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IT業界における請負契約と委任契約

1.請負契約と委任契約は違がいます

 IT業界に限りませんが「偽装請負」が問題になることがありますね。
一般論ですが、仕様が決まっているものを製造するのは「請負」的ですね。
成果物」を納入することで責務を果たすことが出来ます。
「委任」のポイントは「善管注意義務」です。


2.偽装請負とは

 「請負」「委任」契約の場合、作業が完了するまで委託元の責任で進める必要があります。委託元が委託先に「派遣」の様に直接指示を出すと「偽装請負」と言われます。
ビルを建てる時に「柱を減らせ」「外壁薄くしろ」なんてあまり言いませんよね?言われても建設会社は簡単に図面変えませんよね?コンクリートを混ぜている時、混ぜ方が云々言わないですよね?
ITではなぜかそんなことがまかり通ります。急に画面の数を変えようとか、処理の順番をかえよう、…。委託元が委託先に「派遣」のように直接いろいろと言いたくなるようです。なんでこんなことが起きるんでしょうか?
偽装請負が行けないことは分かっていますが、なぜそうなるんでしょう?
(IT業界の切口で)

3.いろいろ言いたくなる要求元の裏読み

 
委託元のスキル不足」でも「委託元のリクエストは多い」んです。
 仕様決定プロセスが決定的に甘いんです。ビルの例で、ビルの階数が外観、内観は仕様決定までの過程で明確になります。
ビルの場合は、イメージ図やそこで使う部材品、場合によっては完成モデルで仕様要件が満たされているかの確認をとります。
(ここはまだ後で変更可能、ここでの決定項目はもう変えれません…、とかもあると思います。)

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