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やわらかに逝きたい

なんだかんだで毎日、短歌をうたの日に投稿している。
首席に選ばれてる短歌はどれも素晴らしく、自分が一朝一夕でたどり着けるものではないのはよくわかった。

一向に上達の兆しを見せない私の短歌。
そんな短歌の肥溜めです。

サボテンの真っ赤な花が咲きました あなたの色が消えた世界で
「世界」

たくさんの無駄なことして無理はせず人間ごっこ継続します
「今年の抱負」

明け方の生まれ変わったコンビニで昨日の顔がガラスに映る
「明」

西日射す教室でただ見とれてた君を縁取る金色の産毛
「自由詠」

僕らには与えすぎたら毒になる夢も希望も愛も未来も
「毒」

告白を決行できず傘の中2人の肩が濡れていくだけ
「決」

よく動くあなたの喉に触れてみた好きと言わせる呪いを込めて
「喉」

僕の喉だけソプラノで大人にはなれない気がした教室の隅

偽者の彼女だけれど知っている君のおへその形も匂いも
「知」

少年の愛も知らない唇を冬の乾燥容赦なく割る

元あった位置に商品戻さない人の記録は閻魔に渡る

君が発つ朝のキオスク眩しくてサヨナラさえも散乱してく

足跡を重ね重ねてついていくハマらぬように逃さぬように

缶詰を振って魚に聞いてみた現実を見る覚悟はできた?

青蚊帳で静かに胸が上下する君を横目に僕は羽化した

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