会うたびに好きで良かったと思ってるそれだけでもう勝ち組である
振り返ることない背中運ぶバス たぶんあなたは春風でした
ほら「今」が終わる でも「今」が始まる そんな「今」を重ねたい 二人の「今」をこれからは
実家だと夜の深さを思い出す固定電話の光は優しい
言い切れる言葉が嫌いな僕たちは未来を選ぶことも嫌いで
「ねえ、生理こないんだけど」と言う君の上目遣いをまだ夢に見る
私から私を逃がしてあげるため
(ある女)「さだめよさだめよさだめさん世界で一番惨めなのは誰?」 さだめ=運命
一斉に歩行者信号内が空 恩赦で紳士は釈放された
閉店のセールを終えたマネキンは合成樹脂の涙をこぼす
涙を拭いながらでも進むため二足歩行になったという説 泣いてるの潜ればバレないと分かり獣は鯨になったという説 悲しみの波が周りに伝播して塩分濃度が変わる水槽
悲しみの理解を始めたロボットは忘れることの意味がわかった
ゆびさき
地獄では誰もがしくじり先生で次のゲストはジャニー喜多川氏
言葉ってついつい死臭に蓋をする 活きがいいとは死にたてのこと
本当に最後の花火が終わったら私は生徒に戻れるだろうか