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闇を見つめた人のはなし (The Sroty of Someone)

自分の心に負けそうになるとき光ではなく闇を見つめてしまう。その闇に癒されて、明日からがんばろうと思えることがある。

好かれないからという理由で封印してきた考えや、人と違った感性、言わなかった本音を、何度となく葬ってきた闇がある。それは、言い換えれば、ありのままのじぶんでいることがゆるされる優しい闇なのだと思う。

自己の闇と同時に、空間の闇を見つめた人がいる。

ラフカディオ・ハーンが来日したのは、出版社の通信員として仕事をするためだった。2カ月間の契約を交わしていたということから、まさか将来じぶんが日本国籍をもち、「小泉八雲」と名乗るなんてそのときには考えてもいなかっただろうと思う。

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