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『みんなのフィードバック大全』を読んで

フィードバック文化を会社に作っていくために全社員に配られた本。テクニック満載のハウツー本は最近好みじゃないのであまり手にしてなかったですが、いい機会なので読みました。

この本を読んで、実は、上司も部下も関係なくフィードバックできる組織文化を作ろうと頑張っている会社で働けていることがそもそも幸せなのかもと思えてきました。自分の中でちょっと当たり前になっていましたが、他の会社の話を聞くと、まだまだ私の意見が絶対だとか、若手の意見を論破するとかがあるみたい。自分の会社もこれからなんだろうけど、それ以上に前向きに取り組もうとしている組織で働けていること自体が恵まれているのかもです。

以下、読書後の感想文です(オリジナルはブクログです)
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一通り読んでから、プロローグにあるフィードバックが全てを語っている気がしました。

「◯◯さんはもっと強くなれると思うんです」

フィードバックって欠点を指摘する感じになりがちですが、そうじゃなくて、強みを生かし、なってもらいたい像のギャップとしてフィードバックする。

なってもらいたい像は、きっとなれるという自信もしくは信頼があるから相手に言えるんだろうな。

いろんなポジティブやギャップフィードバックのコツやテクニックが書かれていて、その一つに心から褒める、というのが、なんとなく矛盾があるなって思っていましたが、ぐるっと一周回って、全てのテクニックを捨てた上で、相手を思って言えるかどうかなんだろうなって思いました。

そのフィードバックが冒頭のプロローグに凝縮されてると感じました。

守破離、という言葉が好きでよくこの言葉と照らし合わせるのですが、テクニックの守をまもったとしても、どこかで離というそれを捨てる時期が来て、その間にテクニックから抜け出す破がある。この流れをちゃんと理解した上で、組織のフィードバック文化を醸成していかなきゃだな。

本書の最後の章が、経営者視点でちゃんと組織文化にしていこう、と言っているのがよかったです。

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