっていました。

冒頭のシーンだけでもものすごく練り込まれた演出があり、その演出に沿って違和感のないよう舞台を形成するキャスト陣の演技力、素晴らしいものがありました。

「ここ、台本と違う…!」
グッズとして購入できる台本。観劇後にこれを読み返すのが好きなんです。
C班はマスターがソラを野球観戦に誘うくだりが2回ありました。実はここ、台本にありませんでした。というのもマスターを演じるチップ青木さんとソラを演じる澄悠里さんはプライベートでも一緒に野球観戦に行く仲のお二人。そこを舞台に組み込んだと思われますが、その情報を事前に知っていたからこそ余計に笑える場面でした。
1回目は断るソラだが、2回目にはOKしています。そして、甘い雰囲気の中佐藤が割り込み、思わずチケットを破るソラ。このときのチケット、実はチップさんの私物だったそうです。本舞台は3回公演がありましたが、そのすべてでこのくだりをやったそうなので、私物のチケットを計3枚破いたことになります。いち舞台でそこまで…!
私はC班の公演しか観劇しませんでしたが、他の班はこの部分どうしていたのか、気になるところです。

アドリブといえばもう一つ、真智子(ヘブン)の一人語り。ヨーヨーと話す場面、あれ全部アドリブだったんですね!
しかも3公演で全て違う内容!そもそも一人語り事態台本にはないので、あの場面はほぼアドリブ。事前に決めていたのか、即興だったのか、どちらにしろあの場面の演技は本当に素晴らしかったです。

そのほかにも、アイドル3人組の登場シーンや犬と喋るマスターが松本に見られたときのリアクションなど、アドリブ満載な本舞台。キャスト陣の個性が垣間見えます。これだから台本との読み比べはたまらん!

ミステリーホラースペースハートフルコメディの本作品。まさしくジャンル名どおりのカオスで笑える作品でした。

録画配信チケット
●スイッチング映像カメラ4台ver https://airstudio.zaiko.io/item/363912
(販売2024/5/25 12:00まで)
●引きのカメラver https://airstudio.zaiko.io/item/363917
(販売2024/5/27 12:00まで)

上記URLで振り返り配信をご視聴可能です。(※期限付き)
各班の初日公演(スイッチング映像)と千穐楽(引きのカメラ)でご視聴可能です。ぜひご観劇してみてはいかがでしょうか。


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