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踏み出せなかった恋の話 前編


こんにちは みょーです。

なんとも怪しくて仰々しいタイトルですが、初の有料記事ということで表現を豪華にしてみました。そこはがんばらんでもえいぞ


そして今回の記事は、久しぶりの『真面目エッセイ』となります。それも恋愛の話だぞ。恥ずかしいぞ。

この記事は書いていてすごく悩みました。というのも出来事を全て書くとあまりにも長く、削ると味気なく、どちらにせよ内容もまとまりがないものになってしまうからです。

そうした記事を有料にしてお金をもらうというのは、僕の中の“妖怪プロ意識ゴリゴリ男”が許しません。100円だとしても「おもしろかった」と、お金を払ったことを忘れてしまうような記事を書きたいと思っています。


だから『前編』と『後編』に分けることにしました。『前編』はプロローグ的なことだけ、『後編』で詳しく踏み込んでいくという形になります。ですので、この記事を読んで続きが気になった上で「別に払ってもいいや」と感じた方はよろしくお願いします。

まあ僕のフォロワーのうち読んでくださっているのが100人だとして、その人達が友達に「おもしろかったから読んで!」って勧めてくれたとして、その友達がまた別の人に教えて、なんやかんやでジャスティンビーバーがTwitterにアップして世界中に広まるから、たぶん僕の預金額が千倍になるでしょう。ぐへへ

さて、銭ゲバも捕られた狸も呆れるバカな話は置いといて、予め知っておいて欲しいことを前置きとしてまとめておきます。めんどくさくても読んでおいてくださると嬉しいです。


前置き


僕はどちらかと言うと年上の女性、というより落ち着いた雰囲気の女性が好みのタイプで、有名人だと椎名林檎さんのような方に惹かれる普通のスケベです。

とはいっても、一応は外見より内面を見る分別のある男だと思ってます。そのせいか、彼女はもう5年以上いません。最近知ったのですが、僕は恋愛が下手みたいです。でもハチャメチャにモテます。


大袈裟でした。普通にモテます。「そんなの知らね~」、「無料のところだけじゃもの足りね~」って方はこれをどうぞ



今回のお話は、そんな僕が塾講師として働いていた頃で、年齢で言うと27~28才の頃の話になります。そんなイイ大人、しかも自分でモテるとか言ってる男が踏み出せなかった理由は、そこが進学塾だったからです。

出会う女性は人妻と高校生です。バイトの女子大学生はオッサンのセクハラで消えるように去るのでほぼゼロでした。ということは、僕が気になった相手が誰であれヤベーってことです。でも警察は呼ばないでください。

この記事には、昼メロも犯罪もありません。昼メロが『紫』、大人のビデオが『ピンク』なら、この記事の色は『白』です。オフホワイトですらない。


当時の僕はたぶん本気で、というか今も、その相手への感情があるから、真面目に書いて真面目に読んでもらいたいから、ある意味で読者をふるいにかけるために有料にしました。すみません

そんなほんのちょっとの、セクシー美女がフッと吹いたら飛んでいくような、もう消えたとも言っていいような想いですが、僕にとって綺麗な思い出です。だからいつもの記事のように、ちょっとしたエンタメとして、暇つぶしのお供としてではなく、映画館だけで感じられるあの雰囲気で読んでもらいたいのです。


ということで、僕にとっては珍しい経験で、恋とも言えないような純粋な気持ちをまとめた『アラサーのこっぱずかしいエッセイ風ノンフィクション日記帳』をよろしくお願いします。

とか言って、ちょっとだけ嘘も入れてますが、相手のことも考えてですのでご容赦を



「誰が可愛いと思う?」


知り合いの紹介でアルバイトを始めた進学塾で、三年目を迎えた僕は講師という立場になっていました。

大学受験さえしておらず、特に勉強が得意というわけでもない僕が講師になったのは、単純に“仕事が出来るから”という理由だけだったと思います。むしろ僕自身は勉強が嫌いでしたから

そんな僕が進学校の生徒たちに教えられることは全くと言っていいほど無く、就業時間中はずっと「いつか『あの先生は当てにならない』と言われる時が来るだろう」と考えていました。そのせいか、まともに仕事と向き合うことが出来ず、僕が高校生の頃から悩んでいた“勉強をすることの意味”も分からないままでした。


塾での流れは、13時に出勤、夕方から始まる小学生の授業まで事務仕事、授業が終われば中学生と高校生の自主学習の補助……と言っても、その塾での仕事は、授業以外のほとんどが無意味なものです。

だから僕はやらなければいけない作業以外は適当に済ませ、他の時間は「ちゃんと仕事してます!」と言わんばかりの大袈裟なオーラを出しながら、姉御的な存在の事務員さんとおしゃべりをしてサボっていました。

姉御はとても明るく、誰とでもフラットに接してくれるので、妖怪アラサーこじらせ男の僕も心を開いていました。


「講師になって急に担当する生徒が増えたから、名前を覚えるのが大変なんです」と、顔写真入りの名簿を開いてぼやく僕に、やたらニコニコしている姉御が言います。

「どの子が可愛いと思う?」

たまたま女子高生の顔写真が集まったページを開いていたことで、姉御は「お見合い相談所かよ」って質問をしてきました。そのたまたま開いていたページに、たまたまこの話の主役がいました。

「僕はこの子が可愛いと思いますよ」

僕が指差したのは、高校三年生の女の子。丸顔で、わりと背が高く、落ち着いた雰囲気を持っている子でした。あんまり似てないけど『丸顔 女優』で検索したら能年玲奈さんが出て来たので、この記事では能年さんって呼びます。あと、もちろん僕はその子を可愛いと思っていましたが、どちらかと言うと丸顔は嫌いです(痛烈)


その理由は僕の姉と母。二人ともアンパンマンの代わりを務められるほどの丸顔だったため、シルエットが丸いイメージの女性は僕の本能が拒否するのである(最近は全然そんなことないです)

でも今思うと、他に女優かよってレベルで美人な子がいたのに、それでも能年さんを選んだのは、何かしら気になる部分があったからだと思います。だから彼女の写真を指差した後、「ぶっちゃけ過ぎた!」って後悔した覚えがあります。嘘が下手なもので。

その時点で、僕にとっての能年さんはタイプでも何でもない、「しいて言うならこの子が可愛い」というくらいの存在でした。


それからすぐ、姉御がベテラン講師に「先生はどの子が可愛いと思います?」って聞いた時、その講師が「この子が可愛い」って中三の男子を指差したのを見て僕は感動しました。警察は呼ばないでください。




後編へ続く~(ちびまる子のナレーションで)



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