まだ抜ける毛を探す日々
私には毛を抜く癖がある。
毛抜きと私の歴史についてはこちら。
最近、毎日毛を抜いている。
1日に何回も抜いている。
何年もやめられていたけれど前回の生理がきっかけで復活してから毎日、毎日。
私の身体で抜ける余地がある場所は三ヶ所しかない。
それ以外の部分はミュゼ(医療脱毛)の7回コースを完了している。
顔とVIOも対応してもらえるが、
私は身体だけのコースを選んだ。
まだ毛がある場所3つ、
それは①顔周り ②指 ③VIO である。
正確には脱毛完了した部分にもまだ毛があることにはある。
だけどそれらの毛は細くて抜いても痛くないし、目立たないから抜いた達成感もない。
①顔周り
「抜毛症」というと髪の毛を抜いてしまう人が大半だというが、私は髪の毛は抜いていない。
元々生え際が後ろ気味なのと、毛が細くて頼りないのがコンプレックスなので、抜いていない。
これ以上髪の毛が減ったら困る。
写真も盛れる。
この写真を探すのにカメラロールを見ていたら、
なんか、前よりハゲてる気がする。
最近前髪がスカスカなのは気のせいではなかった……？怖い。気づきたくない。
次に眉毛。
眉毛は絶対に要らない場所は抜いてる。
でも、ハマってどんどん細い眉毛になってしまわないように抜かずに処理している。
そしてまつ毛。
まつ毛は美容液を塗る時以外、
存在を忘れることにしている。
触ったら終わりだと思って、
存在をスルーして生活している。
「あ、ここも抜ける！」って気づいたら終わり。
まつ毛は鏡がないと抜けないから鏡もなるべく見ない。
眉毛もまつ毛も、
今よりもブスになりたくない気持ちが強くて抜いてない。
顔全体の産毛は細すぎて抜き甲斐がないから普通に剃ってる。
角栓抜きの動画を見てやってみたけれど、
角栓は小さすぎるし痛みがなくていまいちハマらなかった。ハマらなくてよかった。
②指
指の毛はずっと抜いてる。
前職がPCを使う仕事だったので毛が生えていると気になって気になって、ほぼ毎日抜いていた。
脱毛の対象に指も入っているので照射してもらったけれど、
私が好き勝手に抜いているせいで毛の周期が狂って漏れた分が少しだけ生えてくる。
それを光に照らして産毛まで丁寧に抜き尽くしている。
痛みはないけれど、
範囲が狭いから「全部抜けたぞ！」と達成感を味わえるのが良い。
③VIO
最近になって抜き始めてしまった。
元々VIOに全く関心がなくて、
「ツルツルにすると生理の時に楽」とか「脱毛しておけば介護されるようになった時にいい」とか、なんとなく知っていたけれど「ふーん」と無関心だった。
しかし、
前回の生理でソワソワして、
それを鎮めるために毛抜き動画を見て
「いいないいないいな、私も太い毛を抜きたい！抜き甲斐のある毛！どこ！男だったらヒゲがあるのに！太い！毛！求む！」
と思い見つけた(？)のがVIOだった。
おへそ側から少しずつ大切に抜いた。
抜く毛がなくなってしまわないように、
大切に、大切に。
だけど毎日抜いているのであっという間に抜き尽くしてしまった。
とここまで書いたら
抜きたくなって30分くらい抜いてた。
抜き尽くしても、毛はまたすぐに生えてくる。
1mmくらいの生えたての毛を抜くのが楽しい。
でも、抜く毛がなくなるともっと抜きたくて毛が埋まっていそうな毛穴をぐりぐりしてしまう。
保湿するとすごく沁みるし、
毛穴がぶつぶつ赤くなって見栄えが悪い。
だけど他人にいつも見せるような場所ではないのでほとんど気にしていない。
ジムの大浴場にはよく行くけれど誰も他人の股間なんて気にしないから問題なし。
VIOを抜きはじめた時、
「これはダメだ、毛を抜くのは健やかなメンタルじゃないからだ、やめなきゃ」
と思って、強制的にやめるために脱毛しようかなと考えた。
脱毛すればほっそいひょろ毛がたまに生えてくる程度になる。
綺麗な肌に戻れる。
でも、
毛を抜くことで自傷欲を満たしリスカとか、
跡の残る行為を避けられているのに唯一残っている抜き甲斐のある場所も無くしてしまったら、
もっとやばい自傷に手を出してしまうのでは？
それならVIOボロボロの方がいいのでは？
とも思った。
心療内科の先生に毛抜き癖のことを話したら、
「髪の毛とか必要な毛を抜いていないなら問題ない、ストレス発散できてるならいい」と肯定してもらえた。
だから脱毛はしないことにした。
抜きたい時は抜く。
ただし肌が荒れないように毛穴は掘らない。
保湿はちゃんとする。
この方針で行く。
抜いている時の姿勢は絶対に他人に見せられないので、彼が仕事でいない時間に抜いている。
そして彼が休みの日はほとんど抜けないので、
抜ける毛が溜まる。
そうすると彼が仕事に行った途端に熱中して抜き尽くす。
先生、これ本当に健康な精神ですかね？
本当に続けても大丈夫なんですかね？
とりあえず、
飲む薬が増えたから落ち着くかもしれないし、
心の赴くままに抜くことにする。
今家にあるもので1番長い付き合いかも。
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